目次
- ザイオンス効果とは
- 心理学者ロバート・ザイオンス
- 同じ人物と接触する回数が増えることによって好意を持つ
- 好意を積み重ねて大きな信頼を得る法則
- 単純接触効果とも呼ばれる
- 熟知性の法則とは
- 知らない相手に対して人は冷淡・攻撃的になる
- 会えば会うほど親近感を感じ好感度が上がっていく
- 他者の人間的な内面を知ることによって好意を抱くようになる
- 身近なザイオンス効果
- 写真や動画で自分の顔を見た時の違和感
- 動画での声を聞いた時の違和感
- 遠くの親戚より近くの他人現象
- ザイオンス効果とマーケティング
- 何度も同じ顧客を訪問し信頼感を築き上げる
- CMで商品のプロモーションを流す
- アプリのプッシュ通知
- メルマガでのお知らせ
- リマーケティング広告
- ザイオンス効果と恋愛
- マメな男がモテるのはザイオンス効果
- 片思い中の相手へのアプローチ
- 3回デートしてもダメなら諦めた方がいい
- 遠距離恋愛中の浮気
- 破局後の復縁にも活用できる
- ザイオンス効果の回数・頻度
- 月に一度長時間会うよりも毎日数分
- 10回がピークと言われている
- ザイオンス効果を再発させるためには外見を変える必要がある
- ザイオンス効果の逆効果
- 嫌いな状況を好きにさせることはできない
- 印象が悪いまま接触回数を増やすと嫌悪感が増す
- 鬱陶しいセールス・メルマガはいつまでも鬱陶しい
- ボリュームが多すぎると好印象だったものも鬱陶しくなる
- 初対面の印象が非常に重要
- 相手に合わせた内容・頻度を考える必要がある
- ザイオンス効果はビジネスにも恋愛にも活用できる
via pixabay.com
私達は普段の生活の中で、無意識のうちにザイオンス効果にさらされています。対人関係におけるザイオンス効果はもちろんのこと、それだけではなくもっと身近、私達自身を通してザイオンス効果を実感している人も意外と多いのです。果たしてそれは、どんなザイオンス効果なのでしょうか?
写真や動画で自分の顔を見た時の違和感
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普段私達が自分の顔を鏡で見る時と、実際の顔は左右逆転しています。よほど顔の整った人でない限り人間の顔は歪みなどにより左右非対称なので、写真での左右逆転した顔に違和感を持ちます。
これは、目にする回数が多い方に好意を持ちやすいというザイオンス効果によるものです。いつも見ている鏡の顔には好意を、写真の顔には違和感を感じるのです。また鏡を見る時、人は無意識にキメ顔になっていることが多く、これも写真の顔に対して違和感を持つ理由の一つです。
これは、目にする回数が多い方に好意を持ちやすいというザイオンス効果によるものです。いつも見ている鏡の顔には好意を、写真の顔には違和感を感じるのです。また鏡を見る時、人は無意識にキメ顔になっていることが多く、これも写真の顔に対して違和感を持つ理由の一つです。
動画での声を聞いた時の違和感
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骨伝導によって顎の骨を伝わった体内から聞こえる自分の声と、口から出た声が空気を伝わって出る音は違います。録音された声は実際より細い音に聞こえるのです。
写真の顔に違和感を感じるのと同じように、録音された自分の声を聞いて違和感を感じるというのもよく聞く話です。この違和感もザイオンス効果によるものなのです。普段聞き慣れた体内から伝わる自分の声の方に、私達は好意を持つのです。
写真の顔に違和感を感じるのと同じように、録音された自分の声を聞いて違和感を感じるというのもよく聞く話です。この違和感もザイオンス効果によるものなのです。普段聞き慣れた体内から伝わる自分の声の方に、私達は好意を持つのです。
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また自分の顔写真を、その人より容姿が優れている人、劣っている人とミックスした合成写真を見せた際、多くの人が容姿が優れている人との合成写真を自分に近いと判断したという実験結果があります。
そのことから、人間は実際よりも自分を魅力的だと思っている傾向があると言えます。そのため、写真や録音された声に対し違和感を感じたり、実際よりも劣っていると思ってしまうのです。
そのことから、人間は実際よりも自分を魅力的だと思っている傾向があると言えます。そのため、写真や録音された声に対し違和感を感じたり、実際よりも劣っていると思ってしまうのです。
遠くの親戚より近くの他人現象
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会う頻度と好感度は深く関係しているため、たとえ他人であっても毎日会うことで、その関係性は接点の少ない遠くの親戚より身近で深いものになります。
年に1回会うくらいの親戚よりも、毎日5分だけでも会っている他人の方がいざという時頼りになると思うのは、ザイオンス効果によって近くの他人に対し、より好意を持っているからです。
何か家族に緊急事態が起きた時や、対人関係で悩んで話を聞いて欲しい時に、普段会わない親戚よりも、毎日顔を合わせる他人の方が頼れるのは、核家族化が進んだ現代に増えている現象とも言えます。
年に1回会うくらいの親戚よりも、毎日5分だけでも会っている他人の方がいざという時頼りになると思うのは、ザイオンス効果によって近くの他人に対し、より好意を持っているからです。
何か家族に緊急事態が起きた時や、対人関係で悩んで話を聞いて欲しい時に、普段会わない親戚よりも、毎日顔を合わせる他人の方が頼れるのは、核家族化が進んだ現代に増えている現象とも言えます。
ザイオンス効果とマーケティング
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ザイオンス効果は現代、ビジネスの場でも多く活用されています。多く目にしたものに人は好意を持つという現象は、広告、営業、接客などあらゆるビジネスの場で有効なのです。
私達消費者も無意識のうちに触れているマーケティングにおけるザイオンス効果とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
私達消費者も無意識のうちに触れているマーケティングにおけるザイオンス効果とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
何度も同じ顧客を訪問し信頼感を築き上げる
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ビジネスにおいて、最初から顧客の信頼を得るのはほとんど不可能です。そのためザイオンス効果を利用した接触回数を増やすという行動は、顧客の警戒心を弱め、好印象を持ってもらう有効な手法とされています。
ちょっと時間が空いた時に5分でも顧客を訪問する、お礼のメールは欠かさないなど、一回が短くても頻繁に接触することは、顧客からの信頼を得る大きな要因となります。
また、親切にされることで先に述べた返報性の法則が働きます。そのこともあって実際の営業では、訪問回数が多い場合その回数の二乗で発注量は増えると言われています。ただし、この手法はある程度の見込み客である場合に有効とされています。
ちょっと時間が空いた時に5分でも顧客を訪問する、お礼のメールは欠かさないなど、一回が短くても頻繁に接触することは、顧客からの信頼を得る大きな要因となります。
また、親切にされることで先に述べた返報性の法則が働きます。そのこともあって実際の営業では、訪問回数が多い場合その回数の二乗で発注量は増えると言われています。ただし、この手法はある程度の見込み客である場合に有効とされています。
CMで商品のプロモーションを流す
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CMでの商品プロモーションの場合、長期間中にたまに流れるCMよりも、短期間で日常的に目に入るCMの方が効果があります。これは毎日目に入ることによってそのCMに対して好意的になるというザイオンス効果に加え、セブンヒッツ理論も働くからです。
セブンヒッツ理論とは、CMは3回の接触で消費者に商品を意識させ、7回の接触で購買する可能性を上げるというものです。私達の目に入ってくるCMは、商品だけでなくキャッチコピーやテーマソングも私たちの潜在意識に印象を残します。それらを日常的に流すことによって、スーパーに買い物に行った時に買ってみようという気持ちを促進させるのです。
セブンヒッツ理論とは、CMは3回の接触で消費者に商品を意識させ、7回の接触で購買する可能性を上げるというものです。私達の目に入ってくるCMは、商品だけでなくキャッチコピーやテーマソングも私たちの潜在意識に印象を残します。それらを日常的に流すことによって、スーパーに買い物に行った時に買ってみようという気持ちを促進させるのです。
アプリのプッシュ通知
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プッシュ通知とは、運用中のアプリからお知らせや情報をユーザーに自動的に届ける機能のことです。CMと同様、アプリのプッシュ通知もマーケティングにおけるザイオンス効果を生かす手段の一つです。
アプリのプッシュ通知はユーザーとの接触回数を上げることが目的なので、ユーザーにとって有益になる情報を通知することが大切になります。
今アプリを使うと〇〇店で使えるクーポンがもらえる、アプリのトップページを店頭で見せると商品が10パーセント引きになるなどの通知は、ユーザーがアプリを開く可能性を高めるので有効と言えます。
アプリのプッシュ通知はユーザーとの接触回数を上げることが目的なので、ユーザーにとって有益になる情報を通知することが大切になります。
今アプリを使うと〇〇店で使えるクーポンがもらえる、アプリのトップページを店頭で見せると商品が10パーセント引きになるなどの通知は、ユーザーがアプリを開く可能性を高めるので有効と言えます。
メルマガでのお知らせ
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メルマガでのお知らせも消費者との接点を増やす大切な手法で、アプリのプッシュ通知同様ザイオンス効果を狙いやすい戦略です。
メルマガを送る際は、可能なら毎日送るなど、回数はある程度多い方がいいです。時間帯も消費者のニーズに合わせて送るのが有効です。消費者に印象を残すため、末尾の文面は同じ言葉で締めくくるのも大切です。
電話や直接会うのとは違い、消費者が好きな時に開けるのがメルマガやアプリのプッシュ通知の特徴です。他のInstagramやTwitterといったSNSもユーザーが見る時間を選べるので、1日1回よりも10回の投稿の方が有効とされています。
メルマガを送る際は、可能なら毎日送るなど、回数はある程度多い方がいいです。時間帯も消費者のニーズに合わせて送るのが有効です。消費者に印象を残すため、末尾の文面は同じ言葉で締めくくるのも大切です。
電話や直接会うのとは違い、消費者が好きな時に開けるのがメルマガやアプリのプッシュ通知の特徴です。他のInstagramやTwitterといったSNSもユーザーが見る時間を選べるので、1日1回よりも10回の投稿の方が有効とされています。
リマーケティング広告
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