2019年8月12日 更新

白粉彫りとは?刺青との違いは?タトゥーの種類や彫る意味とは

白粉彫り(おしろいぼり)は普通の刺青とは少し違ったミステリアスな魅力を持ち、いつかは入れてみたいと憧れている人も多くいます。白粉彫りとはどのようなもので、どうすれば入れることができるのでしょうか。様々な刺青の種類や刺青を入れる理由も併せてご紹介します。

UVタトゥーは普通のライトでは反応せず、ブラックライトの下でのみ光ります。ブラックライトとは長波長側の近紫外線を放射する蛍光管やランプの総称です。ブラックライトの光はほとんど目には見えませんが、光を当てた物質に含まれている蛍光体を光らせる特性を持っています。自然下でも植物の葉や一部の鉱物、昆虫などで蛍光体を持っているものがあり、ブラックライトで光ります。

紙幣やパスポート、クレジットカードにはこの特殊なインクが使われており、ブラックライトを当てることによって偽造をチェックに用いられています。このような蛍光体の入ったインクを使うと、ブラックライトの下でだけ光るUVタトゥーができます。

インクの安全性

 (370369)

一般的なタトゥーインクは顔料とキャリア、精製水やグリセリンといった液体でできています。ほとんどの製造メーカーが、MSDS(化学物質安全性データシート)を開示し、その化学物質の安全性を科学的に証明しており、使用することのリスクは小さいです。

しかし、UVタトゥーのインクは、通常のタトゥーインクとは違い「世界標準の安全性についての試験は受けていない」とされており、世界的にも認可はされていません。

実際に、UVタトゥーを施すことで皮膚発疹や水泡、腫れ、痛みと言った症状が出たケースもあります。ただ、このような症状は普通のタトゥーでも出ることがあるので、UVタトゥーだけが特にリスクが高いとは言い切れません。どちらにせよ、タトゥーのデメリットやリスクを承知した上で施術を受ける必要があります。

タトゥーの種類

 (353863)

タトゥー(刺青)は人の文明とともに歩みを進め、その技法は今や驚くほどバリエーション豊かになりました。ファッションとしてもアートとしても素晴らしいタトゥーの世界をご紹介しましょう。

和彫り

 (353813)

日本伝統刺青の歴史と技法を駆使したデザインを和彫りと言います。和彫りの特徴は、筋彫りで輪郭線を太く書き、墨の濃淡で立体感を出すボカシという技法で筋彫りの中を塗っていきます。

主題となる絵は龍、虎、鳳凰、鬼といった伝説上の生き物や阿修羅や毘沙門天などの神々、また鯉や生首など様々です。デザインの美しさや勇壮さもさることながら、竜虎は強さ、鯉は出世、生首は魔除けといったゲン担ぎの要素も持ち合わせています。また、主題の周りに化粧彫りで額をつけることによって図柄の深みと迫力が増すとともに、物語性までも表現されています。

世界的にも非常に評価が高く、和彫りのデザインを取り入れたタトゥーを彫る外国人もいます。しかし、日本ではまだまだ極道のイメージが強く、カジュアルなファッションとして取り入れられることは少ないようです。

ホワイトタトゥー

 (353676)

以前は白いタトゥーは発色が良くなく、普通のタトゥーの中のワンポイントとして使われるくらいだったのですが、現在は白インクの質も上がり、それをメインとしたタトゥーが流行し始めました。ピンク色の肌に入れた白いタトゥーはレースのようで可憐で可愛らしく、海外のセレブを中心とした女性の中で、人気急上昇中です。

普通のタトゥーに比べ、あまり目立たないことも人気の理由の一つですが、時間が経つとさらに目立たなくなり、見えなくなってしまうこともあるようです。ムラのなく消えにくいホワイトタトゥーを入れるには、良い彫り師を探すことが大切です。

ブラックアンドグレー

 (353680)

ブラックアンドグレーは単色(主に黒)の濃淡のみで描かれるタトゥーで、日本の「ボカシ」という技法に似ています。世界中で非常に人気があり、特にバラや骸骨、またライオンや象と言った動物の図柄が好まれます。これも和彫りと同じく、バラは情熱、骸骨は死、ライオンは正義といった意味合いが込められています。

また、ギャングのタトゥーである「チカーノタトゥー」もブラックアンドグレイタトゥーの一種です。チカーノタトゥーはマリア像やピエロと言った独特の絵が用いられる他、自分が所属するギャングのチーム名を彫り、チームに対する信仰心を表すこともあるようです。

ブラックワークタトゥー

 (353678)

ブラックワークタトゥーは黒のインクのみを使ったタトゥーの総称です。和彫りのボカシやブラックアンドグレイがインクの濃淡で陰影を表しているのに対し、ブラックワークタトゥーはインクの密度で表現します。

ブラックワークの中でも特に黒塗りの面積が大きいものは「ブラックアウトタトゥー」、両腕の黒塗りは「ブラックアーム」、全身のものは「ブラックスーツ」と呼ばれています。

シンプルな分肉体の美しさが映え、セクシーさが際立つブラックワークタトゥーは、20~30代の男性に特に好まれています。

水彩画タトゥー

 (369416)

水彩画タトゥーは名前の通り、水彩画のような淡い濃淡が美しいタトゥーです。和彫りのような濃い輪郭線がなく、肌に溶けるようになじむ水彩画タトゥーは、特に白い肌に良く映えることから、白色人種の多いヨーロッパで特に流行っていますが、日本でも取り扱っているスタジオは増えています。

モチーフは花や蝶と言った自然の物や折り鶴、記号などの他、好きなアニメのキャラクターを希望する人もいるようです。和彫りやブラックワークタトゥーとは対極をなす、淡い色合いが現代的で、タトゥーの新たな魅力を感じられます。

ポートレートタトゥー

 (353673)

ポートレート(肖像画)タトゥーは名前の通り、肖像画を彫りこむタトゥーです。立体感と写実性の求められるポートレートタトゥーは、数あるタトゥーの中でも最高難易度であると言われています。

現在ではタトゥーマシンの進化により、写真をそのまま転写したような精密な作品が彫れるようになり、ポートレートタトゥーの人気に拍車がかかっています。

愛する人の思い出にその肖像を彫りこむほか、有名人や歴史上の人物、屈強さのシンボルとしてインディアンなどが好まれています。日本でもポートレートタトゥーは人気で、マザー・テレサやマリリン・モンローと言った有名な人物の他、恋人やペットを彫りこんでいる人もいます。

アブストラクトタトゥー

 (353695)

アブストラクト(抽象画)タトゥーは、文字通り抽象画が施されたタトゥーです。定義はやや曖昧で、水彩画タトゥーや、幾何学模様が描かれるジオメトリックタトゥーが含まれる場合もあります。

特に黒のアブストラクトタトゥーは、ドイツを始め世界中で知名度が急上昇しています。日本では名前こそあまり知られていませんが、抽象的、幾何学的なデザインは男女問わず人気です。デザインによってはどんなファッションにでも似合うこと、また、様々なバリエーションがあり、個性を表現しやすいことも人気の一つでしょう。

3Dタトゥー

 (353785)

2 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪