2019年6月1日 更新

「人それぞれ」は思考停止なのか?「人それぞれ」と正義や常識との関係

常識、正義、幸せは人それぞれ。しかしこの「人それぞれ」という言葉は、思考停止しているとも思われてしまう事もあります。この記事では人それぞれの言葉の使い方、どんな人がどのような気持ちで使うのか、またこの言葉が嫌われている理由を解説していきます。

目次

それではここからは、「人それぞれ」という言葉を使う時の心理を、エピソードを交えて分かりやすく解説していきましょう。どのような心理で、どういった会話の時に使うのかを、ぜひ参考にしてみてください。

会話を切り上げるときに使う

Stop Shield Traffic Sign Road - Free photo on Pixabay (322456)

「人それぞれ」という言葉を使う時の心理は、「会話を切り上げようと思ったとき」です。これ以上会話を続けていても意味がない、答えはでてこない、もうそろそろ終わりにした、そんな時に「結局は、人それぞれだからね」という言い方をすれば、これ以上、誰も物をいうことができなくなるからです。

それは皆が分かっていても、会話を楽しもうとしていたり、もっとその奥の内容を知りたかったりすれば「人それぞれ」という言葉で会話を切り上げることはないのですが、「人それぞれ」という言葉を使う時には、「もう会話を切り上げたい」という心理が隠されています。

分かり合えない相手に使う

Girl Person Female - Free photo on Pixabay (322457)

「人それぞれ」という言葉を使う時、「この人とは分かり合えない」という心理が隠れています。これまで解説してきたように、「人それぞれ」という言葉を使えば、その場で会話を終了させることができます。「もうこの人とは分かり合えない」「これ以上、会話をしていても何もうまれない」そう思ったときに、「人それぞれだからね」という言葉を使って、会話を終了させます。

相手を尊重するときに使う

Sheep Bleat Communication - Free photo on Pixabay (322475)

「人それぞれ」という言葉を使う時、これまでは、会話を終わらせたり、これ以上分かり合えないと思ったときに使うことをご紹介してきましたが、相手のことを尊重するときにも「人それぞれ」という言葉を使います。

自分の思考や行動が全て正しいと思っている人は、相手を尊重する時には使うことができず、「分かり合えないから会話を終わらせよう」と思う時に「人それぞれ」という言葉を使いますが、相手のことを尊重する事ができる人も、「人それぞれ」という言葉をつかいます。

自分の意見だけが正しいわけではない、相手は相手の意見があって、それを尊重している時、自分の意見も相手の意見も尊重している時に、「人それぞれ」という言葉をつかいます。相手の意見だけを受け入れて自分の意見をなかったことにしてしまうような、人に流されてしまう人は、「人それぞれ」という言葉を使うことはありません。あくまで、自分の意見も持ちつつ、相手の意見を尊重する時に「人それぞれ」という言葉を使います。

「人それぞれ」という意見が思考停止と言われる理由

Question Mark Why Problem - Free photo on Pixabay (322477)

「人それぞれ」という意見が、思考停止と言われることもあります。それは、これまで解説したように「相手との会話をすぐ切り上げてしまう」ことや、それを言えばすぐ終了させることができるので、考えることをしなくなります。

どうして「人それぞれ」という意見が、思考停止と言われてしまうのか、詳しく解説していきます。

相手との議論を避けている

Baby Girl Shy - Free photo on Pixabay (322480)

「人それぞれ」という意見が、思考停止と言われるのは、「相手との議論を避けている」と思われるからです。「人それぞれ」という言葉を使えば、会話はそれ以上できなくなります。「人それぞれ」という結果にたどり着くまでの議論ができなくなってしまいます。

自分の意見を主張したり、相手が意見を主張したり、それを受け入れたり反論したり、そういった議論が全く出来なくなるという事になるのです。コミュニケーションを最初から避けている・議論を避けているときに「人それぞれだから考えてもしょうがない」という結論を先にだしてしまえば、考えることすらもしなくていいので、すぐに「人それぞれ」という言葉を使う人が、「思考停止」と言われてしまうのです。

言い訳に聞こえる

Lips Pink Smiley - Free vector graphic on Pixabay (322482)

「人それぞれ」という言葉は「言い訳に聞こえる」ために、思考停止と言われてしまうこともあります。自分を正当化するためにも「人それぞれなんだから、いいでしょう?」というように使うことができるので、それは言い訳にも聞こえてしまうのです。

相手の意見を受け入れることなく、すぐに「人それぞれ」という言葉を使う人は、思考停止しており自分のことだけで精一杯になっている状態です。それは、余裕がない自分の言い訳にも聞こえますし、自分を正当化するための言い訳にも聞こえてしまうのです。

「人それぞれ」という意見が嫌われる理由

Why Question Marks Unknown - Free vector graphic on Pixabay (322484)

「人それぞれ」という意見が嫌われる理由もいくつかあります。「人それぞれ」という言葉を言われた時に、相手は突き放された感じがしたり、言い訳を言っているように聞こえてきたり、会話を終わらせたいんだなと感じたりと、それを受け取る側がマイナスに聞き入れてしまうと、嫌われてしまいます。

相手を尊重した「人それぞれ」という言葉であればいいのですが、そうでない場合は、嫌われてしまうことが多いのです。以下に精しく解説していきますので、参考にしてください。

突き放された感じがする

Cat Tiger Tigerle - Free photo on Pixabay (322487)

「人それぞれ」という言葉が嫌われてしまうのは、「月はなされた感じがするから」です。これまで解説してきたように、「人それぞれ」という言葉ひとつで、会話を終了させることができます。「これ以上考えても、結局は人それぞれでしょ?」と言われてしまっては、何もいう事ができなくなります。

そこで会話は終わってしまいますし、会話のキャッチボールをしたくないんだなと感じてしまいます。それは、とても突き放された気持ちになり、この人とはあまり深く関われないと思われてしまうのです。

自分の意見がないように聞こえる

Dog Bulldog Pet - Free photo on Pixabay (322490)

「人それぞれ」という言葉が嫌われてしまうのは、「自分の意見がないように聞こえるから」でもあります。会話というのは、お互いの意見を言い合ったり、考えを言い合ったり、それを受け入れたり反論したりと、キャッチボールをするように楽しみます。しかし、「人それぞれだからわからない」などと会話を切ってしまえば、自分はどう思うのか?という意見を言わないことになります。

いつでも「人それぞれ」という言葉を使って、「わからない」と言ってしまっていては、自分の意見がない人なのでは?と思われても仕方ないのです。

会話したくないんだなと感じる

Sad Girl Crying Sorrow - Free photo on Pixabay (322492)

3 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪