2019年7月12日 更新

甲子園の土はどこから来た土?持ち帰り禁止の理由と販売の実情

春と夏に高校野球の全国大会が行われている阪神甲子園球場。そこで、選手たちが持ち帰っている甲子園の土は一体どこから持ってきているのでしょうか。そもそも持ち帰り禁止の土を何故高校球児は持って帰れるのか、販売はしているのかなどまとめました。ぜひご覧ください。

甲子園の土とは

れいあ@軍艦設計士 on Instagram: “甲子園球場と愛車#阪神甲子園球場#ロードバイクのある風景#風景写真#風景写真を撮るのが好きな人と繋がりたい #夜景#写真好きな人と繋がりたい高校生#ファインダー越しの私の世界 #ロードバイク” (420902)

甲子園の土と聞くと春と夏に開催される高校野球の全国大会で負けたチームの選手がかき集めているところを思い浮かべますね。ここでは、甲子園や甲子園の土についてみていきましょう。

甲子園とは

Shinobu Kurihara on Instagram: “夢の甲子園、34年ぶり二回目の。。。伝統校の話ではなく、自分のことです。前回は1985年の夏、高校野球の観戦でPL戦、桑田さん清原さんが3年生、立浪さんが1年生でした。なので甲子園での阪神戦は初。感慨深いです。” (420915)

甲子園とは、兵庫県西宮市に位置する野球場です。正式名称は、阪神甲子園球場といいます。阪神甲子園球場は、プロ野球チームである阪神タイガースの本拠地としても有名ですね。

プロ野球の試合のみならず阪神甲子園球場では、春の選抜高校野球大会や夏の全国高校野球選手権大会と高校野球の全国大会が開催されます。高校球児たちは、甲子園に出場することを目指し日々練習に打ち込みます。

高校時代には甲子園出場が叶わなかったプロ野球選手たちも阪神甲子園球場で試合を行う際には特別な気持ちになるといいます。
TOMOKO on Instagram: “2019.6.21西武ライオンズ✖︎阪神戦#西武ライオンズ #秋山翔吾#甲子園かっこよかった♥️” (420908)

また、阪神甲子園球場では、毎年12月の第3日曜日に甲子園ボウルが開催されます。甲子園ボウルとは、全日本大学アメリカンフットボール選手権大会の決勝戦のことです。

このように、阪神甲子園球場は、高校球児たちやアメリカンフットボール選手にとってはそこでプレーすることが憧れであり目標とする球場です。プロ野球選手、野球少年、野球ファン、すべての野球を愛する人たちにとっては聖地のような球場です。

甲子園の土とは

里中裕介 on Instagram: “今シーズン初!#聖地甲子園#負けてもた#次は勝とう” (420932)

甲子園の土とは、阪神甲子園球場の内野に敷き詰められている土のことです。野球場にとって内野の土のコンディションは非常に重要です。

野球中継などで雨の時に内野にビニールカバーをかぶせているところを見たことはありませんか?きちんと整備されていない、雨で濡れた内野は守備や走塁に影響します。なにより、選手の怪我にもつながります。

一度阪神甲子園球場でキャッチボールができるイベントに参加することができたのですがその際に「絶対に内野には入らないでください」と何度も念押しをされました。ブルペンやベンチなど様々なところを見て回れましたが、内野の土だけは触ることすら禁止されていました。それほど、内野の土のコンディションは大切なのです。
たかひろ's photo on Instagram: “⚾️初甲子園⚾️ 僕自身ダイエー対近鉄(古っ)以来の野球観戦🤗 阪神負けちゃったけど楽しかった ------------------------------------ EOS 5Dmk4 EF 70-300mmF4-5.6 IS Ⅱ USM 2019/6/20…” (420920)

阪神甲子園球場だけではなく、どの野球場も内野の土はプレー内容や選手のコンディションに影響を与えるため扱いに注意しなければならない部分です。では、なぜ甲子園の土だけがここまで特別なものとされるのでしょうか。

春の選抜高校野球大会や夏の全国高校野球選手権大会の際に、惜しくも負けてしまったチームの選手が阪神甲子園球場の土を持って帰る姿を目にしたことはありませんか?

日々厳しい練習に耐えてきた高校球児たちが、やっとつかんだ阪神甲子園球場という夢の舞台で惜しくも負けてしまい泣きながら土をかき集める姿は見るものの胸を打ちます。

阪神甲子園球場でプレーできる高校球児はほんの一握りです。その球児たちがプレーした証や悔しさを忘れないためにと持って帰る甲子園の土は神聖なものとして印象に残りますので、甲子園の土は特別なものとされています。

甲子園の土について

miho on Instagram: “甲子園へ虎活🐯逆転負けつらい〜🥺次は勝つ✨#阪神タイガース #toraco#ウル虎の夏” (420947)

数ある野球場の中でも特別視されている阪神甲子園球場。ここでは阪神甲子園球場の土について詳しく見ていきましょう。

そもそもどこの土?

@paipan__0114 on Instagram: “甲子園🍀” (420942)

阪神甲子園球場の内野の土はかなりのこだわりを持って整備されています。試行錯誤の末、現在は、黒土と砂をブレンドしています。

阪神甲子園球場の土は、黒土を使用しています。主な黒土の産地は以下の通りです。
・岡山県日本原
・三重県鈴鹿市
・鹿児島県鹿屋
・大分県大野郡三重町
・鳥取県大山

黒土にブレンドする砂ですが、中国福建省の砂が使用されています。以前は、阪神甲子園球場近くの西宮市の香櫨園(こうろえん)の砂を使用していましたが、採取できる量の規制がかかってしまい甲子園の土に使用できるほど採取できなくなりました。その後、瀬戸内海産の砂浜を使用し、現在は中国福建省の砂を使用されています。

毎年ブレンドの配合が違う

@chopin113 on Instagram: “甲子園🐯勝っても負けても楽しい。 勝ったら…、も……っと楽しい🐯#阪神タイガース #プロ野球 #甲子園球場 #野球 #baseball #hanshin” (420948)

阪神甲子園球場の土は毎年ブレンドの配合を変えています。なんと毎年、阪神甲子園球場のグラウンドを管理されている方が、グラウンドの状態を知るために自らスライディングを行い、守備についてボールの跳ね具合を確認しています。

そのうえで、使用する黒土の産地や、黒土と砂の配合量を決定しています。毎年同じ産地で同じ配合量ではないのですね。先にもありました黒土の産地ですが、現在は鹿児島県大隈半島の鹿屋の黒土がよく採用されているようです。

季節によっても配合が違う

ぴっぴ on Instagram: “20190614 がっきー#石垣雅海 選手 #32 #中日ドラゴンズ #dragons #ドラゴンズ #阪神タイガース #甲子園球場 #ウエスタンリーグ” (420955)

毎年、黒土の産地や、黒土と砂をブレンドする割合を変更していることにも驚きますが、なんと、高校野球の全国大会が行われる春と夏でも黒土と砂の割を変更しています。

春の選抜高校野球大会が行われる3月頃は雨が多いのでグラウンドの水はけを良くするために砂を多めに配合してブレンドしています。おおよそ砂が6割に対して黒土が4割でブレンドされています。

全国高校野球選手権大会が行われる夏は日差しが強く春のように砂の割合が多いと日差しの反射でボールが見えにくくなるため、黒土を多めに配合してブレンドしています。おおよそ砂が4割に対して黒土が6割でブレンドされています。

甲子園の土のすばらしさ

まき on Instagram: “今日は主人の代打で息子と2人、ウエスタンリーグ、タイガースの2軍の試合を初めて見ました。 鳴り物や応援歌のない甲子園は新鮮! ピッチャーが投げた球をキャッチャーが受けたときのミットの音に、バットの快音!審判の声。いつもは応援でかきけされてしまっている音がすごくよかった!…” (420957)

様々な試行錯誤の末に作られている甲子園の土。その甲子園の土を使用してグラウンド整備する人たちもまたプロフェッショナルです。

こだわりの質のいい土

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