2019年8月12日 更新

白粉彫りとは?刺青との違いは?タトゥーの種類や彫る意味とは

白粉彫り(おしろいぼり)は普通の刺青とは少し違ったミステリアスな魅力を持ち、いつかは入れてみたいと憧れている人も多くいます。白粉彫りとはどのようなもので、どうすれば入れることができるのでしょうか。様々な刺青の種類や刺青を入れる理由も併せてご紹介します。

3Dタトゥーはトリックアートのように立体的に見えるタトゥーです。まるで飛び出しくるかのような凹凸に富んだモチーフが多く、そのインパクトは絶大で、すれ違った人は間違いなく二度見することでしょう。

傷口が開いて中が見えている、その中身が機械仕掛けになっている、背中に目があるなど、肉体そのものをモチーフとしたものも多く、非常にアーティスティックです。とにかく人と違うことがしたい、刺激がほしいといった人に好まれるタトゥーです。

タトゥーを彫る意味とは?

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タトゥー(刺青)は人間の文明が始まったと同時におこなわれ始めたとも言われ、古代では成人の証や部族の印として、また呪術や個体識別の目的として用いられ、さらに時代が下ると刑罰や芸術表現として使われるようになりました。

一口にタトゥーと言っても、時代や国、また個人の考えにより、入れる目的は変わってきます。現代ではどのような目的でタトゥーを入れるのでしょうか。

大切な人を忘れたくない

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大切な人の思い出を肌に彫りこむことで、いつまでも忘れたくない、一緒にいたいという思いを抱き続けようとする人もいます。肖像画を彫りこむ「ポートレートタトゥー」や、文字を書く「レタリングタトゥー」がこれに当たります。レタリングタトゥーでは、亡くなった愛する人の筆跡をそのまま彫りこむこともあるようです。

形見や写真を持ち歩くのも良いですが、タトゥーならいつまでもなくならない上に、肌に直接描かれていることから、より愛する人を身近に感じることができるでしょう。

自分へのけじめ

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けじめをつける理由でタトゥーを入れる人もいます。イギリスのサッカー選手ウェイン・ルーニーは浮気をした際、結婚への忠誠を誓うために腕に妻のタトゥーを入れると宣言しました。

また、ある日本人女性は海外での永住を決め、けじめとしてタトゥーを入れました。うつ病の妻に寄り添い続けることを誓って、象のカップルが寄り添い、片方が鼻で葉っぱを持ってもう片方を降り注ぐ雨から守っている絵柄のタトゥーを入れた男性もいます。

このように、人生における決意や反省を忘れないようにするため、心と体に楔を打ち込む手段として、タトゥーが使われることもあるのです。

ファッションとして

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思い出やけじめといった意味合いがなくても、シンプルに可愛いから、きれいだからといった理由でタトゥーを入れる人もいます。

極道のイメージが強かった刺青ですが、現在では可愛いワンポイントタトゥーや淡く美しい色合いの水彩画タトゥーもあり、純粋にファッションとして楽しむことができるようになりました。

タトゥースタジオもまるでサロンのようなスタイリッシュな雰囲気になり、まるで髪を切るような感覚で、タトゥーを入れる人が増えています。ファッションとしてのタトゥーは、これから更に受け入れられ、増えていくことでしょう。

過去のタトゥーの使われ方

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過去においても、豪奢な和彫りに見られるように、ファッションとしてタトゥーは用いられてきました。その反面、屈辱や罰を与えるものとして使われたこともあります。それはタトゥーというより「入れ墨」と表現した方が良いかも知れません。タトゥーの影の部分とも言える、「入れ墨」の使われ方をご紹介しましょう。

収容所などでの識別目的

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入れ墨は古代より個人や部族の識別のために用いられてきました。海で事故にあう恐れのある漁師が身元を明らかにするために入れ墨をする、戦国時代の雑兵が首を取られて身元不明になることを懸念して、自分の氏名を指などに入れるなど、物言わぬ死体になった時に身元を知らせる手段として使われていたようです。

また、アウシュビッツの強制収容所では、収容された人々に識別番号を入れ墨で記しました。近年においても、1991年~1999年(2001年とも言われている)のユーゴスラビア紛争にて、収容所において入れ墨による識別がおこなわれていたことが知られています。自分の意志で入れるならともかく、まるで家畜のように番号を体に彫りこまれるのは大変な苦痛と屈辱だったと思われます。

刑罰として

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古代中国に存在した五刑のひとつに、「墨(ぼく)」もしくは「黥(げい)」と呼ばれる入れ墨を入れる刑罰があります。五刑の他の刑罰は身の毛もよだつような恐ろしいものばかりで、入れ墨はむしろ軽い方です。

日本でも、江戸時代には入れ墨を入れる刑罰が盛んにおこなわれていました。入れ墨を入れる場所や模様は地方によって違っており、江戸では腕の関節より下あたりに2本線が入れられますが、京都では二の腕に2つの点が、長州ではひし形が彫られました。また、額に入れ墨を入れる地方もあり、肥前では×印、肥後では喧嘩なら刀の印、盗みなら「又」の字が入れられたそうです。

しかし、江戸時代は入れ墨がファッションとしてももてはやされていた時代で、そういった目的で入れ墨を入れる人は、罪人の入れ墨と区別がつくよう、デザインに気を配っていました。罪人に間違えられるリスクを冒してまで入れ墨を入れる人がいたということで、その頃から入れ墨にはアウトローな魅力があったのかもしれません。

現在のタトゥーの使われ方

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過去においては収容所の人や罪人に強制的に入れられていた入れ墨ですが、現在ではその人の意志で、その人の人生をより良くする目的で用いられるようになりました。「タトゥー」という呼び方も相まって、日本でもじょじょに受け入れられつつあります。現代におけるタトゥーの使われ方についてご紹介しましょう。

ファッション

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先ほどもご紹介した通り、ファッション目的としてタトゥーを入れる人が増えています。これまでご紹介したようなUVタトゥーやホワイトタトゥー、水彩画タトゥーの他にも、昔のファミコンのようなドット画を彫りこんだピクセルアートタトゥーや、刺繍のクロスステッチそっくりのクロスステッチタトゥーなど、「これが刺青なの?」と驚くようなアーティスティックなものが増えています。

若い女性が好みそうなデザインも増え、ファッションの一つとしてタトゥーが受け入れられ、進化していることが分かります。新しいデザインの服が生まれるように、新しいタトゥーも次々と登場することでしょう。

眉などのアートメイク

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