2019年4月15日 更新

姫始めの意味と由来とは?姫始めの良さと特別な意味を求める理由も

姫初めという言葉は聞いたことがありますがその意味とは?どんな理由から姫初めという言葉になったのか気になります。また対義語は存在するのか、男版はあるのかも知りたいところです。姫初めは季語?という噂もあるので気になる事を徹底的に調べます。

目次

姫初めと言う言葉が昔から存在していたことはようやく分かりましたが、私たちが日常で聞いていた姫初めとは印象が少し変わりました。

ではそんな姫始めという言葉は一体何を表しているのか。それは新年に女性が何かをするという事だけに収まらないようです。

私たちが知らなかった姫初めを一体どのように使っているのかをまとめてみました。皆さんも風流な使い道を知って、新しい姫初めを始めましょう。

姫始めは季語として認識されている

Calligraphy Calligraphic Artist - Free photo on Pixabay (181674)

姫始めと言う言葉が実は何を表しているかと言うと、その答えは、「季語」です。中学校の時など歴史の授業などで耳にした人もいると思いますが、普段生活している時には使う事はないです。

時折何かのキャンペーンなどで俳句や川柳を募集していますが、そのようなものに応募されている人は普段から季語になじみがあるかもしれません。

しかしそのような人でさえも姫始めが季語だという事に気付いているのは数人だけではないでしょうか。

新年を指す季語とされている

Lion Dance Japan New Year'S Day - Free image on Pixabay (181699)

皆さんは季語とは何か知っていますか?季語の歴史は古く、平安時代にまで遡ります。季語とは俳句や蓮歌などの中で季節をいい表す言葉として使われている言葉で、今年何かと話題に上がる万葉集や古今和歌集にも季語が入っています。

また季語とは季節を表すとされていますが、ではどんな言葉が季語になっているのか代表的な季語をまず見ていきたいと思います。

まずはハルを表す季語は桜、夏はホトトギス、秋は紅葉、冬は雪という風に俳句や季語などに詳しくない人でもその季語で季節が分かります。

では、姫初めは一体どのような季節を表しているのか皆さん想像して下さい。

皆さんの頭の中にはきっと新年やお正月が思い浮かんだのではないでしょうか。それこそが正解になります。姫初めとは新年を表す季語になっているのです。

漢字や使い方により意味が違う

Japan Asia Sake - Free photo on Pixabay (181726)

諸説の方でも見てきましたが、「ひめはじめ」という文字は使われている漢字によってその文字が持っている意味が大きく変わります。

例えば姫だけをとって見てみると、諸説で見ただけでも五個が違う意味を持っていました。同じ読みでも漢字が変わればそれと同時に意味も大きく変わってきます。

今の時代はキラキラネームが何かと問題に上がっていますが、この姫始めもよく考えればキラキラネーム要は当て字なのです。

当て字やキラキラネームでも付けた人の思いが詰まっているので、この様々な姫始めを考えた人々も皆さん自分の思いを込めたのだと思います。

そのように考えると諸説の姫始めたちにも色々な歴史が詰まっているのだと胸が熱くなるように思えます。

季語としての歴史は浅い?

Hatena Think About Question The - Free image on Pixabay (181782)

「ひめはじめ」が「新年」の季語だという事は今しがた分かりましたが、ではいつごろから季語の仲間入りを果たしたのでしょうか。

色々な事をして探してみると何を見ても何故か曖昧なことしか書かれておらずこれだ!というものが見つかりませんでした。

なので、使われている作品を調べてみますと季語の歴史とは比べ物にならないくらい近代的という事が分かりました。

しかし、季語にはなっていなくとも昔から新年という季節を表してきたことには違いないので季語になってからの歴史が浅くても問題ないと思います。

詩の世界では浸透していなくとも人の頭や心に浸透している言葉の方がより重みがあるのではないでしょうか。

姫始めを使った俳句の例

Image Woodblock Printing Woodcut - Free image on Pixabay (181870)

では実際に「ひめはじめ」を使った俳句にはどのような作品があるのかを紹介したいと思います。普段私たちが耳にしていたような使い方があるのかも気になる所の一つです。

高木智・「ひめはじめ 水平線は 空にあり」
杉木望一・「ほこ長し 天が下照る ひめはじめ」
角光雄・「云々と 聞かされてゐる ひめはじめ」
矢島渚男・「ひめはじめ 闇美しと いひにけり」
加藤郁乎・「ひめはじめ 昔男に 腰のもの」
斎藤すず子・「ワインロゼ ほのかに残り ひめはじめ」


ここで紹介した俳句がすべてではありませんが、皆さん一度詠んで見てください。この俳句を詠んだ方たちの色々な形の新年を垣間見ることが出来ましたでしょうか。この人達を知らなくてもどんな感性を持っているのかだけは何となく理解できるような気がします。

姫始めは男性目線?女性目線の言葉はないの?

Cat Animal Cat'S Eyes - Free photo on Pixabay (181925)

「ひめはじめ」に歴史あり!という風に「ひめはじめ」についての過去を探ってきましたが、同時に気持ちが過去にタイムスリップをしていました。

もちろん本当の過去には行ったことがありません。しかし、目を閉じるとその時代の様子が垣間見えたのではないでしょうか。

ではそろそろ現代に戻りたいと思いますが、そもそも何故現代の「姫始め」は女性だけが例えられるようになったのでしょうか。

また、あまり聞き覚えが無いだけで男性を例えにした同じ意味を持つ言葉が実は存在しているのでしょうか。今度は、現代版の「姫始め」の事を深く掘り下げていきたいと思います。

男性が「姫(=女性)を始める」という意味と解釈できる

People Man Woman - Free photo on Pixabay (181950)

昔の「ひめはじめ」の姫は新年の女性が何かをする様子が表されていましたが、現代の「姫始め」においても女性が関わってきます。

しかし、現代の「姫始め」は姫というこの一文字に、新年という意味と女性という意味が込められています。

一体だれがどのようにこのような表現に変化させたのかは皆目見当が付きませんが、省略してしまうのが流行りはじめた頃のような気もします。

実は歴史や俳句が好きだった誰かの知恵なのかはたまた何か思惑があったのかは分かりませんが、現代の「姫初め」は、直訳すると新年女性始めます!になると言う風に解釈できます。

なんだか男性の決意のようなものを感じる風にも見受けられるので、この言葉の開発者はもしかしたら男性なのかもしれません。

「姫始め」を女性目線からいう言葉はない

Eye Iris Look - Free photo on Pixabay (181985)

姫始めと言う言葉は何故女性が前面に出ているのでしょうか。それをひも解くのはやはり姫という言葉でした。元々姫と言う言葉は客観的な表現でした。

そして大昔から姫という言葉は女性を表す言葉でもあり、年齢の幅も特には決められていませんでした。
なので現代の姫始めは女性以外の客観的な目、いわば男性の目線という事が分かります。

例えば姫始めを女性目線で言い換えると、自分始めのような形になってしまい、言葉のバランスから見ても違和感たっぷりになってしまいます。

そしてt貞操観念の面からしても女性の方から性的な事柄を口にして欲しくないと言うようなものを感じ取れるような言葉の作りになっているような気がします。

このことから、姫始めという言葉は男性目線であり、女性目線からいう言葉ではないという事が分かります。

誤解されやすい「殿始め」の意味とは?

Samurai Armor Warrior - Free photo on Pixabay (182057)

姫始めの次は「殿始め」かい!と突っ込みたくなる気持ちを抑えつつ、この言葉の意味をみていきましょう。

想像の通りでありますと言いたいところではありますが、これは少々引っ掛けです。殿という言葉には新年の意味をが含まれていません。

殿は男性という意味だけなので二つの意味をもつ姫という字とはその部分が異なります。しかし新年を取り除くことで男女が逆になりますが意味は同じ事になり、「女性が生まれて初めて男性とエッチをする」という意味になります。

姫始めにしろ殿始めにしろどちらの言葉も相手を敬う言葉で言い表してあるところにとても人間らしく、それとともに日本人特有の奥深さを感じます。

「殿始め」の対義語は「筆おろし?」

Brush Calligraphy Calligraphic - Free photo on Pixabay (182913)

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