2019年2月28日 更新

同族嫌悪の理由と克服法を心理学で解説!恋愛における同族嫌悪とは

あなたは同族嫌悪という言葉を知っていますか?心理学の言葉で、日本人特有ともいわれています。恋愛などでも起こる心理現象です。ここではその言葉の意味や、対義語について解説し、なぜそうなってしまうのか、理由や克服方法をご紹介します。

自己嫌悪が強すぎる

Adult Beard Face - Free photo on Pixabay (82509)

自己嫌悪が強すぎるのも、同族嫌悪する心理や理由です。自分の嫌なところが、相手にも見え隠れするので、嫌な気分になるのです。

自己嫌悪が強すぎる人は、ベースとして自分が嫌いなわけですから、自分と同じような行為をする人を嫌います。まるで自分を見ているような気分になり、不快な気分になるのです。

特に、嫉妬心や憎悪心、卑屈な気持ちからくる行動は、自分も汚い感情があることを痛いほど自覚していますから、それが根本にあるような行為や行動をとった人がいると、より嫌悪するようになるのです。

同族嫌悪の心理学的根拠は鏡の法則に似ている?

Poor Black Poverty - Free photo on Pixabay (82508)

ここまで同族嫌悪の意味や心理、理由についてご紹介してきましたが、同族嫌悪の根拠となる心理学があります。

ここでは、同族嫌悪の心理学ともいえる鏡の法則について解説します。

鏡の法則とは

Little Boy Hiding Sad - Free photo on Pixabay (82507)

「鏡の法則」という言葉をご存知ですか?その意味は、心理学書によると、「私たちの人生の現実は、私たちの心の中を映し出す鏡である」という法則です。

つまり「自分の人生に起こる問題の原因は、すべて自分自身の中にある」という考え方のことです。それが鏡の法則と言われています。

例えば、鏡を見た時に、髪が乱れていたとします。しかし、鏡の中に手をいれても髪を直すことはできません。髪を直すには、自分の髪を直接触る必要があります。それに気がつかず、鏡の中の髪を直そうと頑張る人がとても多いのが現実です。

しかしそれは問題を解決することにはならないのです。結局は自分自身の髪の毛を直さなければ解決しません。それが鏡の法則です。

他人に投影した自分の嫌な部分を見てしまう

Portrait Dark Light Man - Free photo on Pixabay (82506)

よく「子は親の鏡」「周りは自分の心の鏡」などと言われます。つまり、相手が悪いのではなく、あなた自身を変えないと何も状況は変わらないということです。

同族嫌悪とは、他人に投影した自分の嫌な部分を見てしまうというところに根本があるのです。つまり、他人が嫌なのではなくて、他人があなたから感じることを受けて、あなたに接して、あなた自身に伝えているのです。

他人が嫌いなのではなく、他人に投影した自分自身が嫌いなのです。まるで鏡のように自分の嫌な部分が、相手から透けて見えるようだと、さらに嫌悪してしまうのです。

同族嫌悪のよくあるパターン

Despair Alone Being - Free photo on Pixabay (82505)

それでは、同族嫌悪のよくあるパターンとはどういうものなのでしょうか。オタク同士や、ぶりっ子同士、家族同士がその代表例といわれています。

ここでは同族嫌悪をしてしまうよくあるケースを解説し、また、当事者の心理についてもご紹介していきます。

オタク同士

People Emotion Dramatic - Free photo on Pixabay (82504)

オタク同士は、同族嫌悪をしてしまうよくあるケースのひとつです。オタクは時に、何かに執拗に夢中になってしまう、気持ちが悪い存在としてあげられることがあります。

オタク自身はそれを自覚しつつも、自分の好きなことに没頭できますから、幸せに感じている場合がほとんどです。しかし、自分が興味がある分野以外で他のオタクをみると、気持ちが悪いと思ってしまうのです。はたからみると、どちらもオタクであることには変わらないにもかかわらずです。

例えばアイドルオタクが、アニメオタクを気持ち悪いと思ったり、理解できないと感じたりします。夢中になるという点では同じなのに、自分を客観的に見ているようで気味が悪く感じるのです。オタク同士は、互いを認め合うことができず、同族嫌悪してしまう典型例です。

ぶりっ子同士

Dog Cute Animal - Free photo on Pixabay (82503)

ぶりっ子同士も、同族嫌悪をしてしまうよくあるケースです。普段は意識していなくても、いざ対面するとぶりっ子は気持ち悪いと思ってしまうのです。

特によくあるケースが、自分の名前をちゃん付けで、自分の愛称にしている場合です。「えりかちゃんはね〜」と自分自身を自分の名前で呼んでいる人に対してとても厳しいです。

自分自身も同じように名前で呼んでいるにも関わらず、いざ異性の前で猫なで声で話している姿をみると、嫌悪して「自分はあれほど酷くない」と思い込むのです。ぶりっ子同士は、あの人よりはマシ、と思い込むことによって自分自身を支え、同族嫌悪などという自覚はほとんどないのです。

家族同士

Girl Woman Emotions - Free photo on Pixabay (82502)

同族嫌悪をしてしまうよくあるケースの多くのパターンは、家族同士です。特に、両親を嫌な部分を見て、自分も似てしまったと思うと、同族嫌悪をしてしまいます。

例えば、親がアルコール依存症のようにお酒が大好きで飲んで暴れてしまうという環境で育った息子は、そんな親のようにはなりたくないと嫌悪します。

しかしいざ自分が大人になると、同じようにお酒を飲むと、暴れてしまう一面があることを知ります。もうお酒は飲むまいと思いつつも、自分も親のような部分を持っているという事実に耐えられず同族嫌悪してしまうのです。

似たもの同士の恋愛は上手くいかない?同族嫌悪が原因?

Girl Worried Portrait - Free photo on Pixabay (82501)

同族嫌悪は恋愛についても関わってくる問題です。性格が似ている場合や、共通の趣味を持つ場合など、似たもの同士の恋愛は上手くいかないといわれています。

ほかにも、生活スタイルが似ている場合など、同族嫌悪が原因になっている場合があるのです。お互いが似ていればいるほど、発見もなく、同じ穴のムジナと感じて憎しみあうようになるのです。

また、1番の原因は刺激が少ないことともいえます。同じもの同士ですから、新たな発見などはほとんどないに等しいのです。ここでは似たもの同士の恋愛についての同族嫌悪をご紹介していきます。

性格が似ている場合

Girl Sad Desperate - Free photo on Pixabay (82500)

性格が似ているカップルは一見理想的に見えますよね。しかし、性格が似ている場合、同族嫌悪の恋愛は上手くいかないことが多いです。似ているということは必ずしもプラスに働くというわけではありません。

性格が似ているカップルは、価値観が合うということですから、一見理想的に見えます。しかし、いい面も悪い面も似ているので、同族嫌悪と表裏一体なのです。そういった意味では、とてもリスクの高いふたりであるといえます。

優しいという長所である一面が、時に優柔不断に感じて、イライラする。まったく共感できない性格なら、他人は他人と割り切ることができますが、自分の嫌な部分と似ているとなるとさらにイライラするのです。

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