2019年10月11日 更新

勝田清孝の生い立ちとその最期!連続殺人犯になる前の様子とは

1972~1983年の10年もの間、昼は真面目な消防士として働き、夜は金品狙いで水商売の女性を襲い、暴行を加え絞殺する凶悪残虐な犯行を、冷静着実に繰り返した『勝田清孝』は、戦後犯罪史上に残る33の罪に問われ死刑になりました。息子や家族や生い立ちに迫ります。

人を殺すことで、父や他人から責められるストレスが開放され、お金も得られるわけですから、人を殺すことにためらいなどありません。まるでゲーム感覚で殺人を楽しんでいきます。

昼は真面目に消防士の仕事をしながら、夜は空き巣や殺人を繰り返すことが日課になっていきました。殺人と泥棒が最初に上手くいったことから「成功体験」として脳にインプットされました。そうなるともう止められなくなっていきました。

この頃には「自分はすごい人間なのではないか?」と意味不明な勘違いも起こしていたはずです。

目立ちたがり屋

Model Flowers Bouquet Of - Free photo on Pixabay (694743)

昼間に消防士として働き続けていましたが、どこにいっても少年院のことで非難されることは止みませんでした。人より成功してると人に見せることで非難されなくなるので、浪費癖は減速することなどなく、さらなる借金返済のためにも盗みと殺人を楽しむように日課になり始めていました。

ここで、信じられないような「お金を獲得して、抑えきれない自己顕示欲も満足させるためのアイデア」を思いつくのです。

1977年8月20日、出されたクイズの答えが夫婦で同じなら賞金がもらえるという番組「夫婦でドンピシャ!」という番組に夫婦で出演します。勝田清孝夫婦は見事に優勝を飾り、賞金8万円と商品券10万円を手に入れました。

夜の仕事をしていた女性を狙う

Three Women Fashion - Free photo on Pixabay (694744)

現代のように「パパ活」などない時代の愛人といえば、夜の街で水商売をしている「ホステス」でしょう。自分がお金を持っていれば、知らないうちに標的にされてもいたはずです。

そして、自分の愛人経由で「クラブのホステスのかばんの中には大金が入っている」事を知りました。相手は女性だし、男性の自分のほうが圧倒的に身体的に強い事がわかると、格好のターゲットになるとわかったのです。

仲睦まじい夫婦として「夫婦でドンピシャ!」に出演してお金と自己顕示欲を満たしていた勝田清孝ですが、この収録の6日前にホステスの増田安紀子さんを殺害していたそうです。

銃を手に入れてからは男性を狙う

Gun Hands Black - Free photo on Pixabay (694745)

クラブホステスの殺人や盗みにも飽き始めていた勝田清孝は「拳銃があればもっと狙える」と考え始めました。そこで「派出所の警官から拳銃を盗める」と考えつきました。

愛知県の警察署へ向い偽名を名乗り「田代北派出所をお願いします」と電話し、同署経由で派出所につながれると「派出所前を東に突き当たったところに青いクラウンが停車してあるので来てほしい」と派出所の警官をおびき寄せ、待機していた車で警察官男性を車で跳ね飛ばしました。

さらに所持していた鉄棒で「左顔面陥没、左前額部・右後頭部割創のほか両膝前部の挫創などの重傷」を負わせる暴行を加え、巡査から実弾5発入りの回転式拳銃『ニューナンブ38口径』を奪って逃走し、男性や店舗相手に強盗し始めたのです。

勝田清孝によって人生を奪われた被害者や勝田清孝の家族

Blue Watercolor Watercolour - Free image on Pixabay (694746)

顔色ばかりうかがい恐れていた父親から精神的に開放されるように小さな犯罪を楽しんでいた頃、ようやく愛されていることを実感し、まっとうな人生を生きていこうと思えば、退屈に感じ刺激を欲しがる癖が「成功体験」と共にどんどん大きくなって、どうしようもないところまできていました。

勝田の「ただの抑え切れないわがまま」によって、10年以上もの長い間に、全くの無関係な人達や妻や家族達の人生が狂わされました。ここでは勝田清孝の被害者たちについて解説していきます。

8人の被害者

Guy Man People - Free photo on Pixabay (694747)

勝田清孝は、1972~1983年まで約10年間で、約300件の窃盗・強盗殺人を起こし、強盗殺人については22件について疑われ、勝田本人も22人を殺害したと自供したものの、14件は確証がなかったため立件されなかったため、8件の強盗殺人が立件されたのです。

勝田清孝に全くの無関係な人達が、勝田清孝の身勝手なストレス発散とカネ目当てという意味不明な理由で無慈悲に殺害されてしまいました。10年の間に、拳銃を手に入れるまでは女性が狙われ、拳銃を手に入れてからは男性や店が狙われました。

裏切られすぎて死のうとした妻

Sad Girl Crying Sorrow - Free photo on Pixabay (694748)

勝田清孝は、自分が犯した20数件の身勝手なカネ目当てのひったくりのせいで、警察に捕まり高校を退学処分になり、少年院に送致されて退院後、ようやく勤められた先で「少年院いじり」をされて惨めな生活をしている頃に出逢った女性と結婚しています。

精神的に助けられ、駆け落ちしてでも手に入れたかった女性を、やっぱり「落ち着いてくると刺激が欲しくなる」「悪さをしたくなる」という病気が出てきて、散財し始め、愛人をつくり、殺人強盗を楽しみ始め、その事を知った妻はショックのあまり自殺未遂までしてしまいました。

お金に負けた息子達

Cry Harm Accident Pain - Free photo on Pixabay (694749)

自分に自信のない人は「手に入れることで他人が羨ましがるもの」を手に入れることで、自分の自信を手に入れていきます。本当に欲しいものは「お金」ではなく「人からの尊敬」なのです。

自分の父親が、たった一つ身の丈以上の虚勢を張ってしまったことで、さらなる虚勢を張らざるを得ない結果になっていきます。虚勢は雪だるま式に増えていき、犯罪を犯してでも虚勢を張り続けなければならない人生という、本末転倒な結果になってしまいました。

立件されずに放置されている被害者

Attractive Beautiful Crying - Free photo on Pixabay (694750)

勝田清孝は、1972~1983年の約10年間で約300件に及ぶ窃盗・強盗殺人を起こしており、本人も自供していますが、確証がなかったため立件されずに放置されている被害者がほとんどです。

殺人については22件について疑われ、勝田本人も22人を殺害したと自供したものの、8件しか確証されず14件も確証が取れなかったのです。

ある日突然全くの無関係の男から「金銭目当て」という理由で殺害されてしまい、犯罪を立件されないまま放置されっぱなしになってしまった被害者や遺族の気持ちを考えるとやりきれません。

死刑が決まった後の勝田清孝

Man Rain Snow - Free photo on Pixabay (694751)

1人殺害してもまちがいなく重罪です!1人しか殺害していないから死刑にはならないというのは、やはり「加害者のほうが被害者より庇護されている」ようにしか見えません。

勝田清孝は、10年もの年月の間、どんどん犯罪をバージョンアップしていき、殺人については22件について疑われ、勝田本人も22人を殺害したと自供しています。

ここまでくると「たった1回の死刑くらいで22人殺した罪がなくなるのか?」と不思議にさえ思われます。どれだけ反省しても反省しきれることなどないはずです。

本当の反省はあったのか

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