2019年6月2日 更新

「能ある鷹は爪を隠す」は仕事で使えるのか?海外では通用しない?

能ある鷹は爪を隠すということわざは有名ですが意味や由来をご存知ですか。類義語や対義語とともに例文を通して正しい使い方を見ていきましょう。仕事で使えるテクニックとして、爪を隠すべきタイミングと出すタイミングもご紹介します。

目次

Distillery Barrels Wooden Kegs - Free photo on Pixabay (325594)

空き樽は音が高いとは中身がない人ほどよく喋ることのたとえです。中身が入った樽を叩くと重々しい音がしますが中身が入っていない樽を叩くと高い音が出ることが由来です。

知識がない人ほど見聞きした浅い知識を得意げに話すことがあります。反対に知識がある人ほど得意げに話すことはなく聞かれた時にだけ正しい知識を披露するのです。

あまり理解していないことをぺらぺらと得意そうに話す人はどこにでもいるので話すことを何でもかんでも信じてしまわないように注意しましょう。よく話す人よりも普段は大人しい人の方が正しく豊富な知識を持っていることが多いのです。

浅瀬に仇波

Bridge Scotland Sky - Free photo on Pixabay (325598)

浅瀬に仇波は、思慮深くない人ほど話好きで騒ぎ立てることが多いたとえです。「仇波」は波が立ち騒いでいることを表しています。

川の深いところには波が立ちませんが川の浅いところでは波が立ち騒ぐことが由来です。古今和歌集の「底ひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」という歌からあだ波という言葉が出ました。

歌の意味は「底知れず深く湛えた水は音を立てないが山あいの浅瀬にこそいたずらに騒がしい波が立つ」で、転じて浅はかな心の持ち主は多言だが深く思いを潜めた者は安易に口に出さないことを表しています。昔から思慮深い人の方が自分のことを口にはしないことがわかります。

能ある鷹は爪を隠すの使い方例文

Book Old Clouds - Free image on Pixabay (325599)

能ある鷹は爪を隠すの意味や由来を知るだけではなく、ことわざを使った例文を読むとより深く意味を理解することができます。

例文を通して具体的にどのような人物のことを指すのか想像ができるからです。ことわざの使い方もわかるので能ある鷹は爪を隠すの例文を見ていきましょう。

彼こそまさに能ある鷹は爪を隠すと言うのに相応しい

Tie Necktie Adjust - Free photo on Pixabay (325601)

「彼こそまさに能ある鷹は爪を隠すと言うのに相応しい」は、とても才能がある人物にも関わらずまったく自慢する素振りがないことを表しています。

自分の才能を自慢することなく着実に物事をやり遂げていく人物だと想像することができます。自分がすごいと周りに伝えたい人は承認欲求が強いので、物事をやり遂げていくことよりも周りの人に褒められることを大切にします。

周りから評価されることでしか自分を認められない人よりも、才能をひけらかさない人の方が信用することができますし実力も上だと言えるでしょう。

能ある鷹は爪を隠すというけれどあの人の行いはまるで正反対だ

Baby Boy Hat - Free photo on Pixabay (325602)

「能ある鷹は爪を隠すというけれどあの人の行いはまるで正反対だ」は、自分の才能をひけらかす浅はかな人物であることを表しています。

本当に才能がある人は自分から才能について話すことはありません。むしろ才能を周りの人に知られない方が変に気を遣われなくて楽だと考えているのです。

自分から自慢するような人に才能があることはあまりないでしょう。自分自身を過信している時点で信用に欠けますし、自分から話すことでしか周りの人に気付いてもらえないということでもあります。

能ある鷹は爪を隠すに当てはまる人の特徴や印象

Writing Pen Man - Free photo on Pixabay (325603)

能ある鷹は爪を隠すに当てはまる人には嫌味がなく日本人に合った気質であるという特徴があります。また、普段の印象と爪を出した時とのギャップも大きいでしょう。

特徴や印象が意味することを具体的に見ていきます。

嫌味がなく日本人に合った気質

Mt Fuji Volcano Mount - Free photo on Pixabay (325607)

日本人は自己表現をすることが苦手で非常に謙虚な人が多いです。社会に出れば自己主張が求められることもありますが、自己主張と自慢は別物なので能ある鷹は爪を隠すに当てはまる特徴の人も社会で輝くことができます。

反対に自慢をする人は疎まれることが多いです。自分の話ばかりでうるさいと思われてしまうからです。能ある鷹は爪を隠すに当てはまる特徴の人の方が日本人に合った気質なので社会的にも信頼されて生活しやすいでしょう。

自慢をすると、本人にはそのつもりがなくても嫌味だと感じる人も中にはいるので、自慢することなく着実に仕事をこなす人の方が誰も不快にすることがなくて良いのです。

ギャップ

Cap Boy Smile - Free photo on Pixabay (325608)

ギャップに弱い人は多いでしょう。例えばいつもはふざけた態度を取る人が真剣な表情で仕事に打ち込んでいて実際に成果を出している姿を見たらとても魅力的に感じますよね。

能ある鷹は爪を隠すに当てはまる特徴の人も同じように、普段は物静かなのに実は仕事をいくつもこなしていて成果もあげています。仕事量を自慢することもなく成果を出して調子に乗ることもないのです。

同性からは一目置かれて、異性からは尊敬されます。才能があるように見せかけて実際はいまいちという悪いギャップよりも才能があるとわからないけれど実は才能に溢れているという良いギャップの方が魅力があります。

「能ある鷹は爪を隠す」は海外では通用しない?!

Shanghai Bund Night Pearl Of The - Free photo on Pixabay (325610)

能ある鷹は爪を隠すというたとえは海外では通用しないことがあります。日本は村社会で集団行動が基本なので謙虚で控えめな人の方が扱いやすく好まれますが、海外は個人主義なので自分をアピールしていかないと正当な評価を受けられないためです。

海外で評価されにくい具体的な理由や能ある鷹は爪を隠すの英語を見ていきましょう。

海外では評価されにくい

People Girls Women - Free photo on Pixabay (325613)

海外では自分から能力を伝えていき実績を出さないとすぐクビになります。日本のように実績を出すよりも空気を読むことを大事にしているわけではないので、能力があることを自分からアピールしていかなくてはいけないのです。

日本人の中にも空気を読むことよりも実績を出すことの方が大事だと考えている人はいるので、そうした考え方の人は海外で通用するでしょう。

反対に日本にいる方が生きづらさを感じるかもしれません。日本では能力をアピールすると自慢話ばかりのうるさい人と思われることがあるからです。実績に重きを置く人は外資系企業に勤めると成果主義なので活躍することができるでしょう。

能ある鷹は爪を隠すの英語

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