2019年1月25日 更新

恋愛におけるヤマアラシのジレンマとは?心理学に基づく解決法7つ

エヴァでも話題になった「ヤマアラシのジレンマ」という言葉をご存知ですか?心理学で用いられることも多いこの言葉は、人間関係や恋愛関係の距離感についてのジレンマを表現した言葉です。この記事では、言葉の意味や解決法、ハリネズミのジレンマとの違いなどをご紹介します。

目次

Animal Porcupine Cute · Free photo on Pixabay (43070)

漫画の中での使われ方として、主人公の少年シンジが友人とのトラブルによって、エヴァンゲリオンの施設から脱走します。保護者兼上司の女性は、同居しているにも関わらず脱走する少年を引き留めることはしませんでした。

その様を見て、エヴァンゲリオン開発責任者の女性は「ヤマアラシのジレンマって知ってる?」と話を持ち出します。保護者兼上司の女性は、そのたとえが、少年シンジと友人関係を表したものだと解釈するのですが、開発責任者の女性が伝えたかった意味は、他にもありました。

エヴァで使われたヤマアラシのジレンマの意味

Blue Sunglasses Woman · Free photo on Pixabay (43071)

エヴァで使用された「ヤマアラシのジレンマ」「ハリネズミのジレンマ」の意味には、多くの推測がなされています。一般的な意味は、エヴァンゲリオンのパイロットである主人公の少年シンジが、友達と上手くやれない様を表現しているというものです。

しかし、エヴァで用いられたヤマアラシのジレンマには、違う意味も存在すると言われています。それは、保護者であり上司でもある女性と、少年シンジの関係性を表現しているというものです。ヤマアラシのジレンマは、恋愛関係に限らず、職場の人間関係や親子などの家族関係でも発生するジレンマです。

エヴァンゲリオン開発責任者の女性は、少年シンジと友人関係、少年シンジと上司の女性、2つの様としてヤマアラシのジレンマを使用したと考えられるでしょう。
Office Business Accountant · Free photo on Pixabay (43072)

そして、サブタイトルでは「ハリネズミのジレンマ」と表現されたことにも、意味が隠されています。

他人を傷つけることが怖くて近づいたり離れたりを繰り返す「ヤマアラシのジレンマ」ではなく、自分が傷つくことが怖い「ハリネズミのジレンマ」を使うことで、少年シンジ、そして上司の女性が自分を守ることに必死になっている様を表現したと考えられます。

そして、漫画の中では「ヤマアラシのジレンマ」と表現されていることから、本人たちは「自分を守るため」に距離をとっていることに「気づいていない」といった複雑な心情を表す意味として使用されているのです。

ヤマアラシのジレンマに陥りやすい例【友達編】

People Women Talking · Free photo on Pixabay (43073)

ここからは、ヤマアラシのジレンマに陥りやすい例をご紹介していきます。まずは、友達関係についてです。友達関係の中で発生しやすいヤマアラシのジレンマや意味について、ご紹介していきましょう。

過去に友人関係でのトラウマがある

People Girls Women · Free photo on Pixabay (43074)

過去に友人関係でのトラウマがある場合、ヤマアラシのジレンマに陥りやすいといえるでしょう。友人関係のトラウマを持っていると、新しい友人と「仲良くなりたい」という感情を持つと同時に「また傷つけられたら嫌だ」といった感情も持ちます。

そのため、仲良くなって「近づきたい」のに、傷つきたくないから「離れたい」というジレンマに陥るのです。

トラウマを植え付けた友人と、新しい友人は違うものだと認識できればいいのですが、「友人」というものが既に「好きな人」であり、自分を傷つける「嫌いな人」といった2つの意味を持ってしまっていることが原因です。

コンプレックスがある

Summerfield Woman Girl · Free photo on Pixabay (43075)

自身に強いコンプレックスを持っている場合も、ヤマアラシのジレンマに陥りやすいでしょう。コンプレックスは、人に知られたくないと感じる部分です。友人関係が進むと、距離感が近くなり、コンプレックスが知られやすくなります。

そのため、仲良くなり「一緒にいたい」と思う反面、コンプレックスを知られたくないために「離れたい」といった感情を持つのです。

他にも「コンプレックスを知られ嫌われたくない」という思いから、「離れたい」と感じる反面、嫌われたくないと思うほど好きだからこそ「そばにいたい」といった感情も持ち、ジレンマに陥ってしまいます。

他人と自分を比較してしまう人

Vintage Scale Balance · Free photo on Pixabay (43076)

他人と自分を比較してばかりの人も、友人関係でヤマアラシのジレンマに陥りやすいでしょう。他人と自分を比較しやすい人は、友人と自分も比べてしまいます。

魅力的で素敵な人だからこそ、友人になりたいと感じますし、一緒にいて心地いいのです。しかし、それと同時に、強い嫉妬心や劣等感も感じてしまいます。

友人として素敵であればあるほど、一緒にいたい反面、そばにいればいる程、自分が劣っている存在だと見せつけられるようで、辛くなってしまい「離れたい」と感じるジレンマに陥ってしまうのです。

何となく距離ができてしまった親友同士

Nature Friends Dog · Free photo on Pixabay (43077)

進学や就職などのタイミングで、一時的に親友と距離ができてしまう場合があります。そのような状況でも、ヤマアラシのジレンマに陥る場合があるのです。

ヤマアラシのジレンマとは、他人との距離感に悩み、傷ついたり傷つけたりすることを恐れ、近づけない様とそれに苦しさを感じる心情を意味した言葉になります。

つまり、「親友と会いたい」という気持ちを持っている反面、「自分のことをすでに親友と思っていないのではないか」「会いたいと思っていないのではないか」といった不安から、以前のように近づけず、けれど以前のように仲良くしたいといったジレンマを持ってしまいやすいのです。

ヤマアラシのジレンマに陥りやすい例【恋愛編】

People Man Woman · Free photo on Pixabay (43078)

続いてご紹介するのは、恋愛に関するヤマアラシのジレンマについてです。恋愛心理学などでは、頻繁に「ヤマアラシのジレンマ」が使用されます。それほど、恋愛に関してヤマアラシのジレンマに陥りやすいといえるのでしょう。

長期間付き合った何でもいいあえる仲

Men Women Apparel · Free photo on Pixabay (43079)

長年付き合った何でもいいあえる仲でも、ヤマアラシのジレンマに陥ることがあります。何でもいいあえると思っているからこそ、距離感を図り間違ってしまうのです。

恋愛関係では、近づきすぎるとお互いのエゴがぶつかり合ってしまいます。何でも本音を話せるからこそ、欲求なども素直にぶつけてしまいやすいのです。

そのため、相手を傷つけることになってしまい、「良くない」と思い自制しつつ、近すぎる距離によって、我慢しきれずまた近づいて本音をぶつけるジレンマに陥ってしまいます。

友達以上恋人未満の関係

Hands Love Couple · Free photo on Pixabay (43080)

2 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪