2019年8月5日 更新

シュリンクフレーションとは?理由は?実質値上げした商品まとめ!

シュリンクフレーションという言葉を聞いたことがありますか?実質的な値上げを意味するもので、日本ではアベノミクスが原因だと言われています。シュリンクフレーションの理由やアベノミクスについて、実質値上げした商品のまとめをご紹介します。

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アベノミクスとは主唱者である安倍首相の「アベ」と経済学・経済理論の総称である「エコノミクス」を合わせた造語で、2012年に始まった第二次安倍内閣において表明されました。

大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の3つを三本の矢として政策運営の柱に掲げ、その後は新しい三本の矢として希望を生み出す強い経済、夢を紡ぐ子育て支援、安心につながる社会保障の3つを軸にしています。

大卒の就職率が過去最高を記録するなどアベノミクスによる経済戦略は成功だとする声が聞かれる一方、大企業と中小企業の格差が拡大するなど失敗だとする声も聞かれます。

消費を刺激するための値上げ

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アベノミクスでは市場にお金を流して金利を下げることで消費を刺激しようとしました。その結果、円安などによる輸入品の価格上昇が影響して食料価格は2013年から2017年までで約5.5%上昇しています。

このうち推計した実質値上げの影響は約0.6%ポイントであるため、生鮮食品を除く食料価格の上昇のうち約12.3%が実質値上げの影響を受けていることになります。

食料品などは値上がりしましたが賃金は上がっていないので国民は貧困化しています。

結果として消費は抑制された

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結果として消費は抑制され、国民の生活水準は約40年前に戻っています。全体の物価上昇はわずかですが食料物価と保険医療サービスが跳ね上がっているため国民の生活に影響を及ぼしているのです。

食費や医療費は節約が難しく支出を減らすことは困難です。また、アベノミクスは富裕層にはメリットがたくさんありますが貧困層には負担が大きい経済政策です。

賃金が上がらないのに食費は増えるため他の分野で節約をしなければなりません。そのため消費支出が減少しているのです。

内容量が減った商品のまとめ【お菓子】

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シュリンクフレーションにより内容量が減ったお菓子をご紹介します。長い間親しまれているカルビーポテトチップスやハーゲンダッツミニカップ、カントリーマアムもいつの間にか実質値上げしています。

カルビーポテトチップス

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カルビーポテトチップスは1975年に90g100円で発売されました。しかし2007年には65gで100円になり、2009年には60gで100円になりました。

2007年に実質値上げをしたのは原材料のじゃがいもが不足したためです。2009年の値上げは穀物価格、原油価格の高騰によりポテトチップスの主原材料である食油や調味料、パッケージフィルムなどの価格が上昇したためでした。

カルビーは値上げに関して、「今後も継続するものと予測されると同時に、企業努力の限界を超えるものと判断した」とコメントしています。

ハーゲンダッツミニカップ

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ハーゲンダッツミニカップは当初120g270円で発売されました。2014年2月には110gで263円となりましたが12月には110gで272円に値上がりしています。

2019年1月にさらに値上げをして110gで295円となりました。2014年の値上げはアイスの主原料となる乳原料や、副原料となる農作物の価格高騰などが原因としています。

2019年の値上げも同様にアイスクリームの原材料価格などさまざまなコストの上昇により品質の維持が困難になっていることが理由です。

カントリーマアム

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カントリーマアムは2005年に30枚323円で発売されました。1枚あたりは11gです。2007年には28枚323円となり、1枚あたり10.5gとなりました。

2008年にはさらに枚数が減り24枚で323円となります。2011年には22枚で323円、2014年には20枚で323円、2016年には20枚で323円ですが1枚あたり10gとなりました。

2008年の実質値上げは原油高騰による穀物高騰が原因です。10年の間に枚数は10枚も減り、1枚あたりの重さも当初より1g減りました。

たけのこの里

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たけのこの里は当初84g168円で発売されましたが、2008年に77gで168円に値上がりしています。2015年には70gで168円となりました。

値上げの理由は世界的な需要の拡大などを背景にチョコレートの主原料であるカカオ豆やナッツ類などの原料価格が高騰していることと、包装資材などの原材料コストや物流費についても上昇傾向が続いているためです。

たけのこの里を発売している株式会社明治ではチョコレートを使用した商品を2015年に多数値上げしています。有名なものには「きのこの山」、「アーモンドチョコ」、「マカダミアチョコ」などがあります。

雪見だいふく

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雪見だいふくは2007年に50mlのアイスが2つ入って89円で発売されました。2011年には47mlが2つで130円となり、2018年には47mlで140円になっています。

値上げの理由は物流費や人件費の高騰、乳製品など原材料費の上昇による影響を受けたことです。雪見だいふくを発売している株式会社ロッテでは「爽」や「クーリッシュ」など他のアイスも値上げしています。

ロッテは値上げの際に「コストアップを自助努力で吸収できる限界を超えてきた」とコメントしました。

内容量が減った商品のまとめ【飲料】

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シュリンクフレーションにより内容量が減った飲料をご紹介します。キリンレモンやスプライト、ペプシコーラが値上げをしていて、ドロリッチに至っては生産を終了しています。

キリンレモン

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