2019年7月14日 更新

反出生主義とは?正しいと考える人の理由や反論も

反出生主義は仏教の教えに通じる部分があるとされていて、正しいと考える人もいれば反論する人もいます。反出生主義を肯定する有名人や名言についてご紹介します。現代では少子化が進んでいて結婚を選択しない人も多くいるので反出生主義が広まる可能性があります。

目次

子孫繁栄に逆行する反出生主義とは

Nile Goose Duck Water Bird - Free photo on Pixabay (479691)

世間の常識では結婚をして子どもを産んだ方が幸せだとされていますが、世の中には子孫繁栄に逆行する反出生主義というものがあります。

子どもを持つことに否定的で人は生まれてくるべきではないとする考え方です。反出生主義を肯定する有名人や正しいと考える理由について見ていきます。

反出生主義を否定できないような事件も起きています。視野を広げるためにも常識を疑い、人は生まれてきて良いのか改めて考えてみましょう。

反出生主義とは

Thought Idea Innovation - Free photo on Pixabay (479692)

反出生主義とは子どもを持つことに否定的で子どもを産むのは親の身勝手であるとする考えです。人は生まれてくるべきではなく絶滅した方が良いとしています。

しかし自殺を推奨しているのではなく、人間が産むことをやめて少しずつ人口を減らしていくべきだという立場をとっています。

反出生主義について具体的に見ていきましょう。

子どもを持つことに否定的な立場をとる哲学

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反出生主義とは子どもを持つことに否定的な立場をとる哲学を言います。子どもを産むのは親の自己満足であり、子どもが欲しいだけなら養子でも構わないではないかとされています。

寂しいだけならペットでも充分であり、わざわざ自分の血を受け継いだ子どもをこの世に残したいのは親のエゴであるという意見なのです。

世間では「結婚をして子どもを作るのが人生の幸せだ」「子どものいない人生は寂しい」という意見が一般的な風潮であるため正反対の主張だと言えるでしょう。

子どもの幸福な人生を約束できないのに産むのは身勝手で非道徳という考え

Pregnant Pregnancy Mom - Free photo on Pixabay (479694)

子どもの幸福な人生を約束できないのに生むのは身勝手で非道徳という考えをします。生まれてきた子どもは育つ環境や親の育て方が性格の決定に大きな影響を及ぼします。

育て方次第では人を殺す殺人鬼になる可能性もあれば誰かに殺される被害者になる可能性もあるのです。自分の子どもが殺人鬼になった場合はとても厄介です。

子どもの人生がめちゃくちゃになるだけでなく他人の人生にも大きく影響を及ぼすからです。損害賠償請求が親にくる可能性もあります。

人は生まれてくるべきではないという考え方

Worried Girl Woman Waiting - Free photo on Pixabay (479695)

人は生まれてくるべきではないという考え方をしています。現代では世界規模で人口は過剰になっているため食糧難が発生していたり、多くの森林が伐採されて河川が汚染されるなど人間の存在が地球環境に悪影響を及ぼしています。

人間がいなくなればこれ以上環境に負荷を与えることはありません。他の動植物も人間がいない方がのびのびと生きていけるでしょう。人間は肉を食べるので生きているだけでたくさんの動物を殺すことになるからです。

地球のためにも他の生物のためにも人はいなくなった方が良いと考えるのが妥当だとしています。

人類を絶滅へと導く事を善としている

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人類を絶滅へ導くことを善としています。人間は他の動物よりも意識が過剰に発達したため正常な機能を失っているとされています。

意識が過剰に発達したのでこの世の出来事には意味があるのだと期待したり過去から未来を予測したりといった精神的な欲求を持つようになりました。

自分では満足させられないほどの欲求を持つのなら、自己欺瞞をやめるためにも人類は子どもを産まないで存在を終わらせた方が良いとしているのです。

アルトゥル・ショーペンハウアーなどが援護者として知られている

Mourning Candle Obituary - Free photo on Pixabay (479697)

アルトゥル・ショーペンハウアーはドイツの哲学者です。世界には喜びより悲しみの方が多いため生命は生まれてこない方が良いとしています。

ショーペンハウアーの「この世界は最悪で人生は苦である」とする厭世観的思想は19世紀後半にドイツで流行し、ニーチェを介して不合理主義の源流となっています。

ショーペンハウアー自身は誰とも結婚をすることなく生涯独身で子供もいません。大学講師を経験した後にフランクフルトに隠棲しています。

反出生主義を肯定する有名人

Newborn Kid Newburn - Free photo on Pixabay (479698)

エミール・シオランとデイヴィッド・ベネターは反出生主義を肯定する有名人です。思想家の中には人類は子どもを産むのをやめて絶滅した方が良いと考える人が複数います。

反出生主義を肯定する有名人について詳しく見ていきましょう。

エミール・シオラン

Book Reading Literature - Free photo on Pixabay (479699)

エミール・シオランはルーマニアの作家、思想家です。悲観主義であるため、母親から「不幸になると知っていたら堕胎していたのに」と言われました。

悲観主義とはこの世の中は悪と悲惨に満ちたものだとする考え方です。悲観主義では鬱状態になり自分や世界についての考え方が悲観的になります。

シオランは母親から堕胎の話を聞いたことで「私の存在は偶然に過ぎない。なぜそんなにすべてを深刻にとらえるのか?」と後に述べています。

デイヴィッド・ベネター

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