2019年6月2日 更新

「能ある鷹は爪を隠す」は仕事で使えるのか?海外では通用しない?

能ある鷹は爪を隠すということわざは有名ですが意味や由来をご存知ですか。類義語や対義語とともに例文を通して正しい使い方を見ていきましょう。仕事で使えるテクニックとして、爪を隠すべきタイミングと出すタイミングもご紹介します。

目次

American Books Boxes - Free photo on Pixabay (325615)

能ある鷹は爪を隠すを英語で表すと「Who know most , speaks least」となります。意味は「最も知っている者こそ最も黙っている者だ」となります。

他にも「Cats hide their claws」があります。意味は「能ある猫は爪を隠す」で、日本では鷹の部分が猫になっているのです。海外では猫の方が親しみやすくイメージが湧くためでしょう。

「Still waters run deep」も「Who know most , speaks least」と同様のことわざで「静かに流れる水は深い」という意味です。英語にも同じような意味のことわざがあるのです。

実力を隠す理由や心理

Daisy Heart Romance Valentine'S - Free photo on Pixabay (325616)

能ある鷹は爪を隠すに当てはまる特徴の人が実力を隠すのは元々謙虚な気質が影響していますが、いくつかの理由や心理が隠されています。

日本ならではの協調性を重んじる人や空気を読む人は特に実力を隠す傾向があります。一方、わざと実力を隠しているわけではなく普通の人とは考え方が違う場合もあります。

実力を隠す理由や心理を見ていきましょう。

わざわざ見せる必要がない

Girl Portrait Hair - Free photo on Pixabay (325619)

わざわざ見せる必要がないと考えています。外資系企業でなければ自己主張をしなくても成果を出せば良しとする会社が未だに多いので自分をアピールしなくても何の問題もないのです。

特に日本人は自己主張があまり得意ではないため見せる必要がなければ無駄な労力を使わずに済みます。実力を隠しているつもりはまったくなく、ただ実力を見せる機会がないだけなのです。

いざという時にきちんと実力を発揮することができれば生活していく中でマイナスに働くことはありません。

相手の気持ちを考えて

Children Siblings Brother - Free photo on Pixabay (325620)

相手の気持ちを考えた結果実力を隠すこともあります。自分よりも才能がない人の前で才能をアピールすると相手が劣等感を感じたり自己否定をしたりする場合があるので空気を乱すことになりかねないからです。

才能はアピールしない方が面倒くさいことを起こさずに済むと考えるのです。他人の気持ちに寄り添える優しい人が多いということでもあります。

アピールしているつもりがなくても劣等感を感じて不快な思いをする人はいるので、自分から自慢をしないという判断は正しいです。反対に自分のことをぺらぺら話して自慢する人は周りのことをまったく考えていないということです。

自分より上がいることを理解している

Face Girl Close-Up - Free photo on Pixabay (325622)

才能がある人ほど自分より上がいることを理解しています。才能に甘えることなく着実に上を目指していくので自慢をする方が恥ずかしいと感じるのです。

本当に利益を出している企業の社長の方が謙虚な人が多いことも自分よりも上がいることを理解している裏付けと言えます。中途半端に事業展開している企業の社長の方が視野が狭いので傲慢で偉ぶった態度を取るのです。

利益を出している企業の社長は視野が広いので上がいることを理解していますし、油断しているとあっという間に他の企業に追いつかれてしまうことを身に沁みて感じているのです。

協調性を重んじる

Articulated Male Meeting Together - Free photo on Pixabay (325626)

協調性を重んじるため才能をひけらかすことをしません。日本ではチームワークを大切にしているので才能があったとしても自分がチームを引っ張ろうとせず協力し合って作業を進める方が都合が良いのです。

人よりも優れた才能を持っていることが羨ましくて妬む人が中にはいます。無駄な足の引っ張り合いを起こさないためにもわざと才能を隠して普通の人達の中に紛れることを選んでいるのです。

協調性を重んじる日本ならではの考え方と言えます。実力を見せるべき時に見せることができれば普段は隠しておいた方が賢明です。

相手を油断させるため

Girl Flowers Wreath - Free photo on Pixabay (325628)

相手を油断させる心理が働いていることもあります。才能があることを知ると妬むだけではなく足を引っ張る人も出てきます。

面倒くさいことを避けるためにも才能を隠しておいた方が楽なのでしょう。油断させておけば問題が起きず仲良く過ごせますし足の引っ張り合いを防ぐこともできます。

ある種の処世術なので、あなたの周りの人に才能があることを知ってもむやみに周りの人には知らせないようにしましょう。油断させるために隠している可能性があるからです。

能ある鷹は爪を隠すのデメリット

Hands Trunk Creepy - Free photo on Pixabay (325629)

才能があるのは良いことばかりのように感じますが実はデメリットがあります。大きなデメリットとしては自分の才能が周りの人に正しく評価してもらえないことが挙げられます。

せっかく才能があるのでうまく活用できないのはもったいないです。色々なデメリットを知り、自分の才能をうまく活用できていない人は参考にして下さい。

正当な評価が得られない

Man Rain Snow - Free photo on Pixabay (325630)

正当な評価が得られないことがあります。例えば自分の成果を口が達者な人に横取りされるなどの問題が生じるのです。才能があることを周りの人に気付いてもらえないと横取りされたことが発覚しません。

口が達者な人はどんどん出世をしていくのに自分は才能を生かしきれずに雑務をこなすことになるのはとてももったいないことです。才能を隠しておきたい場合でも横取りをされたら上司にきちんと報告しましょう。

正当な評価が得られないことは自分にとってだけではなく会社にも損失になります。

周囲の人に頼りにされにくい

Team Building Success - Free photo on Pixabay (325631)

周囲の人に頼りにされにくいというデメリットがあります。正当な評価が得られない場合と同様で、才能があることに気付かれないので能力を存分に発揮できないのです。

社内で問題が起きた時にすぐ対処法を思いついても、周囲の人が頼りにしてこないので対処法を提案することができません。自分から発言することが得意ではないため周りの人に気付いてもらわないと才能を生かせないのです。

生かすことができなければ宝の持ち腐れと言えるでしょう。いざという時には勇気を出して提案することが大切です。

やる気がないと勘違いされる

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