目次
- HSCとは
- Highly Sensitive Child
- 人一倍敏感な子
- 15~20%
- HSC診断
- びっくりすることが多い
- 靴下の縫い目や衣服のタグに敏感
- 布の素材を重要視する
- サプライズが苦手
- 厳しいしつけは逆効果だと感じる
- 親や先生など大人の言動に敏感に反応する
- 年齢にそぐわない口調・言葉を使う
- ユーモアのセンスを感じる
- 変化への対応力が乏しいと感じる
- 大きな音や怒鳴り声を嫌う
- HSCの特徴
- 直観力に優れている
- 五感が敏感
- 繊細
- 感受性が強い
- 心配性
- 優れた想像力・芸術性を持っている
- HSCの注意点
- 自己肯定感が育ちにくい
- 自己主張が少ない
- ストレスを感じやすい
- 協調性が乏しい
- 感情が理解しにくい
- HSCの育て方・心得
- 強制しない
- 否定しない
- 話をしっかりと聞く
- 尊重する事柄を正しく読み取る
- 一緒に考える
- 成長スピードを他者と比較しない
- HSCは優れた能力を持っている
厳しいしつけは逆効果だと感じる
via pixabay.com
HSCは批判や罰に対して不安と恐怖を感じやすく、大きな声で叱責されたり厳しい罰を与えられたりするとパニックになってしまい、どうして怒られているのかわからなくなって、恐怖感だけを心に残してしまいます。
HSCは元来、ルールや秩序を守ることに厳格です。これは規則を破ると、誰かが困ったり怒ったりするといった感情の変化にすぐに気づくので、できるだけそのようなことがないようにしたい、と思っているからなのです。
HSCに厳しいしつけは必要ありません。状況や理由を理解すればすぐに相手の望むことを実行します。ですが、一度パニックになってしまうと、どうしたら良いのかわからなくなってしまうので、伝え方には注意が必要です。
HSCは元来、ルールや秩序を守ることに厳格です。これは規則を破ると、誰かが困ったり怒ったりするといった感情の変化にすぐに気づくので、できるだけそのようなことがないようにしたい、と思っているからなのです。
HSCに厳しいしつけは必要ありません。状況や理由を理解すればすぐに相手の望むことを実行します。ですが、一度パニックになってしまうと、どうしたら良いのかわからなくなってしまうので、伝え方には注意が必要です。
親や先生など大人の言動に敏感に反応する
via pixabay.com
親がため息をついたら「どうしたの?」とすぐ気づいたり、先生が眉間にシワを寄せてある生徒を見ていたら、自分には関係なくても「あ、あの子怒られる」と心配したり、HSCは大人の言動にも敏感です。
HSCの内7割は内向的(自分の内面に興味の主体があるタイプ)なので、いつも大人の顔色を見ているわけではありません。ですが、誰かの気持ちや態度に変化があった時は、そのことにすぐ気づくのです。
この能力は感情の起伏の激しい人に対してだけでなく、感情をあまり見せない人に対しても発揮し、何も言われなくても相手を思いやることができます。ただ大人が隠そうとしている嘘などにも気づいてしまい傷つくこともあるのです。
HSCの内7割は内向的(自分の内面に興味の主体があるタイプ)なので、いつも大人の顔色を見ているわけではありません。ですが、誰かの気持ちや態度に変化があった時は、そのことにすぐ気づくのです。
この能力は感情の起伏の激しい人に対してだけでなく、感情をあまり見せない人に対しても発揮し、何も言われなくても相手を思いやることができます。ただ大人が隠そうとしている嘘などにも気づいてしまい傷つくこともあるのです。
年齢にそぐわない口調・言葉を使う
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「要するにこういうことでしょ?」「比較的〇〇だと思う」「今お話ししてもいい?」など、HSCは年齢の割に難しい言葉を使ったり、大人っぽい表現をします。
HSCには『物事を深く考える』という特性がありますので、周りの大人たちが使っている言葉など、聞いたことを自分の中で分析・整理し、自分の考えを表現する時になるべく適切な言葉を使おうとします。
ただ大人の言葉を真似して使っているのではなく、状況に合った正しい言葉を使うので、「本当に子供なの?」と、周りの大人がちょっとびっくりしてしまうこともあります。
HSCには『物事を深く考える』という特性がありますので、周りの大人たちが使っている言葉など、聞いたことを自分の中で分析・整理し、自分の考えを表現する時になるべく適切な言葉を使おうとします。
ただ大人の言葉を真似して使っているのではなく、状況に合った正しい言葉を使うので、「本当に子供なの?」と、周りの大人がちょっとびっくりしてしまうこともあります。
ユーモアのセンスを感じる
via pixabay.com
些細な変化や特徴に気づき、共感力も高いので、誰かを笑わせたり、感心させたりすることが得意な子もたくさんいます。物まねが上手だったり、以前あったことを取り入れながら、面白くまとめて話すことができる子もいます。
人一倍敏感だという特性は、ネガティブなことだけでは決してありません。人よりできること、得意なこともたくさんあり、それに気づき自信を持つことが自己肯定感の向上に繋がります。
相手の状態や反応などにも敏感なHSCがユーモアのセンスを発揮できる時は、その場が安心して発言できる場だと思っている時だけです。面白いことを言っているなぁと感じた時は声に出して褒めて、更に安心感を与えてあげましょう。
人一倍敏感だという特性は、ネガティブなことだけでは決してありません。人よりできること、得意なこともたくさんあり、それに気づき自信を持つことが自己肯定感の向上に繋がります。
相手の状態や反応などにも敏感なHSCがユーモアのセンスを発揮できる時は、その場が安心して発言できる場だと思っている時だけです。面白いことを言っているなぁと感じた時は声に出して褒めて、更に安心感を与えてあげましょう。
変化への対応力が乏しいと感じる
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小学校に入学する、引っ越しをするといった大きな環境の変化はもちろんですが、運動会などのイベントがある、クラスで席替えをしたなど、少しでもいつもと違うことがあると、HSCは敏感に反応し疲れてしまいます。
気持ちが乱れて落ち着かず、体調を崩すこともあります。HSCにとって「いつもと違う」ということは、新しい刺激がたくさんあるということで、それぞれの刺激に過敏に反応するので、その反応が落ち着くまでとても時間がかかるのです。
気持ちが乱れて落ち着かず、体調を崩すこともあります。HSCにとって「いつもと違う」ということは、新しい刺激がたくさんあるということで、それぞれの刺激に過敏に反応するので、その反応が落ち着くまでとても時間がかかるのです。
大きな音や怒鳴り声を嫌う
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HSCかどうかを判断する基準として「深く考える」「過剰に刺激を受けやすい」「共感力が高く、感情の反応が強い」「些細な刺激を察知する」という4つの特性全てを持っているかをみるという方法もあります。
HSCは「些細な刺激を察知する」うえに「過剰に刺激を受けやすい」ので、ほんの小さな音や衝撃でも気づいて、大きく反応します。雷のような大きな音と衝撃は大の苦手なのです。
怒鳴り声も、『怒りの感情』が大きな声とともに伝ってくるので「共感力が高く、感情の反応が強い」という特性もあって、自分が怒られてなくても強く反応してしまい、激しく動揺してしまいます。
HSCは「些細な刺激を察知する」うえに「過剰に刺激を受けやすい」ので、ほんの小さな音や衝撃でも気づいて、大きく反応します。雷のような大きな音と衝撃は大の苦手なのです。
怒鳴り声も、『怒りの感情』が大きな声とともに伝ってくるので「共感力が高く、感情の反応が強い」という特性もあって、自分が怒られてなくても強く反応してしまい、激しく動揺してしまいます。
HSCの特徴
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HSCによくみられる具体例をみてきましたが、その他にもHSCにはいろいろな特徴があります。さまざまな特徴についての対応の仕方はのちに述べるとして、ここではHSCの内面的・精神的特徴についてみていきましょう。
直観力に優れている
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お子さんが「もうすぐ雨が降るね」「次の角を曲がったらネコがいるよ」なんて突然言い出して、それが本当だったりして驚いたことはありませんか?HSCは直観力に優れているといわれます。
一般的には『直観力』と『直感力』は同義に使われますが、厳密にいうと『直感力』無意識に感じる・受け取る感覚で、『直観力』は無意識におこなう判断力です。どちらも無意識ですが『直観力』は物事を瞬時に読み解く力なのです。
元々HSCは視覚や嗅覚といった五感が敏感です。今まで経験した感覚が人の何倍も蓄積されているので、ある状況が今までの経験と同じか近いものであると感じた時、無意識に「前に起こったことが起こる」と判断しているのだと思われます。
一般的には『直観力』と『直感力』は同義に使われますが、厳密にいうと『直感力』無意識に感じる・受け取る感覚で、『直観力』は無意識におこなう判断力です。どちらも無意識ですが『直観力』は物事を瞬時に読み解く力なのです。
元々HSCは視覚や嗅覚といった五感が敏感です。今まで経験した感覚が人の何倍も蓄積されているので、ある状況が今までの経験と同じか近いものであると感じた時、無意識に「前に起こったことが起こる」と判断しているのだと思われます。
五感が敏感
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では、五感が敏感とは具体的にどういったことなのでしょうか?例えば視覚であれば、映像が激しく切り替わるアニメなどを観て気分が悪くなったり、チカチカしている蛍光灯が気になって落ち着かなくなったりします。
ニオイにも敏感なのでニオイの好き嫌いが激しかったり、聴覚では大きな音が苦手、味覚では味の違いや変化にすぐ気づく、衣服のタグが気になるのは触覚が鋭いからです。
五感が敏感だと日常生活の中でも刺激が多すぎるので、他の子より早く疲れてしまう、ということがあります。ですが人や動物、自然の微妙な変化に気づくことができるので、独特な感性が育まれ芸術的な才能を発揮することもあります。
ニオイにも敏感なのでニオイの好き嫌いが激しかったり、聴覚では大きな音が苦手、味覚では味の違いや変化にすぐ気づく、衣服のタグが気になるのは触覚が鋭いからです。
五感が敏感だと日常生活の中でも刺激が多すぎるので、他の子より早く疲れてしまう、ということがあります。ですが人や動物、自然の微妙な変化に気づくことができるので、独特な感性が育まれ芸術的な才能を発揮することもあります。
繊細
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繊細さはHSCの特徴の最たるものといえます。刺激に敏感なだけでなく、慎重に判断してから行動に移すところや、他人に共感して同じ気持ちになるところなど、HSCには繊細さを感じさせる特徴がたくさんあります。
繊細さはとても素晴らしい気質なのですが、それが子供、特に男の子に見られると、つい『男の子は少しくらいわんぱくでもいいから元気で明るい方がいい』というステレオタイプに影響され、尊重できなくなってしまうことがあります。
初めに述べたように、多様性が大切だということは現在多くの人が認めていますが、なぜか子供に対しては個性が大事といいつつ他の子供と同じであってほしいと願う大人は多く、HSCの生き辛さの原因になってしまうこともあります。
繊細さはとても素晴らしい気質なのですが、それが子供、特に男の子に見られると、つい『男の子は少しくらいわんぱくでもいいから元気で明るい方がいい』というステレオタイプに影響され、尊重できなくなってしまうことがあります。
初めに述べたように、多様性が大切だということは現在多くの人が認めていますが、なぜか子供に対しては個性が大事といいつつ他の子供と同じであってほしいと願う大人は多く、HSCの生き辛さの原因になってしまうこともあります。
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