2019年7月29日 更新

記憶の宮殿の作り方とマスターするコツ!生活や勉強に役立つ実用例

記憶の宮殿は中世から使われていた、記憶のトレーニング方法です。この記事では記憶の宮殿の作り方から、それを活用した英単語の勉強方法など、一度マスターすると人生が変わる、記憶力をご紹介します。生活や勉強に役立つ実用例付きです。

アクセスポイントとは、記憶の対象の置き場所と考えてください。記憶の宮殿では、覚えたい記憶の対象を思い出すきっかけとなる、アクセスポイントを作ります。

例えば自分の部屋の中の、ベッド・机・パソコン・クローゼット・カーペットなどが、アクセスポイントになります。

これらに、記憶したい対象を一つずつ配置していきます。はじめは一つの部屋に5つぐらいのアクセスポイントを決めるのがいいでしょう。

そこにストーリーを加えながら、配置していきます。

記憶の宮殿にイメージを並べる

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これからりんご・みかん・バナナ・ドリアン・ぶどうを記憶の宮殿に並べています。
順序も覚える必要があるときは、部屋を左回か右回りに見回る感じになります。

1.自分の部屋に入ってクローゼットにりんごを置く。
2.パソコンのスクリーンには、みかんのテーマ画像が設定されている。
3.机の上にあるバナナをほおばる。
4.ベッドカバーにはドリアンがプリントされている。
5.お気に入りのカーペットは大好物のぶどうの形をしている。

記憶の対象は、アクセスポイントをきっかけに自然と呼び起こされるようになるのが目的です。

記憶の宮殿の作り方のコツ

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記憶の宮殿は、様々なことを記憶していくことに役立します。これから受験勉強や資格試験、などのテストを受ける上でも欠かせないスキルになるでしょう。

ですが短期記憶で覚えた記憶は、時間とともに明確ではなくなりボンヤリとしてやがて、思い出すことが難しくなります。しっかりと記憶の宮殿を活用して、記憶を定着させるにはどのようなコツがあるのでしょうか。

本当に必要な記憶だけを覚える

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人間が長期記憶の容量は、パソコンのように制限がなく無限大だといわれています。ですが必要ない情報まで色々と記憶の宮殿の中で配置していくのは、あまり効率的ではありません。

レクター博士は、記憶の宮殿の中で千にもおよぶ部屋を構築していました。その中にどれほどの膨大な記憶を配置していたかは不明ですが、一般的に私達が記憶の宮殿で一つの部屋の中に記憶を配置するなら5つぐらいがベストだと言われています。

5つ以上になるとまた違う部屋をイメージして、そこに記憶の対象を配置していきます。

もちろん人それぞれですが、本当に必要な記憶から覚えるようにしていったほうが、後から記憶の宮殿の中で迷子(忘れる)になることもありません。

インパクトのあるストーリーを作る

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記憶の宮殿で構築した記憶は、長期記憶に定着しやすいのですが、長い期間その記憶が使われていない場合は、記憶はボンヤリとしたり、忘れることもあります。

言語化できる記憶は、意味記憶とエピソード記憶に分かれいて、意味記憶はテストの問題に必要な記憶、エピソードは経験した記憶ですが、どちらが覚えやすいかは明白ですね。

インパクトのあるストーリーを記憶の宮殿の中で構築することができると、記憶はより強固なものになります。

時間をかけて構築する

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記憶の宮殿は、直ぐに効果が実感できる方法ではありません。ですが、これからの人生で、記憶の宮殿を活用していくことは、とても役立つスキルになります。

始めは自分の部屋や学校、職場など馴染みにあるものが場所として使われていきますが、次第に情報が増えるたびに拡張して時間をかけて構築していくことになります。

記憶力アップなどを実感できるのは、約3ヵ月ほどかかりますので、焦らずに記憶の宮殿を構築していきましょう。

記憶の作り方の実用例

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実際にどのような手順で、記憶の宮殿を構築していけばいいのか実用例を使ってお伝えします。

宮殿は自宅のリビング

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記憶の宮殿の場所は、自宅の部屋やリビングなどから始めてみましょう。日常生活に馴染みのあるスペースは、記憶の宮殿作りにピッタリです。

リビングには、たくさんのアクセスポイントになる家具や電気製品などがあります。アクセスポイントにはできるだけ、サイズ感が大きい物を選びましょう。

小さな小物などは、アクセスポイントには向きません。リビングに入ったときに目につきやすい物を選びましょう。

また順序よくアクセスポイントを思い出せるように、部屋のどちら向きから見回すかも決めているほうが、アクセスポイントを忘れにくくなります。

アクセスポイント

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アクセスポイントにする物は何でもいいですが、インパクトがある方がいいので、想像の膨らませて工夫します。

スポーツ選手、アイドル、恐竜、ゲームやアニメのキャラクターなどを登場させて、印象に残りやすいようにすることができます。

例えばリビングのソファをアクセスポイントとした場合、「ソファにリンゴがある」とするよりも「ソファでスライムがリンゴをかじっている」とした方が、インパクトがあるので記憶に残りやすくなります。

買い物リストをアクセスポイントに置く

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それでは、自宅のリビングを記憶の宮殿の場所として、買い物リストを実際にアクセスポイントに配置する練習をしてみましょう。

買い物リストは以下とします。

・お米
・カレーのルー
・ジャガイモ
・ニンジン
・豆腐
・納豆
・牛乳

リビングにはアクセスポイントには、ソファ、テーブル、テレビ、観葉植物、カウンターキッチン、食器棚、冷蔵庫にします。

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