大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件の概要は？事件のその後も

3つの県で発生したリンチ殺人事件

大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件は、1994年に不良少年グループが起こした連続殺人事件です。9月28日から10月8日までの、わずか11日間で4人の若者が、この凶悪な事件により命を落としてしまいました。

この事件には、未成年者7人を含む計10人が、関与したと言われています。未成年が起こした、この残虐性のある事件の主犯格3人には死刑という判決がくだされました。

事件の概要や真相、主犯格3人の生い立ちなどを紹介します。

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みなさんは山岳ベース事件をご存知でしょうか？この事件は連合赤軍が12人もの同志を集団リンチした末に殺害した事件です。なぜこのような惨劇が起こってしまったのでしょうか。当時の時代背景や事件の経緯をたどってみました。事件関係者のその後についても解説しています。

大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件の概要

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まずはこの事件の概要について説明します。世間を震撼させたこの事件は、ここまで酷い内容にも関わらずあまり大きく取り上げられませんでした。

事件発生当時はオウム真理教による松本サリン事件が、主犯格の1人が逮捕された時には阪神淡路大震災が起きたことが理由と思われます。3人の死刑が確定した時期には、東日本大震災が発生したのです。

概要を知れば知るほど、同じ人間とは思えないほどの残忍な犯行が、繰り広げられていたことが分かります。

事件の少し前に松本サリン事件が発生する

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この事件の知名度が低い理由のひとつとして上げられる理由のひとつが、オウム真理教による松本サリン事件があります。松本サリン事件が発生したのは、この事件と同じ年の1994年6月27日です。

戦争をしていない国において、殺傷能力の高い化学兵器クラスの毒物が使われたことや、事件に関係の無い市民が冤罪をかぶせられたことで、あらゆるメディアで大々的に報じられました。

松本サリン事件では男女7人が死亡し、約600人が負傷する事態となりました。

1994年9月28日男性1名がリンチにより死亡

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大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件の始まりとなったのが、1994年9月28日の大阪リンチ事件です。道頓堀の繁華街ですれ違った当時26才の男性に強盗目的で因縁をつけて、たまり場であるビルに拉致をしました。

19時間にわたる暴行の末、命乞いをする被害者の首をベルトを使い絞め殺したのです。

山中に遺棄され発見された遺体は、遺族が見ても判断できないほどだったと言われています。偶然にすれ違った赤の他人を、なぜここまでできるのでしょうか？

1994年10月6日男性1名がリンチにより死亡

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第2の事件現場となったのが、愛知県尾西市の木曽川です。大阪で事件を起こした後、発覚されるのをおそれた主犯格が地元の愛知県稲沢市に戻ってきたのが、この事件のきっかけとなりました。

被害者となったのは、主犯格の1人の地元の遊び仲間でした。過去にあった女性トラブルが原因で喧嘩となり、リンチされて殺害されてしまいました。

壮絶なリンチにより意識不明となった被害者を、木曽川の雑木林に連れていきシンナーをかけて燃やし加害者たちは逃走したのです。

1994年10月7日男性2名がリンチにより死亡、1名負傷

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1994年10月7日に岐阜県で起きたのが、長良川リンチ事件です。加害者たちが遊ぶ金欲しさに、ボウリング場の駐車場で物色しているとこに鉢合わせしてしまった3人のうちの2人が被害者となりました。

ボウリング場で鉢合わせした当時20才の男性2人と19才の少年1人に、因縁をつけてそのまま拉致。3人のうち2人だけを、暴行して死亡させたのです。

命を奪われなかった1人だけが、殺されずに解放されています。この解放された男性の供述により、事件の概要が明らかとなり加害者たちは使命手配されることとなりました。

被害男性の供述から犯行が明らかになる

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1994年10月7日に起きた岐阜県長良川事件では、リンチされた3人のうち1人だけが解放されました。今まで残虐な事件を犯し続けた加害者たちが、なぜこの1人だけを解放したかについては後ほど説明します。

この解放された男性の供述により、加害者たちの犯行は明らかとなりました。事件の被害者や遺族たちが報われることはありませんが、事件の早期解決に繋がったことには間違いありません。

少年たちの凶悪な犯行は、長良川の事件により終止符が打たれました。

警察が少年グループを指名手配

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長良川事件の被害男性の供述により、警察は少年グループを指名手配しました。この連続リンチ事件に関与したのは、男女合わせて計10人ですが、指名手配の対象となったのは小森淳、芳我匡由、小林正人と少年Uの4人。

先に逮捕されている共犯者による供述や、捜査員による懸命な捜査により続々と逮捕に至りました。主犯格の1人である少年Uは、この連続リンチ事件が判明する前に津島市で起きた強盗致傷事件により、指名手配をされています。

主犯格の小林・小森が警察に出頭

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今回の事件の主犯格となったのは、小林正人・小森敦・芳賀匡由の3人です。最初に出頭したのが、小森敦。この事件による指名手配が出される前に、別事件で10月12日に出頭しています。

次に出頭したのが小林正人です。小林正人は10月7日に起きた長良川事件の後に、さらに罪を重ねようとしていました。10月13日に若者を拉致しましたが、通報を受けたパトカーから追跡をされる騒ぎとなりました。

パトカーから逃走する最中に自己を起こしましたが、小林正人だけが逃走。相談した相手の助言により、逃走した同日に出頭することとなりました。

主犯格・芳我は逃走するも逮捕された

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