2019年2月28日 更新

同族嫌悪の理由と克服法を心理学で解説!恋愛における同族嫌悪とは

あなたは同族嫌悪という言葉を知っていますか?心理学の言葉で、日本人特有ともいわれています。恋愛などでも起こる心理現象です。ここではその言葉の意味や、対義語について解説し、なぜそうなってしまうのか、理由や克服方法をご紹介します。

同族嫌悪の意味とは?

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同族嫌悪とは一体どういう意味なのでしょうか。まずは、同族嫌悪の言葉自体の意味と、使い方についてご紹介していきましょう。

同族嫌悪とは?

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同族嫌悪とは「どうぞくけんお」と読みます。実用日本語表現辞典によりますと、意味は「同じ種類や系統のものを嫌悪すること。自分と同じ趣味・性質を持つ人に対して抱く嫌悪感。」です。

漢字の使い方は、「同族」「同属」のどちらが適切か、については諸説あります。ただ、「同族」は系統・血筋などが同じものであり、同属は同じ種類に属するもの、といった意味でほぼ同様です。

同族嫌悪の使い方

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例えば、AさんがBさんを非難している、もしくはお互いに非難しあっている2人がいるとします。しかし、他者からみると、AさんもBさんもほぼ同類である場合は、このAさんからBさんへ向けられる感情や行為は、同族嫌悪ということです。

しかし、当事者には、特に同類であることに対しては自覚のない場合が多いのです。これが同族嫌悪であるといえます。

「同類がいがみ合っていて、まさに同族嫌悪だね」、「似ている兄弟が憎しみあっているのは同族嫌悪だ」といった使い方があります。

同族嫌悪の類語と対義語

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それでは、同族嫌悪の類語や対義語はいったいなんなのでしょうか。ここでは、同族嫌悪の類語と対義語を紹介し、意味や違いについて解説していきましょう。

同族嫌悪の類語

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同族嫌悪の類語は、「近親憎悪」「同族嫌悪」「同属嫌悪」などの表現があります。

実用日本語表現辞典によると、興味の対象が重なっているが故に、重なり合う分野でのささいな違いが、興味のない分野でまったく違う意見を唱える者よりも、うとましく感じられる為と思われます。

つまり、AさんとBさんらどちらも同じアイドルグループが好きだけれども、それぞれ違うメンバーを推している場合、推しメンの違いによって2人がいがみ合い嫌悪てしまい、それは、そもそもファンではないCさんに指摘されるよりも、疎ましく感じるのです。

他にも似たような言葉だと「お前が言うな」「五十歩百歩」「どんぐりの背比べ」「争いは、同じレベルの者同士でしか発生しない!!」「けんかするほど仲がいい」などがあります。

同族嫌悪の対義語

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それでは、同族嫌悪の対義語とはいったいなんなのでしょうか。同族嫌悪の対義語は、「同気相求」といわれます。読み方は、「どうきそうきゅう」です。

実用日本語表現辞典によると、その漢字の持つ意味のとおり、「似た性質を持っている者は互いに求め合い、自然に集まること。気が合う仲間」という意味です。

ほかにも、四字熟語ではないのですが、なじみのあることわざがあります。「類は友を呼ぶ」です。同じような性質を持った人たちは自然と集まって友となる、という意味です。これらも「同族嫌悪」の対義語と言えるでしょう。

同族嫌悪する理由や心理

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それでは、同族嫌悪する心理や理由は一体何なのでしょうか。自分の嫌な部分を見ている気がする、といった感情や、嫉妬心、ライバル心などもいわれます。

ほかにも自己嫌悪が強すぎる人は、他人に自分を重ね合わせてしまい、同族嫌悪してしまう心理となっているようです。ここでは理由についてご紹介します。

自分の嫌な部分を見ている気がする

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同族嫌悪する心理や理由のひとつが、自分の嫌な部分を見ている気がするという部分です。

自分でも嫌だと思っている部分と同じ行為や感情を、他人がしているところを目の当たりにすると、客観的に自分はこんな風に見えているのか…と落ち込んでしまうのです。

普段はそれほど意識していなくても、相手の行為や感情が自分と似ていて、かつ嫌だと思っていると、その心理も理解できるので嫌悪するのです。

嫉妬心

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嫉妬心も、同族嫌悪する心理や理由のひとつです。例えば、自分と似た考え方の人が同じことをやって成果をあげたりすると嫉妬心を抱いてしまいます。

自分とかけ離れた人が成果をあげても、「自分とは関係ない」「彼が優秀だから、自分とは違うから成果をあげた」と認めることができますし、嫉妬することもありません。

しかし、自分と同じくらいの人や似た考え方のひとが成果をあげて褒められたりすると黙っていられません。自分だって同じくらいできたのではないか、と同族だからこそ嫉妬してしまうのです。

ライバル心

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同族嫌悪する心理や理由に「ライバル心」があります。自分と同じくらいの人や似た考え方のひとが成果をあげて褒められたりすると、ライバル心に火がつきます。

自分と似た考え方の人が、自分と同じことをやって、自分以上に評価を得てしまう場合も黙っていられません。

自分だって同じくらいできたのではないか、と同族だからこそライバル心を燃やしてしまうのです。

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