目次
- HSCとは
- Highly Sensitive Child
- 人一倍敏感な子
- 15~20%
- HSC診断
- びっくりすることが多い
- 靴下の縫い目や衣服のタグに敏感
- 布の素材を重要視する
- サプライズが苦手
- 厳しいしつけは逆効果だと感じる
- 親や先生など大人の言動に敏感に反応する
- 年齢にそぐわない口調・言葉を使う
- ユーモアのセンスを感じる
- 変化への対応力が乏しいと感じる
- 大きな音や怒鳴り声を嫌う
- HSCの特徴
- 直観力に優れている
- 五感が敏感
- 繊細
- 感受性が強い
- 心配性
- 優れた想像力・芸術性を持っている
- HSCの注意点
- 自己肯定感が育ちにくい
- 自己主張が少ない
- ストレスを感じやすい
- 協調性が乏しい
- 感情が理解しにくい
- HSCの育て方・心得
- 強制しない
- 否定しない
- 話をしっかりと聞く
- 尊重する事柄を正しく読み取る
- 一緒に考える
- 成長スピードを他者と比較しない
- HSCは優れた能力を持っている
HSCとは
via pixabay.com
『HSC』という言葉はまだ日本では聞き慣れないかもしれません。この言葉はアメリカで1991年から始まった高敏感性(高感受性)に関する研究の中で生まれ、アメリカでも1996年頃から、日本では2015年頃から広まり始めた新しい言葉なのです。
発達障害の内のADHDや自閉スペクトラム症ではないようだけど、細かなことを気にしすぎたり、過剰に刺激を受けやすいため集団生活で疲弊しやすく、周りと何かが違うと悩んでいたら実はHSCだった、ということがあります。
今回はHSCとは何か?HSCの特徴や注意すべきところ、接し方などについて説明していきたいと思います。
発達障害の内のADHDや自閉スペクトラム症ではないようだけど、細かなことを気にしすぎたり、過剰に刺激を受けやすいため集団生活で疲弊しやすく、周りと何かが違うと悩んでいたら実はHSCだった、ということがあります。
今回はHSCとは何か?HSCの特徴や注意すべきところ、接し方などについて説明していきたいと思います。
サイレントベビーの特徴と原因は?診断する方法と治し方も - POUCHS
親の手を煩わせない良い子。実はそれってサイレントベビーかも。サイレントベビーの特徴は?原因や治し方、医学的な診断は?そのまま成長したらその後はどんな子供になるのか、また、サイレントベビーとスマホや二人目育児との関係はあるのかをまとめました。
Highly Sensitive Child
via pixabay.com
『HSC』はHighly Sensitive Childの頭文字で、日本ではよく『人一倍敏感な子』と訳されます。何事にも敏感に反応するので、周りからは繊細すぎる、感受性が強すぎる、などと心配されることがあります。
特に、まだ言葉によるコミュニケーションが上手にできない幼少期は、よく泣く、大人しすぎる、ちょっとしたことをすごく怖がるといった特徴が病的に思われ、「発達に問題があるのかも?」と疑われることがあります。
ですがHSCは病気などではなく持って生まれた気質なので、病院などで相談しても「特に問題はない」と言われることがほとんどです。医師や育児の専門家でもまだHSCという概念を知らない人も多いのです。
特に、まだ言葉によるコミュニケーションが上手にできない幼少期は、よく泣く、大人しすぎる、ちょっとしたことをすごく怖がるといった特徴が病的に思われ、「発達に問題があるのかも?」と疑われることがあります。
ですがHSCは病気などではなく持って生まれた気質なので、病院などで相談しても「特に問題はない」と言われることがほとんどです。医師や育児の専門家でもまだHSCという概念を知らない人も多いのです。
人一倍敏感な子
via pixabay.com
HSCは最近急に増えたわけではありません。ただ今までは『人一倍敏感』という気質を、生まれ持ったものではなく、育てられ方や甘やかしの結果などと誤解され、時に厳しく叱責され、否定されてしまってきたのです。
HSCは敏感すぎるがゆえに、他の人からみると些細なことと思えることで泣いたり、いつもと違うことを異様に怖がったりします。また初めてのことを頑なに嫌がったり、それらを無理強いされるとパニックに陥ることもあります。
刺激や変化に敏感だという特徴が、行動を慎重にさせたり、反応を極端にさせたりするのですが、周囲の不理解のために「甘えている」「わがままだ」などと思われ、辛い思いをすることも多いのです。
HSCは敏感すぎるがゆえに、他の人からみると些細なことと思えることで泣いたり、いつもと違うことを異様に怖がったりします。また初めてのことを頑なに嫌がったり、それらを無理強いされるとパニックに陥ることもあります。
刺激や変化に敏感だという特徴が、行動を慎重にさせたり、反応を極端にさせたりするのですが、周囲の不理解のために「甘えている」「わがままだ」などと思われ、辛い思いをすることも多いのです。
15~20%
via pixabay.com
HSCは持って生まれた気質・個性です。障害や病気ではありません。人種や性別にかかわらず15〜20%の割合で、世界中に存在しているといわれています。5~6人に1人はHSC的な気質を持っているのです。
HSCは光や音・におい・肌触りなどの物理的な刺激にも、怒りや悲しみなどの感情にも敏感で、社会では生き辛いと感じることが多々あります。周りの不理解もありますが、自分自身でも自分の性格に否定的になってしまうこともあります。
現代社会で生きていくには大変なことが多いと思われる気質を持つ人間が、なぜ15~20%も世界中に存在するのでしょうか?進化とともに減ったり、いなくなったりはしないのでしょうか?
HSCは光や音・におい・肌触りなどの物理的な刺激にも、怒りや悲しみなどの感情にも敏感で、社会では生き辛いと感じることが多々あります。周りの不理解もありますが、自分自身でも自分の性格に否定的になってしまうこともあります。
現代社会で生きていくには大変なことが多いと思われる気質を持つ人間が、なぜ15~20%も世界中に存在するのでしょうか?進化とともに減ったり、いなくなったりはしないのでしょうか?
via pixabay.com
人類の発展のためには、何事にも積極的にチャレンジできるタイプの人間が必要ですが、状況の変化などに敏感に気づくことができなければ、失敗だらけの挑戦を無謀に続けることになるかもしれません。
それでは発展どころか減退の一途をたどることになってしまいます。そのようなことがないよう、一定の割合でHSCタイプが生まれ、存在し続けるのではないかと考えられています。
人類の繁栄には、いろんな状況に対応できるよう『多様性(ダイバーシティ)』が必要で、常にアクセル全開で物事を進めていくタイプや、それに不安を感じ慎重に判断するタイプなど、いろんなタイプがいた方が良いのです。
それでは発展どころか減退の一途をたどることになってしまいます。そのようなことがないよう、一定の割合でHSCタイプが生まれ、存在し続けるのではないかと考えられています。
人類の繁栄には、いろんな状況に対応できるよう『多様性(ダイバーシティ)』が必要で、常にアクセル全開で物事を進めていくタイプや、それに不安を感じ慎重に判断するタイプなど、いろんなタイプがいた方が良いのです。
HSC診断
via pixabay.com
HSCやHSP(Highly Sensitive Person=人一倍敏感な人)という言葉を生み出したエレイン・N・アーロン博士が考案した、子供がHSCか診断するチェックリストがあります。
23項目の質問にYesかNoで答え、Yesが13項目以上あった場合はHSCと言えます。大人用のチェックリストもあり、そちらは25項目中14項目以上当てはまるとHSPだと言えます。興味がある方はネットですぐに調べられます。
今回はそのチェックリストの項目をもとに、HSCによくみられる具体例をピックアップしてみました。自分の子供が当てはまることがあるかチェックしてみましょう。
23項目の質問にYesかNoで答え、Yesが13項目以上あった場合はHSCと言えます。大人用のチェックリストもあり、そちらは25項目中14項目以上当てはまるとHSPだと言えます。興味がある方はネットですぐに調べられます。
今回はそのチェックリストの項目をもとに、HSCによくみられる具体例をピックアップしてみました。自分の子供が当てはまることがあるかチェックしてみましょう。
びっくりすることが多い
via pixabay.com
HSCは突然飛んできた虫や車のクラクション、ドアがバタンと閉まる音にさえもひどく驚くことがあります。赤ちゃんなら、寝ていても隣の部屋の光が少し漏れただけで、泣いて起きてしまうといったこともあります。
そして何よりその感情を引きずります。またすぐには慣れません。HSC的な感性を持ち合わせていない人からすると、ちょっとしたことで驚きすぎ、そのことを気にしすぎ、前にも同じことがあったのにまだ驚くの?と感じてしまいます。
よく笑う子に「なんで笑うの?」とはあまり思いませんが、びっくりすることが多い子供には「気が弱い」「もっと強くなってほしい」と思ってしまいます。ですがその思いは時として子供を苦しめてしまいます。
そして何よりその感情を引きずります。またすぐには慣れません。HSC的な感性を持ち合わせていない人からすると、ちょっとしたことで驚きすぎ、そのことを気にしすぎ、前にも同じことがあったのにまだ驚くの?と感じてしまいます。
よく笑う子に「なんで笑うの?」とはあまり思いませんが、びっくりすることが多い子供には「気が弱い」「もっと強くなってほしい」と思ってしまいます。ですがその思いは時として子供を苦しめてしまいます。
靴下の縫い目や衣服のタグに敏感
via pixabay.com
衣服の縫い目やタグが気になることは誰にでもあることですが、HSCは他の人が気付かないような小さなタグでも気にすることがよくあります。また肌触りや締め付け感なども気にして、嫌だと思ったら絶対着ないなどとこだわります。
タートルネックが着られない、袖口やウエストのゴムがキツすぎても緩すぎても気にする、靴下がずれるのをとても嫌がる、などもHSCによく見られる傾向です。
せっかく買った服を着てもらえないと悲しくなりますが、HSCにとっては、気になる部分がある服を無理に着せられることが辛く悲しいことなのです。そこは理解して、本人の好きな服を着せてあげましょう。
タートルネックが着られない、袖口やウエストのゴムがキツすぎても緩すぎても気にする、靴下がずれるのをとても嫌がる、などもHSCによく見られる傾向です。
せっかく買った服を着てもらえないと悲しくなりますが、HSCにとっては、気になる部分がある服を無理に着せられることが辛く悲しいことなのです。そこは理解して、本人の好きな服を着せてあげましょう。
布の素材を重要視する
via pixabay.com
HSCは自分の肌に触れるものに非常に敏感なので、衣服の縫い目やタグと同じく布の素材も重要視します。セーターなどがチクチクする、おろしたてのタオルの肌触りが固いなど、他の人がまぁいいか、と思いそうなことをスルーできません。
同じ素材でも、濡れていたり毛羽立っていることを気にすることもあります。汚れたらすぐに着替えたいという子供に対応する親の方は大変ですが、HSCにとって肌に触れるものは、絶えず刺激を与えてくるものなので、重要なのです。
例えばベタベタしたものを触ったり、服の中に小さな虫が入ってモゾモゾしていたら誰でも気になりますよね?そのような違和感を、小さなことでも感じやすいのです。
同じ素材でも、濡れていたり毛羽立っていることを気にすることもあります。汚れたらすぐに着替えたいという子供に対応する親の方は大変ですが、HSCにとって肌に触れるものは、絶えず刺激を与えてくるものなので、重要なのです。
例えばベタベタしたものを触ったり、服の中に小さな虫が入ってモゾモゾしていたら誰でも気になりますよね?そのような違和感を、小さなことでも感じやすいのです。
サプライズが苦手
via pixabay.com
サプライズとは文字通り驚かすことなので、誰でもびっくりしますしドキドキします。サプライズを受けた時にびっくりして泣いてしまう子供も少なくはないでしょう。
HSCが他の子と少し違うのは、驚くという感情と恐怖という感情がとても近いこと、そして驚いた時の状況や感情を長い間覚えていることです。HSCでない子はびっくりした後、状況を把握すると笑ったり、すぐに忘れたりします。
幼稚園などでサンタの恰好をした大人が突然現れたりすると、HSCはサンタの意味を知っていても、喜びよりも突然見たことのない大人が来た、という驚きの方が勝って怖がってしまい、なだめてもなかなか状況を受け入れられないのです。
HSCが他の子と少し違うのは、驚くという感情と恐怖という感情がとても近いこと、そして驚いた時の状況や感情を長い間覚えていることです。HSCでない子はびっくりした後、状況を把握すると笑ったり、すぐに忘れたりします。
幼稚園などでサンタの恰好をした大人が突然現れたりすると、HSCはサンタの意味を知っていても、喜びよりも突然見たことのない大人が来た、という驚きの方が勝って怖がってしまい、なだめてもなかなか状況を受け入れられないのです。
1 / 4