2019年2月26日 更新

「テンパる」の意味と語源は?テンパる人の特徴と治す方法

テンパってしまったことは誰しも経験がありますが苦い思い出ばかりの方はいませんか。テンパる人の特徴や対処法、そしてテンパらないために明日からできることをご紹介します。テンパることばかりに着目せず、テンパる癖をどう理解し自分とうまく付き合うのかを考えてみましょう。

すぐにテンパるのはどうして?

Man Mourning Despair · Free photo on Pixabay (74121)

とっさに判断するときに、あくせくしてしまいしどろもどろになった経験は誰にでもあるはずです。人間関係だけでなく環境の要因、あなたの思考の中でテンパってしまいやすい事柄があるのかもしれません。

焦ってしまうのはどうしてか。それは予期せぬ出来事が目の前で起こり、その事象への判断を自分自身に迫られているからではないでしょうか。そしてそれは時間をかけて出す結論ではなく、緊急性が高く今すぐの答えが必要なことが多いです。そのために考えがまとまらず、言葉にすることが難しいと思うと人は黙りこんでしまうか支離滅裂な事を言ってしまいがちです。

テンパるの意味や語源

Watches Old Antique Time · Free photo on Pixabay (74125)

テンパると文字にすると不思議な字面に見えてきます。一体どういう意味から派生したのか詳しく見てみましょう。

テンパるの意味

Upset Overwhelmed Stress · Free photo on Pixabay (74132)

「不安な気持ちが溜まりいっぱいいっぱいの様子」「焦って言葉にできない状況」とテンパると言います。言葉にうまく表すことができない状況というのは誰しも不安で気持ちが塞がれてしまいます。また予期せぬ出来事に遭遇することでどのように対応したらよいのか、頭が真っ白になったというような状況です。

自分自身で考え、行動する時間に時間的・精神的に余裕がない時に人はテンパってしまいます。それは誰しも経験することです。

テンパるの語源

Chess Business Gameplan · Free photo on Pixabay (74135)

元々は麻雀用語です。聴牌(てんぱい)という言葉が語源になっています。麻雀であと1つ牌が揃うとあがりの状態(勝つことができる状態)になることを聴牌と言います。名詞である「テンパイ」に動詞化する「る」を接続させた造語が「テンパる」となったということです。

しかし、聴牌の言葉の意味としては「もうすぐ勝つことができる状況」つまり「完成まであと一歩」という、日常で使われているテンパると大きく意味がかけ離れていると思いませんか。様々な解釈が貼り付けられ「完成まであと一歩の状態ということは本当は気持ちが焦っているだろう」ということになり、現在使われているテンパるに近い意味を持つこととなったとのことです。

また他の所説では、短期や癇癪といった意味を表す英語「temper(テンパー)」が語源という説もあります。

テンパるの類語

Person Little Boy · Free photo on Pixabay (74137)

テンパると同じ意味合いで使われる言葉としては、呆然とする・我を忘れる・途方に暮れる・頭が真っ白になるといった自分自身が置かれた状況を把握できていない状態を意味します。

焦燥感にかられる・わなわなする・生きた心地がしない・おっかない・地に足がつかないといった心情を表す言葉とも類語です。テンパることで、気持ちが落ち着かず自分が自分でないような感覚になることを意味します。しかしそれはテンパる状況に陥った状況、つまり一時的にな状況において生じる不安や心配事が心を埋め尽くした状態です。

テンパるの使い方

Woman Face Bullying · Free photo on Pixabay (74143)

焦ってしまう状況として、人との約束を忘れていた時や仕事であれば納期を勘違いしていたということはありませんか。
「〇日だと思っていたのに、勘違いしていた。テンパる。」というような使い方です。

自分自身のことで慌ててしまう状況として、朝寝坊した時や電車やバスなどの公共交通機関の発車時間に間に合わないかもしれないとハラハラした経験はありませんか。「遅刻だ!電車に乗り遅れてしまう。テンパる。」というような使い方です。

テンパるは死語?

Girls Women Girlfriend · Free photo on Pixabay (74146)

テンパるはここ数十年前から使われている言葉です。現在も若い世代(10~20代)が使用している言葉です。またそれ以上の世代では、50~60代の方には聞き慣れない言葉だと思います。そもそもの意味合い(聴牌)を知っている方であれば尚更、現在使われているテンパるの意味と大きく違うため戸惑うかもしれません。

テンパる人の特徴

Frustration Thinking Worried · Free photo on Pixabay (74235)

テンパる人の特徴を挙げてみましょう。性格的な要因以外にも思考の特徴もあります。

真面目な人

Man Guy Ring · Free photo on Pixabay (74239)

何事にも真面目に取り組む性格の方は、物事を丁寧にかつ粗雑に扱うことを苦手とします。準備万端、用意周到にすることで心の安定をはかることも特徴とします。であるため、咄嗟の判断や短時間で重要なことを決定することに対して苦手意識が強い傾向があります。

例えば、予定外の仕事を頼まれたとしましょう。自分の仕事の優先順位がありますが、突如「急ぎでお願いします。明日までに〇〇会社へ届けないといけない。」と上司へ言われた経験はありませんか。真面目な性格の方の頭の中は、自分自身で抱えている仕事への優先順位も考えないといけない、上司から頼まれた明日までという短いスパンの納期や相手先に相談する猶予もないということ、仕事以外にもプライベートな予定が入っている…という具合に頭の中はパンク寸前です。

失敗への恐怖心や相手から嫌われてしまうことへの心配などが増強してしまい、テンパってしまうことがあります。真面目な性格ゆえの焦りが生じてしまうということです。

悲観的・弱気の人

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物事を悲観的に捉えてしまうこともテンパる方の特徴の1つです。ポジティブに捉えることができる人からすると「どうしてそんなに落ち込んでいるの」と不思議に思われることもありますが、物事の捉え方は人それぞれです。

例えば、失敗したと思われる出来事があったとします。失敗を繰り返さないためにどうすればよいかと考えるのも1つですが、悲観的な方はそうは思えません。どうして自分が失敗してしまったのが原因究明をします。そしてこれ以上失敗してしまったらどうしようと悩みます。大変心の中は苦しい状況です。

また弱気な人もテンパる時が多いのではないでしょうか。自分自身の考えや意見に自信がないため、自分の意見を表明することに極度の緊張を感じるでしょう。

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