目次
- ロス・セタスとは
- メキシコの犯罪組織
- 麻薬カルテル
- アメリカ政府もその危険度を認めている
- アメリカの違法薬物の70％に関与している
- 年間売上は484億ドルとも言われている
- メキシコでは2万人以上が殺害されている
- 今後も勢力を拡大すると危惧されている
- ロス・セタスの存在によってトランプ大統領は称賛されている
- メキシコとの壁建設を強行
- 亡命希望者からは悲鳴が上がっている
- 経済学者や人権団体からは非難の声が上がっている
- ロス・セタスの成り立ち
- 麻薬組織ガルフの組長オシエル・カルデナス・ギリェンが創設
- 特殊部隊隊長アルトゥーロ・グスマン・デセナ
- 麻薬組織ガルフから賄賂を受け取る
- 高給で元同僚や部下をカルテルにリクルート
- 1997年陸軍を退役し自身もカルテルの一員となる
- 2006年ガルフとロス・セタスは正式なパートナとなる
- 2010年同盟が解消されライバル関係となる
- ロス・セタスの特徴
- 元軍人集団
- 特殊部隊式の基地で軍事訓練などを行っている
- メキシコの麻薬カルテルで最も凶悪
- 過去には批判的な弁護士や元市長を殺害した
- オンライン掲示板で犯罪を暴露したネットユーザーの殺害
- 死体に「Z」の文字を刻む
- 対空ミサイルや戦闘ヘリを所有している
- 石油資源や鉱山資源の略奪・密売も行う
- 政治家を買収している
- アメリカのギャングとも連携を深めている
- ロス・セタスを世界に知らしめた重大事件
- 2010年8月移民大量殺人
- 2010年12月プエブラ石油パイプライン爆発事件
- 2011年8月モンテレイカジノ襲撃事件
- 2011年デュランゴ大量虐殺
- ロス・セタスの現在
- 2012年ボスであったエリベルト・ラスカーノの射殺
- 2013年後任のボスであるミゲル・トレビーニョ・モラレスの逮捕
- ボスの右腕と呼ばれたマルティネス・エスコベド逮捕
- 2017年までに結成初期メンバーはほぼ全員逮捕
- 逮捕を免れたメンバーが分派し対立を起こしている
- ボスを失ったことによりさらに行為がエスカレートすると予想される
- 警察や政府は現在も対応しきれていない
- アノニマスがロス・セタスに宣戦布告
- アノニマスとは
- 主な活動は抗議行動やクラッキング
- アノニマスメンバーがロス・セタスに拉致される
- 仲間の解放を要求
- 報復は警察関係者など内通者の暴露
- 取引に関する情報公開
- アノニマスとロス・セタスの決着
- アノニマスの仲間は無事解放された
- 組織関係者の名前を明かせば1件につき10人殺害するという強迫を受ける
- 罪なき市民を巻き込まないためにアノニマスは情報公開を取りやめる
- 麻薬カルテルへの意見
- 各国力を入れて一掃するべき
- 神々たちはなぜ彼らを野放しにするのか
- 麻薬に手を出す人々も同罪
- 日本人にできることは何もない
- ロス・セタス同様危険視されている麻薬カルテル一覧
- シナロア
- ロス・ベルトゥラン・レイバ
- ハリスコ・ヌエバ・ヘネラシオン
- デル・ゴルフォ
- ロス・メトロス
- ロス・ネグロス
- フアレス
- 世界の代表的犯罪組織
- 山口組（日本）
- カモッラ（イタリア）
- ザ・ブラザーズ・サークル（ロシア）
- 麻薬戦争はまだ終わっていない
麻薬カルテルに立ち向かうためには、警察や政府が一丸となり対応していかなければなりません。しかし、ロス・セタスは、警察官だけにとどまらず、政治家も買収するようになりました。
2011年以降、麻薬カルテルと政治家の関係が多数暴露され、全世界に大きな恐怖と絶望感を与えたのです。ロス・セタスは、自身に協力的な人物には金銭を渡しますが、非協力的とわかると、すぐに殺害してしまいます。恐怖に耐えられない政治家や警察官が犯罪組織と手を組み、メキシコは無法地帯と化しているのです。
2011年以降、麻薬カルテルと政治家の関係が多数暴露され、全世界に大きな恐怖と絶望感を与えたのです。ロス・セタスは、自身に協力的な人物には金銭を渡しますが、非協力的とわかると、すぐに殺害してしまいます。恐怖に耐えられない政治家や警察官が犯罪組織と手を組み、メキシコは無法地帯と化しているのです。
アメリカのギャングとも連携を深めている
via pixabay.com
ロス・セタスは、主にメキシコ軍から、構成員をリクルートしていました。また、一般市民から集められる構成員も、メキシコ内です。しかしその後、アメリカ国内へ出向きアメリカ人をも、構成員としてリクルートするようになります。
具体的なリクルート方法としては、刑務所に収監されている囚人に声をかけたり、たむろしているギャングたちに話を持ちかけたりするなどです。ギャングたちに声をかけつづけ、大きな組織との連携も深めていると言われています。
また、2015年アメリカテキサス州で、ロス・セタスが関与する大麻畑が発見されました。市場価値は、2億円いじょうだとも言われています。こういったことからも、ロス・セタスのアメリカ進出が加速していると言えるでしょう。
具体的なリクルート方法としては、刑務所に収監されている囚人に声をかけたり、たむろしているギャングたちに話を持ちかけたりするなどです。ギャングたちに声をかけつづけ、大きな組織との連携も深めていると言われています。
また、2015年アメリカテキサス州で、ロス・セタスが関与する大麻畑が発見されました。市場価値は、2億円いじょうだとも言われています。こういったことからも、ロス・セタスのアメリカ進出が加速していると言えるでしょう。
ロス・セタスを世界に知らしめた重大事件
via pixabay.com
ロス・セタスは、日常的に残虐非道な犯罪行為を繰り返しています。そういった中でも、特に世界中に衝撃を与えた事件の数々が存在するのです。
ここからは、ロス・セタスが全世界に衝撃を与えた重大事件についてご紹介していきましょう。ロス・セタスの残酷さはもちろん、武力の大きさについても知ることができます。
ここからは、ロス・セタスが全世界に衝撃を与えた重大事件についてご紹介していきましょう。ロス・セタスの残酷さはもちろん、武力の大きさについても知ることができます。
2010年8月移民大量殺人
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ロス・セタスは、人々を誘拐し身代金を請求するという犯罪行為も行っています。身代金の支払いを拒んだり、人質が抵抗するなどした場合、容赦なく殺害されるのです。
2010年8月、72人の移民がロス・セタスの手によって殺害されました。殺害された理由は、身代金の支払いを拒んだまたは、ロス・セタスの指示に従わなかったからとも言われています。この事件には、現役の警察官の関与がありました。地元警察が移民の乗っていたバスを検挙し、その後ロス・セタスに引き渡したのです。
2010年8月、72人の移民がロス・セタスの手によって殺害されました。殺害された理由は、身代金の支払いを拒んだまたは、ロス・セタスの指示に従わなかったからとも言われています。この事件には、現役の警察官の関与がありました。地元警察が移民の乗っていたバスを検挙し、その後ロス・セタスに引き渡したのです。
2010年12月プエブラ石油パイプライン爆発事件
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ロス・セタスは、石油を強奪することで、巨額の金銭を手にしています。石油強奪は、年間数百億円の損害だと言われているのです。プエブラ石油パイプライン爆発事件でも、石油を奪うため、超高圧パイプに穴を開けました。
すると、石油は市内に流れ込み、引火します。街中が炎に包まれ、27人が死亡、52人が負傷となりました。街に流れ込んだ石油により、住居や車などが次々と爆発し、大炎上となります。炎上した街から、30キロ以上離れたプエプラからも火災が確認できたと言われるほど、大規模な炎上となりました。
すると、石油は市内に流れ込み、引火します。街中が炎に包まれ、27人が死亡、52人が負傷となりました。街に流れ込んだ石油により、住居や車などが次々と爆発し、大炎上となります。炎上した街から、30キロ以上離れたプエプラからも火災が確認できたと言われるほど、大規模な炎上となりました。
2011年8月モンテレイカジノ襲撃事件
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ロス・セタスの構成員が乗った武装車が、モンテレイカジノを襲撃するという事件がありました。モンテレイカジノは、観光地としても知られ、国内外から人々が訪れる場所です。
ロス・セタスは、カジノに向けて銃撃を行った後、ガソリンをまき放火しました。死者数は、52人だと発表されましたが、さらに多くの犠牲者が存在していると言われています。カジノを襲撃した理由について、逮捕されたロス・セタスのメンバーは「脅すため」「上納金の支払いを拒んだため」と語っていました。
ロス・セタスは、カジノに向けて銃撃を行った後、ガソリンをまき放火しました。死者数は、52人だと発表されましたが、さらに多くの犠牲者が存在していると言われています。カジノを襲撃した理由について、逮捕されたロス・セタスのメンバーは「脅すため」「上納金の支払いを拒んだため」と語っていました。
2011年デュランゴ大量虐殺
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2011年、デュランゴ市で麻薬カルテル同士の抗争が発生しました。ロス・セタスの誕生後、他麻薬カルテルも、教育や武装化に力を入れ始めたため、これまで以上に激しい抗争に発展したのです。
街中には、340体以上の遺体が散乱し、市内の車修理工場付近では、89体もの遺体が発見されました。麻薬カルテルの抗争によるものだと、言われています。この抗争には、ロス・セタスの関与が濃厚だと言われていますが、詳細や抗争理由は不明です。
街中には、340体以上の遺体が散乱し、市内の車修理工場付近では、89体もの遺体が発見されました。麻薬カルテルの抗争によるものだと、言われています。この抗争には、ロス・セタスの関与が濃厚だと言われていますが、詳細や抗争理由は不明です。
ロス・セタスの現在
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ロス・セタスは、警察官や政府も手中に収め、残虐な行為を繰り返します。思想も理想もなく、金銭を得るために人々を殺し、インターネット上に掲載し、さらに自分たちへの恐怖を向上させ、実入りを増やしていくのです。
増えた金銭でさらに武力を強化させ、非道の限りを尽くします。こういった行いに関して、世界中が黙っているわけがありませんでした。ここからは、世界的なカルテル、犯罪集団排除の動きと、それに伴うロス・セタスの変化についてご紹介してきましょう。
増えた金銭でさらに武力を強化させ、非道の限りを尽くします。こういった行いに関して、世界中が黙っているわけがありませんでした。ここからは、世界的なカルテル、犯罪集団排除の動きと、それに伴うロス・セタスの変化についてご紹介してきましょう。
2012年ボスであったエリベルト・ラスカーノの射殺
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エリベルト・ラスカーノは、グスマンにリクルートされた元軍人で同僚です。ロス・セタスを凶悪集団に育て上げた張本人とも言われ、「処刑人」「死刑執行人」という通り名まで存在していました。2012年当時は、ロス・セタスの最高幹部としてあらゆる犯罪行為を指示していたと言われています。
エリベルト・ラスカーノに、アメリカ政府は500万ドル、メキシコ政府は260万ドルの懸賞金をかけていたことから、主要人物として大きな注目を集めるとともに、危険視されていたことがわかるでしょう。
エリベルト・ラスカーノは、2012年10月7日、メキシコ海軍との銃撃戦によって射殺されます。しかし、遺体は葬儀中に押し入った武装集団によって奪われてしまいました。
エリベルト・ラスカーノに、アメリカ政府は500万ドル、メキシコ政府は260万ドルの懸賞金をかけていたことから、主要人物として大きな注目を集めるとともに、危険視されていたことがわかるでしょう。
エリベルト・ラスカーノは、2012年10月7日、メキシコ海軍との銃撃戦によって射殺されます。しかし、遺体は葬儀中に押し入った武装集団によって奪われてしまいました。
2013年後任のボスであるミゲル・トレビーニョ・モラレスの逮捕
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2012年のエリベルト・ラスカーノ射殺によって、ロス・セタスは弱体化すると考えられていましたが、すぐに公認の最高幹部が選定されます。ミゲル・トレビーニョ・モラレスの後任として、ミゲル・トレビーニョ・モラレスが最高幹部となりました。
暗殺者を育てる腕や、流ちょうな英語能力を買われての抜擢です。アメリカ政府はミゲル・トレビーニョ・モラレスにも500万ドルの懸賞金をかけます。2013年7月にメキシコ海軍によって逮捕され、現在も拘束中です。
暗殺者を育てる腕や、流ちょうな英語能力を買われての抜擢です。アメリカ政府はミゲル・トレビーニョ・モラレスにも500万ドルの懸賞金をかけます。2013年7月にメキシコ海軍によって逮捕され、現在も拘束中です。
ボスの右腕と呼ばれたマルティネス・エスコベド逮捕
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