目次
- プレグナンツの法則って何?
- プレグナンツの法則とは
- 脳の情報処理における法則
- プレグナンツの意味
- ゲシュタルト心理学の中核
- ゲシュタルト崩壊とは?
- デザインを見やすくする効果がある
- プレグナンツの法則の別名
- プレグナンツの法則
- 近接の要因
- 類同の要因
- 閉合の要因
- 良い連続の要因
- 良い形の要因
- 狭小の要因
- 空間方向の要因
- シンメトリーの要因
- プレグナンツの法則が応用されている場所
- リモコン
- 注文のタッチパネル
- POP広告
- アンケート結果の表示
- パソコンのキーボード
- ユーザーインターフェイス設計に応用
- ゲシュタルト心理学とは
- ゲシュタルト心理学の概要
- マックス・ヴェルトハイマー
- クルト・レヴィン
- ヴォルフガンク・ケーラー
- クルト・コフカ
- ゲシュタルト心理学の実験
- ルビンの壺
- 仮現運動
- 認知心理学とは
- ”情報処理”が鍵となる
- ゲシュタルト心理学と認知心理学の違い
- ミュラー・リアーの図
- プレグナンツの法則は様々な場面で応用されている
POP広告
via pixabay.com
基本的にシンプルさが簡潔さにつながり、認識しやすいと言われています。そのため、広告や販促POPにおいても
情報伝達の世界においては、できる限りシンプルであるべきなのです。
また、デザインにおいては、100%の情報を発信するよりも、わざと、一部欠けたところを意図的に残し、見る側の想像力を刺激した方が、より一層訴求力が高まると言われているのです。ストレスにならない程度に相手の脳を動かすことでが大切なのです。
そうすることで、受け身ではなく、自分の体験として情報を受け取ることができ、結果的に、受け手の印象にも深く残るということです。すばらしいデザインのポスターやロゴ。優れたUIのWebデザインなどを見ると、説明し過ぎずに人の想像力をかき立てるものが多い事に気づかされます。
情報伝達の世界においては、できる限りシンプルであるべきなのです。
また、デザインにおいては、100%の情報を発信するよりも、わざと、一部欠けたところを意図的に残し、見る側の想像力を刺激した方が、より一層訴求力が高まると言われているのです。ストレスにならない程度に相手の脳を動かすことでが大切なのです。
そうすることで、受け身ではなく、自分の体験として情報を受け取ることができ、結果的に、受け手の印象にも深く残るということです。すばらしいデザインのポスターやロゴ。優れたUIのWebデザインなどを見ると、説明し過ぎずに人の想像力をかき立てるものが多い事に気づかされます。
アンケート結果の表示
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アンケート結果を分かりやすくグラフ化する際にも、プレグナンツの法則は活用されています。6の政党に対して、賛成派と反対派に振り分けるなど、近接したものを色分けして円グラフにすることで、6つの政党を2つにグルーピングすることができ、一目両全となります。
一方、適切に活用されていなければ、ただのデータの羅列となってしまい、非常に見づらくなってしまうのです。
一方、適切に活用されていなければ、ただのデータの羅列となってしまい、非常に見づらくなってしまうのです。
パソコンのキーボード
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パソコンのキーボードは、メーカーにもよりますが、ファンクションキーや数字のテンキー、カーソル、アルファベットでグループ化されており、エンターキーなどはサイズも他より大きくなっています。このようい、ボタンの押しやすさにも影響してくるのです。
ユーザーインターフェイス設計に応用
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ユーザーインターフェースとは、ユーザー(利用者)とコンピューターの間で、情報をやり取りするための仕組みであり、ハードウェアではキーボードやマウス、そしてディスプレーなどを指します。
また、ソフトウェアにおいては、画面上でのボタンをクリックするなどの操作方法を含め、ユーザーに提示する映像的な情報を指します。使いやすいコンピューターを開発するために重要視されており、ここにも簡潔さとしてプレグナンツの法則が活用されているのです。
また、ソフトウェアにおいては、画面上でのボタンをクリックするなどの操作方法を含め、ユーザーに提示する映像的な情報を指します。使いやすいコンピューターを開発するために重要視されており、ここにも簡潔さとしてプレグナンツの法則が活用されているのです。
ゲシュタルト心理学とは
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ゲシュタルト心理学について、あらためて解説いたします。マックスヴェルトハイマーは、ゲシュタルト心理学の原点となる考えを思いついた人であり、ここでは、他にもゲシュタルト心理学の中枢にいたベルリン学派と呼ばれる人たちについて紹介していきます。
ゲシュタルト心理学の概要
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ゲシュタルト心理学は、ドイツのマックス・ヴェルトハイマー、ヴォルフガンク・ケーラー、クルト・コフカ、クルト・レヴィンらが中心的存在となって、創設した心理学です。ユダヤ系の心理学者が多いのですが、ゲシュタルトとは、ドイツ語です。
意味は、「全体として認識することで、初めてその意味を成す」というもので、分解した部分だけを見ても、意味をなさないことを示しています。たとえば、音楽の場合ですと、音符一つ一つだけを抽出しても意味を成しません。しかし、全ての音符を総合的に聞くことで、はじめて音楽として聞き取れます。
ゲシュタルト心理学では、心身一如という立場を大切にしています。これは、心と体(身)は、分解するできず、別々に考えてはいけないという立場です。ゲシュタルト心理学以前の心理学では、それぞれ人間を分割して心を研究していたのですが、そのことに警鐘を鳴らしてきたのもゲシュタルト心理学なのです。
意味は、「全体として認識することで、初めてその意味を成す」というもので、分解した部分だけを見ても、意味をなさないことを示しています。たとえば、音楽の場合ですと、音符一つ一つだけを抽出しても意味を成しません。しかし、全ての音符を総合的に聞くことで、はじめて音楽として聞き取れます。
ゲシュタルト心理学では、心身一如という立場を大切にしています。これは、心と体(身)は、分解するできず、別々に考えてはいけないという立場です。ゲシュタルト心理学以前の心理学では、それぞれ人間を分割して心を研究していたのですが、そのことに警鐘を鳴らしてきたのもゲシュタルト心理学なのです。
マックス・ヴェルトハイマー
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マックス・ヴェルトハイマー(Max Wertheimer)は1880年4月15日生まれ~1943年10月12日逝去で、ゲシュタルト心理学の創始者の一人で、チェコのプラハでユダヤ系の子として生まれました。
ベルリン大学で心理学を学び、汽車の中で偶然、仮現運動の発想(のちほど説明するゲシュタルト心理学の原点)を閃きました。そして、途中下車をして、同じユダヤ系のクルト・コフカと非ユダヤ系のヴォルフガング・ケーラーと一緒に実験をしました。
その後、ケーラーやコフカと共同でゲシュタルト心理学の誕生を告げる一冊となる「運動視の実験的研究」を1912年に発表しました。しかし、後にユダヤ系という理由でナチスに追われ、1933年に米国へ移住しました。
ベルリン大学で心理学を学び、汽車の中で偶然、仮現運動の発想(のちほど説明するゲシュタルト心理学の原点)を閃きました。そして、途中下車をして、同じユダヤ系のクルト・コフカと非ユダヤ系のヴォルフガング・ケーラーと一緒に実験をしました。
その後、ケーラーやコフカと共同でゲシュタルト心理学の誕生を告げる一冊となる「運動視の実験的研究」を1912年に発表しました。しかし、後にユダヤ系という理由でナチスに追われ、1933年に米国へ移住しました。
クルト・レヴィン
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クルト・レヴィンはドイツのモギルノ生まれでユダヤ系です。 「ツァイガルニク効果」という、「キリのいいところまで達成するより、キリの悪いところであえて止めた方が継続しやすい」という研究の提唱で知られています。
ヴェルトハイマーら3人と一緒に研究し、ゲシュタルト心理学を人間個人だけでなく、集団行動にも応用しました。集団内における個人の行動は、集団がもつ性質や、どんな人がいるか等によって影響を受けると考えました。これによりグループ・ダイナミックス(集団力学)を生み出しました。
また、レヴィンも、米国に渡り、その地で亡くなっています。1933年にドイツでナチスが政権を握った際、ユダヤ人学者は教壇から追放されてしまったからです。
ヴェルトハイマーら3人と一緒に研究し、ゲシュタルト心理学を人間個人だけでなく、集団行動にも応用しました。集団内における個人の行動は、集団がもつ性質や、どんな人がいるか等によって影響を受けると考えました。これによりグループ・ダイナミックス(集団力学)を生み出しました。
また、レヴィンも、米国に渡り、その地で亡くなっています。1933年にドイツでナチスが政権を握った際、ユダヤ人学者は教壇から追放されてしまったからです。
ヴォルフガンク・ケーラー
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ヴォルフガング・ケーラーは、ドイツの心理学者で、同じくゲシュタルト心理学の創始者の一人です。ブーバ/キキ効果(Bouba/kiki effect)を提唱しました。これは、言葉の音と、図形の視覚的印象における関係のことで、1929年に報告しました。
まず、丸いアメーバのような曲線の絵と、とげとげしいギザギザのお星さまのような2種類の絵を見せて、どちらか一方の名がブーバで、他方の名がキキであると伝えます。そして、どちらがどの名だと思うかを聞くと、98%近い確率で「アメーバみたいな方がブーバだ」と答えます。
しかもこの結果は、母語や大人か幼児かでもほとんど変わらないとされています。どのような音からどのような概念を連想するかについて、文化・言語の枠を超えた関係性があるとわかったのです。彼は、非ユダヤ系ですが、仲間とともにアメリカ合衆国に渡米し、大学教授に就任しました。
まず、丸いアメーバのような曲線の絵と、とげとげしいギザギザのお星さまのような2種類の絵を見せて、どちらか一方の名がブーバで、他方の名がキキであると伝えます。そして、どちらがどの名だと思うかを聞くと、98%近い確率で「アメーバみたいな方がブーバだ」と答えます。
しかもこの結果は、母語や大人か幼児かでもほとんど変わらないとされています。どのような音からどのような概念を連想するかについて、文化・言語の枠を超えた関係性があるとわかったのです。彼は、非ユダヤ系ですが、仲間とともにアメリカ合衆国に渡米し、大学教授に就任しました。
クルト・コフカ
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クルト・コフカは、ドイツ生まれのユダヤ系心理学者で、同じくゲシュタルト心理学の創始者の一人です。ゲシュタルト心理学を発達心理学に応用しました。ケーラーと知り合ったことで、一緒にウェルトハイマーの知覚実験の被験者となり、3人でゲシュタルト心理学の普及に努めました。
アメリカに渡り、心理学の教授を勤めます。コフカは知覚だけでなく、学習や記憶、発達、社会心理といった心理学のほとんどの領域に対して、ゲシュタルト心理学の立場から考察を試むことで、ゲシュタルト理論の体系化を行った理論家で、ドイツ語圏の学問を英語圏に紹介した点で大きな貢献をしました。
アメリカに渡り、心理学の教授を勤めます。コフカは知覚だけでなく、学習や記憶、発達、社会心理といった心理学のほとんどの領域に対して、ゲシュタルト心理学の立場から考察を試むことで、ゲシュタルト理論の体系化を行った理論家で、ドイツ語圏の学問を英語圏に紹介した点で大きな貢献をしました。
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