2021年5月25日 更新

嗜虐心の意味と類語は?嗜虐心が強い人の特徴と心理とは

「嗜虐心」という言葉をご存知でしょうか。最近では、犯罪のニュースなどで耳にする方も多いかもしれません。この記事では、そんな嗜虐心の意味や特徴、心理、日常生活において嗜虐心から引き起こされる行動や行為などの解説を通して嗜虐心との向き合い方をご紹介していきます。

目次

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“おびえる姿を見ると興奮する”、“反抗されると気持ちが煽られる”と言う人が居る様に恐怖や嫌悪に対して性的な興奮を覚える人が居ます。これらの感情も「嗜虐心」があるからこそ、刺激されてこのような心理が働きます。

又、前述した『可愛いから意地悪をしたくなってしまう』や『弱い立場のものに威圧的になる』などといった性質とも関係しています。特に、男性は生物学的な狩猟本能から女性に対して嗜虐心を持つことが多いと言われています。

自分が上の立場にいたい

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承認欲求が転じて嗜虐心になることもあると言われています。誰かを傷つけるような言動で、誰かが苦しむ姿を見ることで「自分はこの人を支配している」という満足感を覚えるのです。一度そういう経験をすると、苦しむ姿を見ることでしか自分が上の立場にいることを実感できず、パワハラ・モラハラを始めてしまうこともあるでしょう。

「誰かに認められたい」という気持ちを持っていてもなかなか叶えられない時など、嗜虐心が強く働いてしまうこともあるのです。

なぜ虐めたいと思う?嗜虐心をもつのは異常なこと?

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嗜虐心を抱く心理について数例ご紹介しました。誰かが、嫌がったり苦しむ姿を見て、喜びや興奮する人などと聞いて「こんな気持ちを抱く人なんて怖い」と感じる方や危ないと感じた方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、この「嗜虐心」は決して犯罪者予備軍や異常性癖のある変質者だけが持っているという特別なものではなく、実は誰しもが大なり小なり持っているものなのです。

少しなら異常ではない

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「嗜虐心」は誰しも大なり小なり持っています。前述で紹介した“お笑い芸人の痛がるリアクションで思わず笑ってしまう”というのもそうですが、庇護欲とは違った“小さい子が泣いている所を見て思わずキュンときてしまう”気持ちも「嗜虐心」に当たるでしょう。

インターネット上では、“女の子が泣いているイラスト”の表情を見て『嗜虐心が煽られる』というコメントを寄せている人なども見受けられます。小学生が気になる子の持ち物を隠し、困っている姿を見たがるのも一種の嗜虐心による行動だと言われています。

嗜虐心をコントロールできれば正常

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稀に嗜虐心を抑えきれずに罪を犯してしまう人も居ますが、「嗜虐心」はコントロールが出来ていれば正常とも言えます。「あの人の泣いてる姿を見たい」や「あの人に〇〇って言ったら泣くだろう」と思っても、それを我慢して普通に接するのであれば、問題はないのです。

ただし、どうしても嗜虐心が制御できない人もいます。DVのように特定の人に対してだけコントロールできないということもあるでしょう。その場合は、専門のお医者さんの元で薬などの治療を受けながら改善していくと日常生活でも少しずつコントロール出来る様になってきます。

程度によっては人格障害や精神の病の可能性も

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自覚の無いケースもありますが、この様に自身の「嗜虐心」の強さに悩む人たちは沢山います。犯罪ニュースでも耳にする様に、嗜虐心の程度によっては人格障害や精神の病の可能性も考えられます。特にこういったものに関しては、中々人に打ち明けることが出来ずに犯罪などといった悪いケースになってしまうことがあります。

もし抑えられない嗜虐心に悩まれている場合は、心療内科などのメンタルクリニックへ通うのが良いでしょう。専門家の方に診てもらい少しずつコントロール出来る様にしていきましょう。

嗜虐心が原因?虐めたいという気持ちが引き起こす行為

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「嗜虐心」を抱く心理と自身の「嗜虐心」との向き合い方をご紹介しました。虐めたいという気持ちが要因で言ってしまう言葉や起こしてしまう行動など。次は「嗜虐心」から引き起こしてしまう行為について例を交えて解説していきます。

幼い子どもが虫を傷つけて遊ぶ

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子供の頃に遊びの中で蟻を踏みつぶしたり、トンボなどの羽虫の翅をむしり取ったりした人も多いでしょう。これらの虫をオモチャの代わりにして遊ぶ行為も「嗜虐心」から引き起こされる行動でしょう。

命の大切さを知らず、又殺したらどうなるかという興味も含まれていますが、遊ぶという行為の中によって面白いと感じ虫が苦しみ弱っていく姿を見て喜びを感じ心が満たされるので、幼い子どもが虫を傷つけて遊ぶ行為は純粋な「嗜虐心」から引き起こされる行為と考えられます。

いじめ

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いじめは嗜虐心がエスカレートするもっとも有名な事例だと言えるでしょう。最初は軽いからかいの気持ちが、自分が思ったよりも相手が大きな反応を示すことで、癖になってしまうのです。「もっと苦しむ姿を見たい」や「こんなことをしたらどれくらい泣くかな」という好奇心に勝てず、エスカレートしてしまいます。

さらに「あいつを支配してやりたい」という支配欲が発揮されると、さらにいじめは苛烈なのになっていくでしょう。子供の世界だけではなく大人の世界でも、ひどいいじめが起きてしまうのです。

暴力

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この「暴力」の中には肉体的な暴力の他に、精神的な暴力も含まれます。人を肉体的、或いは精神的に傷つける事でそこに一種の喜びと快感を覚える方は少なくないでしょう。

例えば、アクションゲームや戦争ゲームなどもその内のひとつです。相手をいかにして倒すかや、中にはじわじわと嬲殺すように敵を倒す人も居るでしょう。ゲームを通して行っているので楽しく感じてしまう事からこれらもまた「嗜虐心」によって引き起こされる行為と考える事が出来ます。

又、誰かに暴力を加えてストレスが発散されたとします。その時にストレスが発散されたという快感を覚え、更に相手の反応と共に嗜虐心が煽られて暴力がエスカレートするケースもあります。

モラハラ

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