2019年6月8日 更新

スーパーフリー事件の詳細!和田真一郎の生い立ちや活動と逮捕の全容

「スーパーフリー事件」を御存じですか?事件から既に16年経ち、事件の詳細を覚えていない人も多いかもしれません。主犯の和田真一郎は、2年程前に14年の刑期を終え社会に出てきました。今回は、被害者400人とも言われる、卑劣で凶悪な大学サークルの実態を紹介します。

目次

和田は初公判で、「輪姦はしたが、計画的ではない」と述べています。更に、情状酌量を狙ったのか、被害者女性2名に謝罪文を送っていますが、受け取り拒否されました。

2004年(平成16年)11月2日(火)、和田には懲役14年の判決が下ります。しかし、和田はこれを控訴していることからも、反省はあまり見られません。東京高裁はこれを棄却し、次に和田は最高裁に上告しましたが、これも棄却されたのです。

結果、懲役14年の判決が確定し、和田は実刑を受けることになり、千葉刑務所に送られました。

和田耀平に改名

Prison Cell Jail - Free photo on Pixabay (354265)

2018年(平成30年)6月29日(金)、和田真一郎は刑期を終えて、すでに社会に出てきています。2019年(平成31・令和元年)の時点で、若かった和田も45歳の中年です。

刑期中、和田は刑務所内で取れる資格を取れるだけ取り、シャバに出た時のことを考えていたと言います。簿記1級、危険物甲・乙、2級ボイラー技士、ワードやエクセルの資格も取得したことからも、やはり頭も良く、勉強は嫌いでは無かったのでしょう。

和田耀平と改名したと言われていますが、信憑性は低いようです。

出所後は大阪在住・再度改名したという噂も

Startup Start-Up Notebooks - Free photo on Pixabay (354293)

2019年(平成31年)2月14日発売の週刊新潮は、出所した和田に取材し、「懺悔禄」を掲載したことにより、現在の様子が判明しました。

大阪在住や再度改名の噂がネットで広まっていますが、ハッキリした居場所や、名前は分かっていません。しかし、本名は戸籍等の手続きが面倒なので、仕事中だけ名前を変えていると本人が語っています。

出所後、スマホの存在に驚き、一番最初に食べた物はステーキなど、和田は新潮の取材に答えていますが、あまり反省が見えません。本人は問題も起こさず、刑罰を受けていましたが、仮釈放も認められなかったことからも、改心したのか疑わしいところです。

逮捕後の様子

Newspaper Hand Finger - Free image on Pixabay (354300)

スーパーフリー事件が発覚したことで、世間は大騒ぎとなりました。犯人達が、名門大学の学生だったことで、マスコミはこぞって学生や、大学を批判したのです。

報道は海外でも多くされ、教育や大学の在り方など、多くの意見が飛び交いました。早稲田始め、この事件に係わった大学は、政界や官僚、マスコミ関係などに多くの卒業生を送りこんでいたことにより、OBによる痛烈な批判も出ましたが、擁護するような人も出て問題になったのです。

早稲田大学の対応

Conference Professor - Free photo on Pixabay (357361)

早稲田大学は、主犯の和田を始めとする加害者が多くいたことで、一番多くの批判を浴びます。中でも、主犯の和田を1度授業料滞納で、除籍処分をしていながら、すぐに違う学部の入学を認めたことが問題視されたのです。

大学では、逮捕された和田始めとする、学生達を早々に退学処分を出します。その他に、大学初となる学生部長からのEメール一斉送信により、注意喚起の文章が出されました。その他に、事件の詳細を調査してまとめる為に、学生不祥事調査対策委員会を設置し、教員向けに作られた1000ページに及ぶ報告書をまとめます。

しかし、被害者に謝罪の言葉はなく、代わりに加害者達へ対して「学校の伝統と名声が傷つけられた」と憤りを表したのです。反省するでもなく、世間を騒がせたことや被害者に対しての謝罪も無く、学校の名誉だけを気にする早稲田は、この後も当然批判されていきます。

法律の対応

Justice Law Case - Free photo on Pixabay (357409)

スーパーフリー事件は、これまでの強姦事件に比べても、これだけ組織的に大規模な強姦事件は未だかつてなく、今までの法律では最小懲役が少なすぎたことが問題となりました。

これをきっかけに、凶悪な強姦事件に対応できるように、法改正されることになりました。集団強姦罪が出来たことにより、懲罰を伸ばせるようになったのです。しかし、2017(平成29年)7月13日より、更に法改正された「強制性交等罪」が出来た為、集団強姦罪は廃止となりました。

実はこれまでも、強姦被害に遭っているのは女性だけではなく、男性が男に襲われ強姦される事件も多々あったのですが、今までは法律がありません。あくまでも、女性器に男性器を無理矢理挿入した場合にしか、強姦罪の適応はなかったのです。強制性交等罪になり、口や肛門などを使ったなどの強姦事件も、罪に問えることになりました。

自由民主党議員、太田誠一の発言

Martin Schulz Spd - Free photo on Pixabay (357458)

現在でも、マスコミによる揚げ足取りのレベルや、○○ハラ発言などで問題にされる、自由民主党の議員達ですが、スーパーフリー事件後、当時自由民主党議員であった太田誠一の発言は、とても擁護出来るものではありません。

太田誠一は、加害者学生のいた慶応義塾大学のOBでもありますが、事件後のインタビューで、「集団レイプする人はまだ元気があっていい。まだ正常なのではないか」と発言し、激しくバッシングを受けました。

発言後すぐにあった、2003年(平成15年)の衆議院議員総選挙にて落選しましたが、2年後にあった選挙でしぶとく復活しています。2011年(平成23年)に政界は引退していますが、若者の純粋な性欲と、異常な集団レイプを同じ扱いにした太田の発言は、世界にも発信され大スキャンダルとなりました。

自由民主党議員福田康夫の発言

Camera Crowd Group - Free photo on Pixabay (357489)

もう1人、OBで盛大な失言をした議員がいます。「あなたとは違うんです」という捨て台詞を残して、短い期間務めた総理大臣を辞職した、自由民主党議員の福田康夫です。

ちなみに福田康夫は、和田と同じく早稲田大学政経学部出身のOBでした。先に紹介した、太田誠一議員の発言について、福田はオフレコの会話として、「そういう格好をしているのが悪い。(女性の服装)男は黒豹なんだから」「女性にもいかにもしてくれ(セックス)というのいるじゃない?」という、セクハラ発言をしていたのです。

この当時、福田康夫は男女共同参画担当大臣のポストにいましたが、現在ほどはコンプライアンスにうるさくない時期だったとは言っても、レイプを女性のせいにするなどと、和田達を庇うにしろ、とんでもない発言と言えるでしょう。

元スーパーフリーメンバーがグーグルを相手取り損害賠償請求

Law Justice Court - Free photo on Pixabay (357598)

事件に係わり、スーパーフリーの幹部であったのにも係わらず、起訴されなかったメンバーはたくさんいます。しかし、反省して大人しくしていればまだ可愛げがあったものの、グーグルを相手取って損害賠償請求をした者がいます。

スーパーフリーの幹部であり、酒にウォッカの他に睡眠薬を混入したことも証言した、田浪将和はネットに名前が乗せられ、就職できなかったということで、グーグルを相手に検索結果の削除要請と、慰謝料を請求する裁判を起こしました。

2012年(平成24年)東京地裁に提訴し、グーグルに対して慰謝料30万円の支払いが命じられましたが、グーグルはこれを受けて2014年(平成26年)東京高裁に控訴したのです。結果、田浪は逆転敗訴して、上告したのですが、東京高裁では訴えを退けています。

被害者たちの様子

Suicide Bully Bullying - Free photo on Pixabay (357768)

約400人もいると言われる、和田達のターゲットにされ被害に遭った女性達は、ほとんどが泣き寝入りで終わってしまいました。写真や動画を撮られた女性達は、被害届も出せずにいた人も多くいたのです。

逮捕のきっかけとなった被害者が、被害届を出したことにより、30件ほどの被害届が出されましたが、結局立件もされなかったことで、どれだけの人が悔しい思いをしたのでしょうか。

事件から16年程経ち、被害に遭った女性達は今も心と身体に傷を抱え、ひっそりと生きていますが、中には耐えきれずに自殺してしまった女性もいるのです。和田達が短絡的に起こした事件は、とうてい許されるものではありません。

逮捕者達の現在

Businessmen Men People - Free vector graphic on Pixabay (357824)

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