目次
- HSCとは
- Highly Sensitive Child
- 人一倍敏感な子
- 15~20%
- HSC診断
- びっくりすることが多い
- 靴下の縫い目や衣服のタグに敏感
- 布の素材を重要視する
- サプライズが苦手
- 厳しいしつけは逆効果だと感じる
- 親や先生など大人の言動に敏感に反応する
- 年齢にそぐわない口調・言葉を使う
- ユーモアのセンスを感じる
- 変化への対応力が乏しいと感じる
- 大きな音や怒鳴り声を嫌う
- HSCの特徴
- 直観力に優れている
- 五感が敏感
- 繊細
- 感受性が強い
- 心配性
- 優れた想像力・芸術性を持っている
- HSCの注意点
- 自己肯定感が育ちにくい
- 自己主張が少ない
- ストレスを感じやすい
- 協調性が乏しい
- 感情が理解しにくい
- HSCの育て方・心得
- 強制しない
- 否定しない
- 話をしっかりと聞く
- 尊重する事柄を正しく読み取る
- 一緒に考える
- 成長スピードを他者と比較しない
- HSCは優れた能力を持っている
感受性が強い
via pixabay.com
世界大百科辞典には「感受性とは外界からの感覚的、感情的な働きかけを受けいれる人間の心の能力あるいは状態」とあります。五感の鋭いHSCは感受性が豊かだといえます。
感受性は大きくわけて、知的感受性と情動的感受性との二つがあり、知的感受性は色や形、音、匂いや香りについての感覚を豊かにしてくれる能力です。HSCがこの知的感受性が高いのは前述の通りです。
情動的感受性とは楽しい気持ちや辛い気持ちといった感情を受けいれる能力あるいは状態のことで、HSCはこの能力も高いので、自分以外の人の気持ちをすばやく察知し、まるで自分のことのように感じるのです。
感受性は大きくわけて、知的感受性と情動的感受性との二つがあり、知的感受性は色や形、音、匂いや香りについての感覚を豊かにしてくれる能力です。HSCがこの知的感受性が高いのは前述の通りです。
情動的感受性とは楽しい気持ちや辛い気持ちといった感情を受けいれる能力あるいは状態のことで、HSCはこの能力も高いので、自分以外の人の気持ちをすばやく察知し、まるで自分のことのように感じるのです。
心配性
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HSCには「深く考える」という特性があるので、何かを判断する時はいいことも悪いことも含め多方面から考えます。そのため気になって確認することが増え、「あれは大丈夫かな?」「こうなったらどうしよう」と常に心配しています。
特に新しいことに対しては心配になることが多いので、考えるだけで疲れてしまい、いつもと違うことはしたくない、と拒絶し、そのことを叱責されパニックになるという負のスパイラルに陥ることもあります。
特に新しいことに対しては心配になることが多いので、考えるだけで疲れてしまい、いつもと違うことはしたくない、と拒絶し、そのことを叱責されパニックになるという負のスパイラルに陥ることもあります。
優れた想像力・芸術性を持っている
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敏感な五感から得た情報を深く考えることによって、HSCは想像を大きく膨らませることができます。また他の人が気づかないような小さな現象や変化に興味を持ち、想像力を使って芸術的な域まで高めることができる子もいます。
優れた想像力や芸術性をHSCに感じることはよくあります。また有名な芸術家の多くが敏感な感覚の持ち主だった、ともいわれます。HSCの特徴は芸術的な感性ともつながっているのです。
優れた想像力や芸術性をHSCに感じることはよくあります。また有名な芸術家の多くが敏感な感覚の持ち主だった、ともいわれます。HSCの特徴は芸術的な感性ともつながっているのです。
HSCの注意点
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HSCの特徴は、HSCやHSPではない人たちからすると理解しづらいことがあります。「子供は〇〇であるべき」といった固定観念や誤解から「もっとこうしたほうがいい」「このままではダメ」とHSCを否定してしまうこともあります。
HSCのことを理解していないと陥りがちな、注意しなくてはいけないことや誤解されやすいことなどがいくつかありますのでみていきましょう。
HSCのことを理解していないと陥りがちな、注意しなくてはいけないことや誤解されやすいことなどがいくつかありますのでみていきましょう。
自己肯定感が育ちにくい
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親など周りの大人の中にHSPがいない場合、HSCの繊細さが『弱さ』に映りがちで、つい「もっと頑張ればできる」「前にもやったことあるから大丈夫」といった声かけをしてしまいます。
敏感な感覚が受ける膨大な情報の中から自分がすべきことを慎重に選び出そうとして、HSCは行動に移すまでに時間がかかったり、行動すること自体をひとまず拒否したりします。考えることがたくさんあってすぐには決められないのです。
それに対し「もっと頑張れ」と励まされるだけでも、共感力も高いHSCは「期待に応えられない自分」を申し訳なく感じ、更に委縮してしまいます。強く叱られるわけではなくても、深く傷き自己肯定感を下げていることがあるのです。
敏感な感覚が受ける膨大な情報の中から自分がすべきことを慎重に選び出そうとして、HSCは行動に移すまでに時間がかかったり、行動すること自体をひとまず拒否したりします。考えることがたくさんあってすぐには決められないのです。
それに対し「もっと頑張れ」と励まされるだけでも、共感力も高いHSCは「期待に応えられない自分」を申し訳なく感じ、更に委縮してしまいます。強く叱られるわけではなくても、深く傷き自己肯定感を下げていることがあるのです。
自己主張が少ない
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HSCは自分の想いをあまり語りません。語るには情報や感情が多すぎるのです。何か嫌なことがある時「嫌だ」とは言えても「どうしてなのか」を説明するには理由が多すぎますし、理由を伝えて誰かを困らせないかなども気になるのです。
赤ちゃんの頃はよく泣き、イヤイヤをするなど主張が激しかったのに、言葉が話せる年代になると、普段はじっと我慢しあまり自己主張をしないのに、我慢の限界になったら爆発するというHSCはたくさんいます。
HSCは自分の意見や想いが無いのではなく、どう説明したらいいのかわからなかったり、自己主張することが自分や周囲にどんな影響を与えるのかを深く考えすぎて、言い出せなくなっているだけなのです。
赤ちゃんの頃はよく泣き、イヤイヤをするなど主張が激しかったのに、言葉が話せる年代になると、普段はじっと我慢しあまり自己主張をしないのに、我慢の限界になったら爆発するというHSCはたくさんいます。
HSCは自分の意見や想いが無いのではなく、どう説明したらいいのかわからなかったり、自己主張することが自分や周囲にどんな影響を与えるのかを深く考えすぎて、言い出せなくなっているだけなのです。
ストレスを感じやすい
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多くの刺激にさらされ、物事を深く考え、他人の気持ちにも敏感なHSCにとって、慣れない環境や多くの人と接する場所などでは強いストレスを感じます。
学校などの集団生活では、明るい光や大きな音、知らない人や感情を露わにする人、給食などの慣れない味やニオイなど全てが強い刺激となって一度に押し寄せてくるので、ストレスから体調を崩してしまうこともあります。
日常生活での刺激に対しては慣れていくことが一番なのですが、体調に影響が出るほどストレスをためないように、周りが配慮することも必要でしょう。
学校などの集団生活では、明るい光や大きな音、知らない人や感情を露わにする人、給食などの慣れない味やニオイなど全てが強い刺激となって一度に押し寄せてくるので、ストレスから体調を崩してしまうこともあります。
日常生活での刺激に対しては慣れていくことが一番なのですが、体調に影響が出るほどストレスをためないように、周りが配慮することも必要でしょう。
協調性が乏しい
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集団の中に入らず一人で遊んでいたり、自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなったり、わがままで協調性がないように思えることをするHSCもいます。
特に自分の気持ちを上手く整理して表現できない幼少期は、協調性のない子と思われてしまうことが多々あります。
HSCは過度な刺激を避けるために、集団から離れて一人でいたり、自分の辛さが伝わらずイライラしたり悲しくなったりしているのですが、幼少期はそれを言葉で伝えたり、適切に対処したりできないのです。
特に自分の気持ちを上手く整理して表現できない幼少期は、協調性のない子と思われてしまうことが多々あります。
HSCは過度な刺激を避けるために、集団から離れて一人でいたり、自分の辛さが伝わらずイライラしたり悲しくなったりしているのですが、幼少期はそれを言葉で伝えたり、適切に対処したりできないのです。
感情が理解しにくい
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いろんな刺激に激しく感情を揺さぶられていながら、相手の気持ちを読んで自分を抑えることの多いHSCは、時に大きく感情を爆発させることもあるので、周りからすると感情が理解しにくいかもしれません。
周りからみると悩んでるようには全く見えなかったのに、ある日いきなり「学校に行けない」などと言うこともあります。HSCにとってはある日いきなりではなく、ずっと抑えていた自分の感情が限界に達したということなのです。
HSCの心の中では、常に自分の感情と他者への共感や配慮がせめぎ合っていて、本当の自分の気持ちすら時々わからなくなるのです。複雑なHSCの感情を推し量るには、HSCの特徴をよく理解していないと難しいかもしれません。
周りからみると悩んでるようには全く見えなかったのに、ある日いきなり「学校に行けない」などと言うこともあります。HSCにとってはある日いきなりではなく、ずっと抑えていた自分の感情が限界に達したということなのです。
HSCの心の中では、常に自分の感情と他者への共感や配慮がせめぎ合っていて、本当の自分の気持ちすら時々わからなくなるのです。複雑なHSCの感情を推し量るには、HSCの特徴をよく理解していないと難しいかもしれません。
HSCの育て方・心得
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HSCを育てていると、普通の育児方法では通用しないことが多く、子育ての中で途方にくれたり、不安に思ったりしたこともあると思います。
HSCの持つ特性は「敏感で思慮深く、他者への共感力が高い」と良いことばかりのようですが、実生活の中では対応に苦労することがたくさんあります。
ですが、HSCという概念を知らなかった時には理解しがたかった子供の言動も、理由がわかれば対応の仕方を工夫できます。HSCの特性に合わせた育て方・心得をみてみましょう。
HSCの持つ特性は「敏感で思慮深く、他者への共感力が高い」と良いことばかりのようですが、実生活の中では対応に苦労することがたくさんあります。
ですが、HSCという概念を知らなかった時には理解しがたかった子供の言動も、理由がわかれば対応の仕方を工夫できます。HSCの特性に合わせた育て方・心得をみてみましょう。
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