2019年10月11日 更新

自己完結する人の話し方の特徴とは?仕事では困ることも?

自己完結の意味をご存知ですか。みんなが納得していなくても、自分だけ一人で納得して落ち着いてしまっている様子を言います。そういうタイプの人は、一体どんな話し方をするのでしょうか。メリットやデメリット、仕事場で困らせることは何か、自己完結の直し方までを解説します。

仕事で困る自己完結シーンの4つ目は「人の意見を聞かない」というものです。自己完結の人は自分の考えが正しいと思っているため、人の意見を聞かない傾向にあります。自分の考えが正しいのであれば、相手の意見を聞く必要がないと思っているのです。

職場でのミーティングにおいても、自分の意見を主張するだけで周りの意見に耳を傾けようとしません。ただ一方的に意見を押し付けるだけなので「会議」にならないのです。こうした傾向は、仕事場において周りの人たちを大いに困らせる原因となります。

これまでの経験則にこだわりすぎる

Female Adult Vacation - Free photo on Pixabay (463026)

仕事で困る自己完結シーンの5つ目は「これまでの経験則にこだわりすぎる」というものです。自己完結の人は自分のアイディアや意見、経験だけに依拠して結論を出す傾向があります。そしてそれは「正しい」と考えているのです。過去の経験についても盲目になってしまいます。

つまり、たまたま偶然うまくいったようなことでも「成功したのだから、次も同じやり方で成功するはずだ」と信じる傾向にあるのです。

周りから「その成功は、偶然起きたものだから再現性は薄いのでは?」と指摘されても聞く耳をもちません。自分が成功した経験であれば、次もまた同じ手法で成功するはずだと考えるのです。

取引先やお客さんの相手をさせるのは不安

Business Deal Laptop - Free photo on Pixabay (463034)

仕事で困る自己完結シーンの6つ目は「取引先やお客さんの相手をさせるのは不安」というものです。取引先やお客様と相手をする場面では、高度なコミュニケーション能力が要求されます。

仮に相手が間違っているとしても、いきなり「あなたは間違っています」とでも表現すれば大問題に発展しかねません。丁寧に意見を汲み取りながら、お互いの意見をすりあわせることで、もしかしたら相手が自らのミスに気づくというようなこともあるでしょう。しかしいきなり結論を言えば衝突が起きます。

自己完結の人は、こうした時に過程の説明を省いて、いきなり「間違っている」と結論を言ってしまいます。職場の人たちからすれば、「取引先やお客さんの相手をさせるのは不安」と思うのも不思議ではありません。

すべて1人で決められるので1つの仕事を仕上げられる

Meeting Business Architect - Free photo on Pixabay (463039)

仕事で困る自己完結シーンの7つ目は「すべて1人で決められるので1つの仕事を仕上げられる」というものです。他人の助けを借りず、自分だけで仕事を仕上げることができるという点は、ともすれば好印象を与えます。優秀な人の証拠とも言えるでしょう。

しかし、こうしたケースで周りを困らせるのは、周りに対する情報共有を怠ることです。自己完結の人は「仕事は最後の結果を出せば良いんでしょ」という態度を示しがちです。途中の過程で周りに共有しておくべき事項を軽んじることもあると言われます。

情報共有を怠ったツケは、結局のところは周りのスタッフに影響してしまうのです。また、本人が知らないうちに、同僚か後輩からの意外な助力があったりもするものです。自己完結の人は、そうした人への配慮も無いので、周りの人からすれば不信感もわいてくるケースがあります。

自己完結な人の直し方

I You We - Free image on Pixabay (463046)

自己完結する人の話し方や特徴を概観した上で、具体的にどんなシーンで人を困らせてしまうのかを見てきました。自己完結する人に対し「ぜひ直してほしい!」と思う人は少なくありません。

しかし今までの解説を見てもわかるとおり、わがままとも言える性格を変えるのは困難だと言われています。諦めてしまっている人もいるはずですが、時間をかければ直すことも可能です。そこで今度は自己完結な人の直し方に注目をしてみましょう。7つの方法をご紹介します。

まずは自己完結しがちであると自覚する

Model Portrait Lingerie - Free photo on Pixabay (463054)

自己完結な人を直すための1つ目の方法は「まずは自己完結しがちであると自覚する」ということです。まず最初に大前提として覚えておくべきことは、そもそも自己完結な人は、自分が自己完結な人だとの自覚をしていないという点です。自覚がないからからこそ、自己完結の弊害が直らないのです。

そのため、もし自己完結な人を直そうと思うなら、自己完結しがちであることに気づいてもらう必要があります。自己完結の人は基本的に周りの意見を聞きません。自分が正しいと思っています。「自己完結しがちであることに気づいてもらう」と思っても、なかなか至難なことです。しかしここが最初の出発点です。

普段の自分の行動を振り返る

Adult Diary Journal - Free photo on Pixabay (463058)

自己完結な人を直すための2つ目の方法は「普段の自分の行動を振り返る」ということです。自己完結の人に気づいてもらうということは、とても難しいことです。「自己完結しがちだよ」と伝えてみたところで、それをそのまま受け取る人は少ないはずです。なぜなら自分の考えが正しいからです。

どうすれば説得できるかというと、具体的に事実ベースで伝えてみることです。「自己完結しがちだよ」という意見であれば、なかなか受け入れられることはないでしょう。

しかし具体的な出来事を示した上で「このミーティングでのこの発言やこの行動は、自己完結していたよね」と、あくまでも事実を共有するのです。これを繰り返すと、普段の自分の行動を振り返る機会が増えます。そうすることで、次第に自分が自己完結しがちであるとの自覚が芽生えてくるはずです。

とにかく人の話を聞く

Listening Listen Upset Hands On - Free photo on Pixabay (463062)

自己完結な人を直すための3つ目の方法は「とにかく人の話を聞く」ということです。自己完結の人は自分の頭だけで完結します。人の意見に耳を傾けません。これを直すには、とにかく人の話を聞くという訓練を積む必要があります。

これは強制的にやるしかありません。人の話に耳を傾けない人ですから「人の話を聞こう」と言っても難しいでしょう。もし本人が「自己完結の性格を直したい」と自覚していても、ついつい「人の話を聞くのは無駄。自分の結論だけ伝えて帰りたい」と思ってしまうものです。

そこでルールを設けることをオススメします。例えば「人の話を聞く時は、自分の意見をまじえず、ひたすら語られた内容をメモに記録する」とか「いきなり結論は言わずに意見を言う。意見を言ったら感想を聞くようにする」といったルールを設けて練習を重ねるわけです。

自分が100%あっていると思わない

Percent One Hundred 100 - Free photo on Pixabay (463065)

自己完結な人を直すための4つ目の方法は「自分が100%あっていると思わない」ということです。自己完結の人は、自分の頭で考えたことが結論になります。人の意見を参考にする必要性を感じていないのは、自分の考えが100%正しいはずだと信じているからだと言われています。

これを直すには「自分が100%あっていると思わない」と言い聞かせることが大切です。そして自分が意見を言う時は、最後に付け加えるようにするのです。「これに対する反対意見を聞いてみたい。もし賛成だとしても、ディベートだと思って反対意見を教えて!」とお願いするのです。効果的な練習になるはずです。

相手の気持ちを考えてみる

Woman Beautiful Girl - Free photo on Pixabay (463068)

自己完結な人を直すための5つ目の方法は「相手の気持ちを考えてみる」ということです。自己完結の人は自分が中心になっていて、相手に対する配慮がありません。相手がどう感じているかを察することもしないのです。

コーチングのテクニックに「傾聴」というものがあります。2人が対話をする時、相手の意見を聞きながら「自分だったら、こうすべきだと思う」と伝えたくなる聞き方の姿勢を「レベル1」と言います。相手の中に飛び込んで、相手はこう感じているだろうなと確認しながら聞くという姿勢を「レベル2」と言います。

この「レベル1」ではなく「レベル2」になることを意識化することです。随所でこの練習をしていくと、次第に改善していけると言われています。

自分で決める前に人の意見を聞く

Contract Consultation Office - Free photo on Pixabay (463087)

3 / 4

関連する記事 こんな記事も人気です♪