2019年10月19日 更新

45歳が妊娠する確率は?高齢出産のリスクや不妊治療の方法も

晩婚化が進み40代での初産や、高齢出産も珍しくありません。しかし、40歳以上の自然妊娠の可能性は低く、20代の妊娠確率よりは圧倒的に低いのです。40代での妊娠には体外受精や不妊治療が必要になることも。この記事では、出産リスクと治療についてご紹介していきます。

目次

不妊治療が仕事や生活に与える影響について

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夫婦共働きの家庭も少なくないでしょう。特に30代は働き盛りであり、40代であればある程度の地位を持っている人も少なくありません。

不妊治療では、長時間病院にいなければならないこともありますし、頻繁に通院が必要になる場合もあるのです。つまり、不妊治療が仕事や生活に影響を与えるということです。これまでと同様の生活が送れなくなることも、事前に夫婦で話し合っておく必要があるでしょう。

どんなことをやる?不妊治療のステップアップの流れ

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不妊治療に入る前に、事前の話し合いでお互いの意志を確認した後は、不妊治療について正しい知識を身に着けていきましょう。ここからは、不妊治療のステップアップと、どういった内容の治療方法なのか、解説していきます。

ステップ1:タイミング法

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不妊治療のステップ1は、タイミング法です。こちらの治療は、保険適用内となっており、比較的低額で利用することが可能な治療法となります。相場は、5,000~1万円前後です。

タイミング法では、女性の排卵の状態や体調面を医師と相談し、適切な性行為のタイミングを指示してもらうことができます。また、妊娠に必要な知識も教えてもらえるため、不妊治療と身構えることなく利用できる治療法といえるでしょう。

ステップ2:人工授精

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タイミング法で成果が見られなかった場合、ステップ2に進みます。不妊治療のステップ2は、人工授精です。体外受精と混同されやすいのですが、体外受精よりも妊娠確率が低い治療方法となります。しかし、体外受精よりも低額で利用でき、費用負担は保険適用外全額負担で1回1~3万円前後となります。

あらかじめ精子の選別を行い、女性の子宮内に直接精子を注入する治療方法です。病院内で、精子をその日に提出する場合もありますが、1~3日前程度に自宅で採取し、病院に提出する方法もあります。

ステップ3:体外受精

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不妊治療のステップ3は、体外受精です。人工授精は、精子の提出が必要でしたが、体外受精は精子及び卵子の提出が必要になります。保険適用外の治療方法であり、1回の体外受精で20~60万円程度費用がかかる治療方法です。

提出された卵子と精子を、シャーレーの中で受精させ、受精卵を作り出し、それらが細胞分裂をして2~6日程度経過した状態で、女性の子宮に送り込みます。人工授精で効果が見られず、自力で受精が難しかった場合、対象となる治療方法です。

ステップ4:顕微授精

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人工授精及び体外受精でも、妊娠しなかった場合、不妊治療はステップ4に移行します。顕微授精は、まず卵子を提出し卵子の周りを取り囲んでいる卵丘細胞を、酵素を使って分解し、運動が活発な精子1個を直接注入する方法です。

体外受精との違いは、複数の精子を使うのが体外受精であり、目で判別し最良だと判断された精子1個を使用するのが顕微授精という不妊治療となります。顕微授精も保険適用外であり、費用の目安は30~80万円前後です。

妊娠できても苦難は続く?高齢での妊娠のリスク

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不妊治療によって、妊娠できたとしても、苦難が続く場合があります。高齢での妊娠リスクや、妊娠後に待ち受けている苦難について、解説していきましょう。

流産する確率が上がる

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何らかの要因により、妊娠22週未満で妊娠の継続ができなくなる状態を「流産」と表現します。不妊治療で妊娠した場合でも、流産の可能性はありますし、高齢での妊娠であれば流産の確率も高くなってしまうのです。30代後半の流産確率は25%程度といわれていますが、40代前半では50%まで上昇します。

ダウン症などの染色体異常の子どもが生まれる確率が上がる

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40代やそれ以上での妊娠リスクは、流産だけではありません。ダウン症などの染色体異常を持った子供が生まれる確率も、年齢が上昇するごとに増えていくと言われています。

妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になる可能性が高くなる

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高齢の妊娠では、妊娠糖尿病や、妊娠高血圧症候群になる可能性も高くなるといわれているのです。。妊娠中は、血圧が上昇しやすくなりますが、妊娠20週以降も高血圧が続く状態を、妊娠高血圧症候群と呼びます。

妊娠高血圧症や妊娠糖尿病になると、胎児に影響があることはもちろん、母体にも危険が及ぶ場合があるのです。高齢出産では、この他にもさまざまなリスクが考えられます。

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