神風特攻隊の遺書!家族に宛てた若き特攻隊員の想い 【海外の反応も】

神風特攻隊員が家族や恋人、婚約者に宛てた遺書には、どのような想いが綴られていたのでしょうか。戦争には若き特攻隊員の命とともに散った人生、そしてドラマがありました。特攻は洗脳か、愛する者たちを守るための自己犠牲だったのか、海外の反応と併せてご紹介します。

若き特攻隊員の遺書は涙無しでは読めない!

孤独な数字 フライト デッキ 空母 - Pixabayの無料写真 (548850)

家族や恋人、婚約者へ宛てた手紙に綴られた言葉から、特攻隊員の想いが伝わってきます。特攻隊員はなぜ死に急いだのか、その行動は愚かだったのか、洗脳なのか自己犠牲だったのか、狂気と正気、その答えは特攻隊員が綴った手紙の中に見つけられるでしょう。

非道な作戦に自ら志願した特攻隊員が、家族、恋人、婚約者などへ宛てた手紙に綴った、その一途で頑(かたく)なな想い、祖国を憂(うれ)えるひたむきな想いに胸を強く打たれます。彼らの青春、生き様、気概、覚悟、死に様、遺書にそっと秘められた心の叫びから、人間の愚かさと美しさに心を揺さぶられるでしょう。

過酷で激動の時代に運命を翻弄された若者たちの姿に涙を禁じえません。アメリカ兵が「カミカゼ・クレイジー」「バード・オブ・ヘル」「デビルズ・バード」と呼んで恐れた特攻作戦や、特攻隊員の心と愛する者へ送った遺書を海外の反応と併せてご紹介します。

神風特攻隊の歴史

韓国 桜 花 - Pixabayの無料写真 (558101)

敵に体当たりをする特攻隊は、第二次世界大戦における日本の狂気的な作戦として知られています、しかし、その精神は第二次世界大戦以前からありました。日露戦争や第一次世界大戦のときも、自らの体当たり攻撃を志願する者もいたのです。

第二次世界大戦以前は決死の体当たりは許可されず、生還できる特攻のみ許可されていたというのが神風特攻隊とは違います。第二次世界大戦当時、飛行機乗りを育てるには長い飛行訓練時間を要しました。人間の成長に例えるなら、飛行訓練に300時間もの時間を費やして、ようやくヨチヨチ歩きを覚えた程度です。

飛行機乗りとして未熟な者に出撃させても、一方的に撃ち落とされるだけで戦果は挙がりません。血の一滴とまでいわれていた、貴重な航空燃料を訓練に使う余裕もありませんでした。そのため、時間と燃料を費やして一人前の飛行機乗りを育成するのは困難で、体当たり攻撃の方が効率的だと考えられたのです。
Fluzeugtraeger 転覆 爆撃 - Pixabayの無料写真 (548845)

1944年6月のマリアナ海戦で日本帝国海軍は、空母9隻と艦載機459機(498機との説もある)を以ってアメリカ海軍に決戦を挑みましたが、アメリカ海軍に七面鳥撃ちと揶揄されるほどの惨敗を喫しました。この戦闘で、日本帝国海軍は空母3隻とほぼ全ての艦載機を失ったのです。

マリアナ海戦で惨敗を喫すると、各部署で通常の航空攻撃では現状を打開できないとの気運が高まりました。1944年8月には、大田正一少尉が発案した航空特攻兵器・桜花も軍令部に承認され、神雷部隊が編成されています。特攻は航空機に限らず、人間魚雷回転など水中・水上特攻の研究も進められました。

日本からフィリピンに赴任する途中で台湾の連合艦隊司令長官・豊田副武と面会した大西瀧治郎中将も、「なんとかやっと単独飛行ができるという未熟な飛行機乗りが大勢いる。未熟な飛行機乗りに雷撃爆撃をやらせても、被害ばかりが大きく戦果は挙がらない。どうしても体当たり攻撃しか方法がない」と語っています。


日没 飛行機 航空機 - Pixabayの無料写真 (551321)

特攻作戦は日本独自のものと思われていますが、そうではありません。第二次世界大戦の末期には、ドイツもゾンダーコマンド・エルベという特攻部隊を編成しています。

特攻作戦とは?

クラッシュ着陸 飛行機墜落事故 事故 - Pixabayの無料写真 (548848)

特攻作戦とは生還が不可能な体当たり攻撃をいいます。有名な特攻隊は神風特攻隊で、航空機に250kg爆弾を搭載し、敵艦隊に体当たり攻撃を敢行しました。人命を無視した狂気的な作戦は、KAMIKAZEの名で海外でも広く知られています。特攻隊員には、飛行機の操縦もままならない若者も多く採用されました。

まだ恋も知らないような10代の若者も、日本から遠く離れた海に散華していったのです。特攻隊の決死の体当たり攻撃を目撃したアメリカ軍兵士は、「特攻隊は恐怖そのものだった」と証言をしています。魚雷に兵士が搭乗して敵艦に体当たりをする人間魚雷・回天部隊もありました。

人間が、「爆弾を誘導する兵器の一部」となっていったのです。索敵で敵艦隊を発見できなかったときは帰還することもありましたが、敵艦隊を発見したら最後、二度とは戻れませんでした。
シルエット 軍事 兵士 - Pixabayの無料写真 (551502)

特攻機には片道分の燃料しか積まれなかったともいわれていますが、それは嘘です。知覧特攻隊の護衛機のパイロットだった元飛行兵は、「片道分の燃料だけで特攻に出撃したというのは嘘です。そのような非道なことができる整備兵はいなかった」と証言をしています。

特攻の戦死者は8000名

水上機 パラオ 難破船 - Pixabayの無料写真 (548852)

海軍の航空機による特攻作戦の戦死者数は2531名です。しかし、これが全てではありません。人間魚雷・回天104名、特殊潜航艇440名、高速艇・震洋1081名の兵士も特攻作戦で戦死しています。これを合わせると、海軍では4156名もの若者が、特攻作戦で短い生涯を閉じたのです。

また、特攻作戦は陸軍でもありました。陸軍航空隊では1417名が特攻作戦で戦死しています。陸軍でも海上特攻が決行され、陸軍海上挺身隊の263名が戦死しました。そして、フィリピンでは戦車による体当たり攻撃で、9名が戦死しています。陸軍の特攻作戦による戦死者は1689名です。

海軍と陸軍を合わせると5845名が第二次世界大戦時の特攻作戦で散華しており、これが人間の考えた作戦で兵器となって散った若者たちの人数です。そして、人間魚雷・回天を搭載して出撃したまま未帰還となった母艦の搭乗員も含めると、特攻作戦による戦死者数は8000名を超えます。

人間魚雷「回天」の特攻隊員も

領海 輸送システム 車両 - Pixabayの無料写真 (551713)

神風が特攻隊の代名詞のようになっていますが、日本軍初の特攻兵器は人間魚雷・回天でした。戦局が悪化していた1944年(昭和19年)7月に2機の回天が試作され、実践に投入されています。回天が特攻兵器として正式に採用されたのは、1945年(昭和20年)5月28日です。

回天は超大型であった九三式三型酸素魚雷を改良して作られました。回天は全長14.7m、直径1m、排水量8tの特攻兵器で、最高速度は55km/h、航続距離は23kmです。

回天は兵士が操縦するといっても魚雷なので、潜水艦に搭載して出撃しました。敵艦隊を発見すると、艦長が状況に応じて回天戦の命令を下したのです。命令を受けた特攻隊員は、1.5tの炸薬を積んだ人間魚雷・回天を操縦し、敵艦隊に体当たり攻撃をしました。脱出装置はなく、作戦の成否にかかわらず生還は不可能でした。

特攻隊の遺書を読んでの海外の反応

エンジン 航空機 Dc 3 - Pixabayの無料写真 (548928)

長い間、海外では特攻隊員の気持ちは理解されませんでした。「洗脳されていた」とか「狂気的だ」といわれてきたのです。しかし、武士道など道の精神、仏教の教え、神道、詫びと寂など、日本の文化と精神論が知られるようになり、インターネットの普及で世界的に広まるとともに特攻隊員への見方も変わってきました。

特攻隊員の遺書に触れ、特攻隊員の純粋な気持ちは狂気の中の正気と捉えられるようになってきたのです。

気が狂っており狂気でしかない

頭蓋骨 悲しみ 納骨堂 - Pixabayの無料写真 (549026)

自殺を重大な罪とするキリスト教徒の多い欧米では、特攻作戦そのものが神の意志に背く行為です。自らが爆弾となって敵に体当たりをする作戦など狂気そのものであり、人を殺すために自らが死ぬという行為が不可解でした。特攻作戦も狂気なら、その作戦を遂行した搭乗員も狂気と見ているのです。

アメリカ兵が特攻隊員を狂気だという理由は、宗教観だけではありません。アメリカ兵が特攻隊を「カミカゼ・クレイジー」「バード・オブ・ヘル」「デビルズ・バード」と呼んで恐れたように、死を恐れずただ一途に突っ込んでくる特攻隊員の姿にも恐怖したのです。

なぜなら、突っ込んでくるのは命ある人間だからです。アメリカ兵が理解できない特攻隊員の精神は、欧米の人々にとって狂気でしかありません。家族や友だちが特攻攻撃の犠牲になっている場合は、さらに特攻隊員に対する偏見や拒否感、そして憎しみを増幅していきました。
ゴールデン ・ イーグル - Pixabayの無料写真 (553086)

機銃掃射をしても逃げることなく、死を恐れずただひたすらに真っ直ぐ体当たりを敢行する特攻隊は、アメリカ兵に「日本は恐ろしい敵だ」と認識させたのです。アメリカ兵が心の底から感じた恐怖は、「特攻隊員は狂気である」ということでしか納得できませんでした。

アメリカ兵が語る狂気とは何でしょうか。特攻隊員の遺体の一部が、アメリカ兵によってお土産として回収されていました。アメリカ海軍の軽巡洋艦モントピリアの水兵の場合は、「妹が欲しがっている」といって特攻隊員の肋骨をアメリカに持ち帰っています。

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