2019年8月19日 更新

エックスジェンダーとは?男女の枠に当てはまらない新しい性別?

近年、ジェンダーレスやLGBTなどの言葉も少しずつ浸透し、少しずつですが個人のセクシュアルの自由も受け入れられるようになってきましたよね。そこで最近話題の「エックスジェンダー」への知識と、エックスジェンダーかも?と思う人への診断も合わせてご紹介していきます。

ゲイとは、自分を男性として認識しており、なおかつ性的指向が男性であるという人です。
よく間違われがちですが「オネエ」や「オカマ」という言葉に位置づけられる人達とは、少し違います。
オネエやオカマと呼ばれる人たちは、性表現が女性であるということが前提で女装などをしていますが、ゲイの人たちは性表現が男なので女装などはされていません。

ゲイとは人くくりにされていますが、ゲイの中にも2つのゲイがあります。
身体的性が男性であり、性自認も男性。そして性的指向も男性という場合は、シスジェンダーゲイ。
身体的性は女性であり、性自認は男性。そして性的指向は男性という場合は、トランスジェンダーゲイ、という風にゲイ一つ取り上げても様々なゲイのかたちがあるのです。

バイセクシュアル

People Girls Women - Free photo on Pixabay (348373)

バイセクシュアルとは、日本語では両性愛者で、自分の性自認にかかわらず、男性、女性両方に性的欲求や恋愛感情をもつ、性的指向をさしています。
単純に言ってしまえば男女どちらも恋愛対象なの?と思いがちですが、こちらも単純ではなく、たくさんの形があります。

バイセクシュアルに似た形で、パンセクシュアルというのがあります。
パンセクシュアルは、すべての性を好きになるという自認です。
同じように感じますが、パンセクシュアルはすべての性、つまりはクエスチョニングやエックスジェンダーなどすべてを含めた性を好きになるということです。
この2つを自認している人の違いは、バイセクシュアルは中性的な人には惹かれない、というところでしょう。

トランスジェンダー

Rainbow Glitter Gay - Free photo on Pixabay (348419)

トランスジェンダーは日本語で言う、性同一性障害のことをいいます。
性同一性障害は医学用語で、性自認と主体適性が一致していない事を指します。
性同一性障害という言葉自体が障害とついてしまっていることに疑問を感じてしまいますが、日本の制度的にこの障害がついてないと手術が出来ないなどの事案があり、まだ後進というイメージがあります。

トランスジェンダーにも種類があり、
トランスセクシュアルといい、生まれ持った性別と自身の性自認が相違し性別適合手術を行った状態、もしくは行いたい人を表します。
もうひとつはトランスヴェスタイトといって、性自認は一致しているが異なる性の服装をしたい人のことです。
日本で言えば女装家、ドラァグクイーンなどでしょうか。
日本ではミッツ・マングローブさんやナジャ・グランディーバさんなどがドラァグクイーンであることを公表していますよね。
このようにトランスジェンダーにも様々な人がいます。
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その他にもFtMやMtFなどの文字を目にすることもあると思います。
これは女性Famale と男性Maleの頭文字をとったもので、たとえばFtMの場合はFamale to Male となるので、生まれた戸籍が女性で性自認が男性という意味になります。
この他にも、MtXやFtXがあります。
この最後のXはエックスジェンダーを表しています。

性の捉え方は様々で特別なことではない!

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昔から人々は様々な差別や身分の違いなどに苦しんできた歴史があります。
それと同じように、性の問題にも敏感に否定や肯定が時代の数だけ行われてきました。

LGBTという言葉が生まれるまでにも様々な葛藤や意見が飛び交っていたと想像できます。
1960年代の性の革命が行われました。
英語でSexual revolutionと言われ、欧米社会において性的行動が公に一般化するためのクーデターや様々な運動が行われ、そこで性に対する考え方などが公に広まりました。
それまでは異性愛者=異常と言うふうに捉えられていましたが、そのクーデターにより世界が動き始めました。

その後も第三の性、ホモセクシュアルなどと呼ばれたり、1990年代までは今のゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー、などの人々を人々はそのたびに差別化をなくそうと、同等な尊厳を持っていると語ることも難しい時代でしたが、そのたびに人々は奮起し、理解を求めることで今は少しずついろんな形が認められつつあります。
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性の問題というのはデリケートではありますが、日本でも少しずつ同性婚が認められる所があったり、少しずつカミングアウトする人も増えてきて勇気を出してみようかなという人も、昔より増えたように思いますが、LGBTという単語ができた現在でも、この単語は気に入らない、私にはあてはまらないという人もまだまだたくさん存在するかもしれません。

勉強が苦手な子がいたり、運動が得意な子が当たり前にいたりするように、性自認がや性的指向も、多岐にわたり様々な人がいて当たり前なのです。
もし性自認や性的指向が原因で、周りに悩んでいる人やあなた自身が悩んでることがあればこういう情報を読み、まずは理解することが大切です。
今はいくらでも検索すれば情報が手に入る世の中です。
だれかを決めつけたり、男はこう、女はこうと語る前に、その情報を先に落とし込んであなたの知恵にして、いろいろな世界を見ることが今の私達にできることではないでしょうか?
本来のあるべき姿で、あなたや周りの人がありのままで笑えるような世界があれば素敵ですよね。

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