2020年12月23日 更新

最近涙もろくなったのはなぜ?涙もろくなる原因やうつとの関係性とは

20代の男性では社会経験が浅くストレスを感じる機会が多くにあり、時には耐えられなくなって泣いてしまうなんてことがあります。その状況を軽視し放置しておくと、うつに発展してしまう可能性も大いに孕んでいます。最近涙もろくなった方は是非読んでみることをお勧めします。

【アンケート】あなたは最近泣いている?

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人は年齢を重ねるごとに涙もろくなったりするものですが、どういった時に泣いてしまうのでしょうか?多数見られたのは、48%の感動したときという回答で、感動というのは耐えることが出来ない程の感情の強さを秘めているのが分かります。

そして33%の悲しいときといった回答。ある人の悲しい出来事に共感し、自分に当てはめ泣いてしまうといったことでしょうね。他にも、悔しいときが12%と、どうしても勝てなくて悔しいといったような意見もありました。

大人の中では、うれし泣き、悔し泣き、思い出し泣き、他者の気持ちに寄り添って涙するケースが多くみられ、様々な理由で涙を流すことが分かります。では続いて、最近いつ泣いたかのアンケート結果を見てまいりましょう。

【3位】1ヶ月以内に泣いた

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「最近泣いたのはいつ?」といった質問に対して「1ヵ月以内に泣いた」と答えた方は全体の15%という結果になっています。解散してしまったバンドのDVDを見て泣いてしまった、「おくりびと」といった感動的な映画・ドラマを見て泣いてしまったなど、映像を見て泣く方が多く見受けられます。

他にも、自分の若い頃の写真を見て泣いてしまうといった回答や、大切な人とよく聞いていた曲を耳にして、そのころの記憶を思い出して泣いてしまったなど、過去の体験から泣いてしまう回答も多くありました。

【2位】1週間以内に泣いた

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2番目に多かった回答は「1週間以内に泣いた」になります。こちらもドラマを見て泣いてしまったという意見が多く、中には「どうも年で…」と年齢を気にするコメントもありました。他にもドキュメンタリーや結婚式で泣いてしまったという方も。

自分のことを涙もろいと認識している人もいらっしゃるようで、1週間以内に泣く人はアンケートの半数以上にも及ぶとされています。このことは、泣くことが人間の自浄作用、つまり中にたまっている悪いものを外に追い出すといった、心のデトックスを表しています。

【1位】3日以内に泣いた

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最近泣いているかどうかのアンケートで最も多かったのは26%で3日以内との結果が出ています。回答コメントは、テレビ、小説、楽曲で感動して泣いたといった回答が多くありました。お年を召した方では、予告などで既に泣いてしまうといった方も。

他にも、人の気持ちを感じ取れるようになったことから、相手の辛い体験などを見たときに感情移入して泣いてしまうといったコメントもありました。泣くのはスッキリするという回答も多くあり、大人になるにつれ泣く機会が多くなるのも、ストレスの反動からという理由にも関係していると言えます。

どうして涙は出るのか?

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喜びや悲しみで涙を流す動物は人間だけだと言われています。なぜ、人間は感動が高まると泣いてしまうのか。この仕組みは、脳の機能を探る研究から次のように解明されています。

涙には「基礎分泌性の涙」「反射性の涙」「情動性の涙」といった種類に分かれており、涙の出る仕組みにも違いがあるとのこと。引き金となる対象が3つですが、このほかにも細かく分析すれば新しい発見が出来そうです。

それでは涙の出る仕組みについて見ていきましょう。

基礎分泌

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こちらは涙が出る理由のひとつ、基礎分泌性の涙についての解説になります。こちらの仕組みについてですが、日常的に行われている瞬きによって分泌する涙に該当し、目が乾燥しないように保つ、加えて細菌からの感染を防ぐ役割を担っています。

感染防止や乾燥から守るということ以外にも目に酸素や栄養を送るといった役割があり、目の状態を正常に保つ循環がなされています。涙は普段作られていないように見えますが、涙腺(眼球の上外側奥)で常に作られるようになっており、基礎分泌量は2~3ccとなっています。

刺激性分泌

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刺激性分泌とは、玉ねぎを切ったりゴミが目に入ったときに出る「反射性の涙」のことを指します。角膜にある知覚神経が刺激を察知すると涙が分泌され、ゴミなどを洗い流し刺激を緩和してくれます。涙には目の表面の傷を修復する成分が含まれており、障害の手助けという役割も担っています。

また、冷たい空気や風に触れると目の表面の温度が低下することがありますが、微妙な温度変化も角膜の知覚神経が察知し反射的に涙が分泌され、目の温度が一定に保たれるようになるなど、反射的に泣くことで保護する仕組みになっています。

情動性分泌

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情動性分泌とは、私達人間が感動的なものなどに感化されたとき分泌される涙のことを指します。自律神経には体を興奮させる交感神経と、リラックスさせる副交感神経で構成されており、通常はそれぞれのつり合いが取れている状態になっています。

喜怒哀楽を促すストレスを感じることで、交感神経が一時的に強く働いてしまい自律神経が乱れることがあります。この時に涙を流す、これこそが自律神経のバランスを修正してくれるといった情動の涙となっているのです。

7割以上が「昔より涙もろくなった」と実感している

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泣くとスッキリするかどうかのアンケートに対して、72%とかなり多くの方が泣くとスッキリするという回答をしています。このことから涙を流す働きは、人間の心を癒す効果やストレスの解消に影響していることが分かります。

日常的に泣くという行いは、知らずして私達を守っていたという事になりますね。人によっては泣くという行為を恥・卑怯と取る方もいますが、必要なことを当然のようにやっていただけで、その考えは間違いであることが証明できます。

年を重ねると涙もろくなる理由

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