2019年10月21日 更新

幼児退行の症状と原因は?セルフチェックする方法と治し方

子供だけではなく大人でも赤ちゃん返り、幼児退行してしまうことがあります。幼児退行の症状や原因を大人、子供と別にご紹介していきます。セルフチェックできる4つの項目と症状を緩和させる方法も合わせてご紹介しますので参考にしてみてください。

幼児退行と言っても、軽度なものから重度なものまでさまざまな程度や段階があります。どのような症状があるのか見ていきましょう。

軽度

Feet Children'S Baby - Free photo on Pixabay (80983)

比較的軽度の症状としては、恋人や家族に赤ちゃん言葉で話したり、べったりくっついて甘えた行動をとったり、知っている、ちゃんと答えることができる質問や会話に、的外れな回答をしたりする行動が見られます。

先ほど例に出たお酒を飲んで子供のように甘えるというのも、お酒が抜けた次の日などは元に戻った状態に戻れるのであれば軽度と言えるでしょう。

精神分析家によれば、短期的、一時的な症状であれば軽度で、ストレス解消の手段として行なっているものが多いとのことです。

中度

Person Little Boy - Free photo on Pixabay (80985)

中度の症状としては、恋人や家族に食事の時などに乳幼児のように一口づつ食べさせて欲しがったり、洋服の脱ぎ着を自分でできず家族などにやって欲しがったりする症状が挙げられます。

軽度のものより、無意識でやり方を忘れてしまう、生活に支障をきたすような症状になります。症状の程度もありますが、退行とみられる行動が起こる頻度も関係しています。起こる頻度が一時的ではなく、中度では増えてきます。

精神分析の面接中やカウンセリングの治療中に起こる退行も、治療の中では普通に見られることで、継続して治療を行えば自然と治まってくるものなので中度の症状と言えるでしょう。

重度

Portrayal Portrait Crying - Free photo on Pixabay (80989)

比較的に重度の症状としては、乳児のように哺乳瓶でミルクを飲みたがったり、指しゃぶりやおしゃぶりをしたがったり、おもらしやおねしょをしてしまう、オムツを履きたがるなどの症状があげられます。

これらの症状が長期的に自分では制御できない状態まで達してしまう、何年もこの状態が続いてしまっていると治療が必要な状態である重度と言えるでしょう。

自分では本来の姿まで戻ってこられない場合は精神科や心療内科などで診察、治療が必要になってきます。

大人の幼児退行を治すには?

Teddy Bear Association - Free photo on Pixabay (80991)

大人の幼児退行の症状がみられたら、どのように対応していけばいいのでしょうか。症状の程度で対応も変わるとは思いますが、考えられるものを紹介していきます。

子供のように扱ってもらい心を満たす

Babe Smile Newborn Small - Free photo on Pixabay (80995)

どの程度でも、幼児退行の症状が現れた場合、防衛機制で自分を守るために現れた行動なので、その欲求を満たすということが大切です。

その欲求も満たすことができず、押さえつけてしまうと更に状態が悪化してしまう恐れがあります。幼児のように扱ってほしい、甘えたいという気持ちを尊重し、そのように扱ってもらうことで心が満たされます。

その欲求を満たすことで自分を保つことができるのなら、お酒を嗜む、趣味に没頭する、大声を出すなど他のストレス解消の手段と同じことです。

ストレスの少ない環境を作る

Boat Rowing Lake - Free photo on Pixabay (80998)

日々のストレスから幼児退行の症状が現れている場合、そのストレスを取り除くことが一番有効な手段と言えるでしょう。キャパオーバーになっていることを取り除いてあげればいいのです。

例えば、人間関係でストレスが起きているなら、その原因である人と縁を切る、仕事においてストレスを感じているなら仕事を変える、休むなど、原因となっていることを取り除くようにしてみるのです。

ただ、ストレスである環境を変えることは簡単ではありません。仕事を変える、休む、人と縁を切るなどは、自分だけの力ではどうしようもなく、なかなか実行に移せるものではありません。

ストレスを除くことができなくても、少しずつでもストレスの原因となるものを減らすことができれば、症状は緩和されていくはずです。

病院で相談する

Checklist Clinic Daily Report - Free photo on Pixabay (81000)

生活に支障をきたすような中から重度の症状が現れる場合は、精神科や心療内科などの医療機関で相談することをおすすめします。専門家による問診やカウンセリングを受けることで原因となるものを特定してもらえるからです。

必要に応じて検査や、精神疾患が背景にある場合は投薬があり、治療を行なってもらえます。その場合は治療を行うことで症状は改善する可能性があります。

そうでない場合は、原因となるものを考え、それに応じて環境を整えたり、周囲に協力を仰ぎ、改善に向けてのアドバイスをしてもらうことができるので、安心です。

ストレス解消に努める

Rage Fight Faust - Free photo on Pixabay (81004)

まずはストレスを溜め込まないことが大切です。症状が現れていても、ストレスを溜め込むことで悪化してしまう恐れもありますので、ストレスを解消することを見つけましょう。

栄養をしっかり摂り、よく休む、誰かに話を聞いてもらう、趣味など好きなことをする時間を作る、リラックスできるものを使う、のんびりと散歩するなど、何か自分に合うものを見つけ、ストレス解消に努めましょう。

幼児退行をセルフチェック

Checklist Check List - Free photo on Pixabay (81006)

幼児退行の症状が進むにつれ、無意識に行なっていることが多いのでセルフチェックを行い、自覚することも大切です。症状が悪化してしまうと日常生活に支障をきたすこともあるので、症状がある場合は早めに対応した方がいいでしょう。

4つの項目がありますので該当するかチェックしてみてください。

普段からストレスを感じている

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