2019年7月30日 更新

金毘羅山の階段は全部で1368段!所要時間やゴールまでの見どころも

全国各地から参拝客が集まる香川県にある金毘羅山。御本宮までの道のりがほとんど階段という険しい参道が有名ですが、その辛さを上回る見どころがたくさんあります。金毘羅山までの見どころや、かかる時間の目安、堪能できるグルメまでたっぷり紹介します。

賢木門をくぐり右手に見えるのが、伊勢神宮などを参拝する遥拝所。この辺りの場所から、手水舎の鳥居の辺りまでを「闇峠」と言います。注目してほしいのが、闇峠にある一段下る階段です。

この階段で1段下ることで、御本宮までの階段数が785段になります。これは決して偶然では無く、語呂合わせをすると786(悩む)になってしまうのを防ぐために昔の人が作ったマイナス1段です。

この1段を下ることで悩みを削ぎ落とし、清々しい気持ちで御本宮まで向かいましょう。手水舎ではしっかりと手と口を清めて、参拝に備えます。

785段目「御本宮」

お魚パラダイス on Instagram: “しっかりと参ってきました!#金毘羅山#こんぴらさん#琴平#香川#うどん県#漁師#fisherman” (520300)

手水舎から130段ほどあがった場所が、金毘羅山の御本宮です。御本宮の前の階段は急勾配。階段の両側には参拝者を応援するように、黄金のプレートが設置されています。

御本宮についたら「二拝二拍手一拝」が金毘羅山御本宮の作法です。「祓へ給え清め給え守り給え幸へ給え」と唱えながら参拝しましょう。

1・10・26日には月次祭が、10月9~11日には例大祭があり、さらに賑わいをみせます。本殿・拝殿などの天井にある蒔絵も美しいのでお見逃し無く。

本殿の先は?

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ここまでは御本宮までの道のりでした。さらなるご利益・癒やしを求めるなら奥社まで参拝してみましょう。ほとんどの参拝者が御本宮で引き返すので、ゆったりと自身のペースで進むことができます。

御本宮から奥社までは約600段。道のりは険しいですが、達成感はかなりのものです。自然と歴史が詰まった見どころスポットを紹介します。

奥社まで行く時には、しっかりと帰り道の体力・時間も考えながら計画的に参拝しましょう。

809段目「真井橋」

Walking Feet Gravel - Free photo on Pixabay (520468)

御本宮に参拝したら右側へ周り、参道に戻ります。鳥居をくぐり歩くと見えてくるのが、緑の木々の中に朱色が際立つ「真井橋」です。マイナスイオンを全身に浴びているかのような、心地良い雰囲気の中を歩くことができます。

真井橋を渡ると北原白秋の歌碑があり、それに記されている一文に「山はいのちのみそぎ場所」とあります。まるで金毘羅山の参拝者に対して、この苦しい思いも意味があることを背中を押しているかのような歌碑です。

この辺りは少し傾斜がなだらかなので、今までのぼってきた景色も眺めながら進んでいきましょう。

832段目「常盤神社」

Sunbeams Green Landscape - Free photo on Pixabay (520475)

北原白秋の歌碑を過ぎてすぐに現れるのが「常磐神社」です。比較的小さい社殿ですが、八幡様として全国に祀られている神様が御祭神なので、ご挨拶は忘れずに行いましょう。

この金比羅山に限らず、神社を参拝する時には境内にある末社や摂社の参拝はとても大切。祈願をすることは無くても、この地にお邪魔していることの御礼をしておくだけでも、清々しい気持ちで金毘羅参りができるようになるはずです。

ここまで来ると奥社の景色だけをゴールに捉えがちですが、そこまでの社殿や景色を大切にするのが金毘羅参りではないでしょうか。

932段目「白峰神社」

あべっち on Instagram: “参拝と御朱印を。#白峰神社” (520495)

常磐神社を過ぎてから100段ほど登ると見えてくる朱色の社殿が「白峰神社」です。あまりの鮮やかな風貌に、ここが奥社ではないかと勘違いしてしまう人もいるかもしれません。

奥社はここからさらに400段先になります。この社殿の周りには紅葉の樹が、大きく葉を伸ばしています。紅葉谷とも言われているこの場所は、秋には木々の美しい彩りを楽しむことができます。

8月26日には例祭が行われているので、このタイミングで参拝してみるのも良いでしょう。

1013段目「熊の木」

Rei Kojima on Instagram: “#熊の木 #金比羅詣り #香川旅 #冬休み” (520505)

社殿の周りだけではなく、少し進んだ石段の周りも紅葉の木がこの一帯を彩ります。黄色や赤色に色づく紅葉も美しいですが、新緑が映える時期の青紅葉を堪能するのも良いでしょう。紅葉が植えられているこの辺りを全てが「紅葉谷」です。

紅葉谷を進み石段を登った先に見えるのが「菅原神社」では、菅原道真が祀られていて学問の神様としても有名です。

この菅原神社から50段ほど先にある、金毘羅山の見どころスポットのひとつが「熊の木」。大木に熊が登っているように見えることから、この名前がつけられました。

1098段目「卯花谷」

Buddleia Shrub Wildflower - Free photo on Pixabay (520525)

熊が木に登っているような風合いの熊ノ木を過ぎても、まだまだ奥社までの階段は続きます。1段目から金毘羅参りを続けて1,000段を超えてくると、さすがに息もあがってくるかもしれません。

そんな時に見えてくるのが、ちょっと一息つける「卯花谷休憩所」です。朱色の建物が見えてくるので、とても分かりやすい場所にあります。ここまで来たら金毘羅参りも終盤です。

最後の急勾配も控えているので、まだまだ大丈夫と思っていても、卯花谷休憩所で一息ついておいた方が良いかもしれません。

1261段目「手水舎」

Shrine Japan Culture Hand Water - Free photo on Pixabay (520528)

卯花谷休憩所で一休みしたら、奥社まではラストスパートです。昔はウツギが見晴らしも良かったことから「卯花谷」と呼ばれていたこの場所ですが、今は木々も生い茂り絶景と言うには少し物足りない場所となっています。

この卯花谷から200段ほど登ると、奥社の手水舎が見えてきます。ここまで来ると、だいぶ金毘羅参りの疲れも溜まってくるころでしょう。清らかな水で手と口を清らかにして、奥社参拝へ備えてください。

手水舎から約100段ほど進んだ先に、金毘羅山の最終地点である奥社が見えてきます。

1368段目「奥社」

功 on Instagram: “GW旅行日記琴平の厳魂神社!登るのに1時間!石段が1000越えだってw疲れたと言う思いがいっぱい#香川県#琴平町#旅行#厳魂神社” (520561)

1368段目が金毘羅山「奥社」です。この地に来て参拝するのが、最も大切なことですが、まずはこの奥社からの眺望を堪能ください。これまでの道のりが、とても清々しく達成感に溢れたものになるはずです。

晴れていれば、瀬戸内海までしっかりと見渡せます。もちろん奥社までの参拝はかかせませんが、注目してほしいのが奥社西側にある断崖です。

ここには天狗・カラス天狗の彫物、折り重なった方石を見ることができます。奥社の情景をしっかりと目に焼き付けて、帰路につきましょう。

御朱印がもらえるのは3か所

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