2019年8月12日 更新

文句ばかり言う人の心理や特徴は?そうした人の末路も

みなさんの周りにも「文句ばかり言う人」はいないでしょうか?このような人の心理や特徴と対処法をご紹介いたします。中には病気の可能性もあるという知見や、そうした人達の末路は一体どのようなものなのかといった内容まで、詳しく解説していきます。

ヘイター(hater)

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ヘイターとは、「憎む人、ヘイト(嫌う)する人」というのが主な意味であり、憎悪主義者であったり、嫉妬心に駆られてクレームや難癖を付ける人のことを言います。主にヒップホップで用いられてきたスラングでもあり、嫌いな対象の分野を当てはめて○○ヘイターと呼ぶこともあります。

日本ではクレーマーもヘイターと共通している点があるため、基本的には周囲から嫌がられます。クレームを言う人は劣等やコンプレックスがあるため、普段から苛立ち気味であることもあり、それがより一層、不満材料に敏感にさせてしまうという悪循環を生み出します。

自己保身

Garbage Trash Litter - Free photo on Pixabay (347743)

コンプレックスがあることや、自信がないということが原因で、自分が傷つかないように自己保身をするようになります。自己防衛本能が働くとも言えます。すぐに人のせいにしたり、自分の非を認めないといった言動もよく見受けられます。

また、他者の揚げ足を取ることや、上から目線でアドバイスしたがるといったことも、自己保身の一種でもあります。自分を優位に見せようとする行為の一環ですので、そうしなければ自分のプライドや威厳が保てないと無意識に判断してしまうのです。

仲間意識を高めるため

Sadness Mental Sad - Free photo on Pixabay (347745)

敵を作ることで、仲間意識や団結力を出そうとすることもあります。ビジネスにおいても、仮想敵を作るなど、適役を設定することで、周囲の仲間を一致団結させて、一緒に立ち向かおうという心理にさせるのです。これは政治の世界や、ごく一般でも使われる手法です。

庶民の味方を装ったり、好感度を上げるなども同じ手法の一部と言えます。ただし、この手法だけでは、長続きしません。他者依存しているともいえるため、自己成長など、自分の内に動機付けとなるものがなければ、嫌々やらされている感が出てしまう事もあります。

また、場合によっては、周囲に合わせて仕方なく合わせるという人も出てきがちなので、一時的な効果はあっても、長期的な視野で見ると、良い考えとは言えません。

自己肯定感を求めている

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現代では非常に多くの方が自己肯定感を求めている時代となっています。かつては「自分に厳しく、人には優しく」という根性と忍耐論が主流でしたが、精神疾患やうつ病の患者が増えてきたことで、ストレス社会においては、「自分にも優しく」する必要性が叫ばれています。

ストレス耐性がない状態では、なかなか成果を上げるような行動力も発揮できず、慢性的な疲労感を抱えている人も多くいます。そのため、結果を出すことができず、成功者と言われる人と自分を比べては、自己卑下してしまう傾向もあるのです。

本来は、自分をもっと好きになり、自己肯定感を持ってもよいのです。必ずしも何か結果を残す必要もなく、存在できていること自体に感謝し、感謝のハードルを下げることで、自己肯定感を感じることができるのですが、視野が狭い状態では、そこに気づけないという悪循環に陥ってしまうのです。

指摘できる自分に酔っている

Boy Alone Sad - Free photo on Pixabay (347747)

指摘というのは、言い換えればアドバイスでもあり、批評やジャッジとも言えます。そこには必ず「判断」が下されます。つまり、相手に対して優位な位置に立ち、上から目線で物事を見ているとも言えます。相談をされると、ただ聞いてほしいだけにも関わらず、アドバイスをしてしまう癖があるのです。

ではなぜそのように優位に見せたいのかと言いますと、コンプレックスであり、劣等感なのです。このように、根底には劣等感を抱えている事が多く、それが他者批判であったり、自己卑下、上から目線で物を見る、という言動につながってしまう傾向があるということが分かっています。

病気

Headache Migraine Medicine - Free image on Pixabay (347748)

最近では精神疾患の患者数が増えてきている事から、病気の可能性もありえます。大きなストレスを抱え込んでいたりすることで、文句をすぐに言ってしまう場合は、うつ状態の可能性もあります。不眠につながるなど、さまざまな悪影響が出てしまったりもします。

また、詳しくは後述しますが、人格障害などを疑う必要がある場合もありますので、医師の判断を仰ぐことも検討すべきことも念頭に置いておきましょう。

文句ばかり言う人に隠れた病気

Thermometer Headache Pain - Free photo on Pixabay (347720)

ここでは、文句ばかり言う人に考えられる病気について、1つずつご紹介いたします。最終的には医師の判断が必要ですので、それぞれの病気の症状を解説していきます。

うつ病

Despair Alone Being - Free photo on Pixabay (347721)

症状としては、「不眠、食欲がない、気分の落ち込み期間が長い、好きなことも楽しめない」といったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。ストレスが重なったりすると、脳の機能障害が起きてしまうのです。そのため、思考がネガティブになります。

普段なら問題なく乗り越えられるストレスも、ストレス耐性がなくなり、一層つらく感じてしまう悪循環が起きます。薬による治療や、瞑想、認知行動療法やカウンセリングなどの治療法があるため、ひどくなる前に早めに治療を始める方が、回復も早いといわれています。

無理せず早めにクリニックや心療内科などの専門機関で医師に相談することと、何よりもゆっくり休養をとることが大切です。仕事をしばらく休むことや、一定期間入院する事も検討する必要があります。

自己愛性人格障害

Dna String Biology - Free image on Pixabay (347722)

自分を好きになる事ができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティ障害の一種です。患者はたいてい自分が問題であるとは認識していません。女性よりも男性に多く、また老年者よりも若者に多い傲慢さを示し、優越性を誇示し、権力を求め続ける傾向がある。

特徴として、周囲からの称賛を強く求める傾向があり、一方、他者への共感能力は欠けています。これらの特徴は、一般には、強い劣等感や、コンプレックスによる決して自分は愛されないという感覚に対する自己防衛本能によるものであると考えられています。

自分は優れていると思い込もうとしているため、実際には精神は非常に脆く、自尊心も傷つきやすいです。批判されると、自己防衛本能から、他者を悪く言ったりすること、心に或る劣等感を拭おうとします。自己卑下してしまううつ病とは対照的で、自己愛的な性格が特徴なのはこのような理由があるのです。

境界性人格障害

Dependent Dementia Woman - Free photo on Pixabay (347723)

特徴は、人に見捨てられることに対して強い恐れや不安を抱いており、コミュニケーションも安定しません。感情のブレーキが効かず、些細なことで激しく怒ったり、傷つきやすいのです。自殺をほのめかしたり、実際に自傷行為を繰り返すこともあります。

アルコールや万引き、過食や衝動買いなど、本能的な行動に依存しやすくなり、幸せを感じづらい傾向もあります。生きることに辛さを感じていることも多く、大きなストレスがかかった時、一時的に記憶がなくなったりすることもあります。

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