2019年10月22日 更新

犯人がわかっている未解決事件とは?犯人はなぜ捕まらない?

日本には、今なお警察の捜査が迷宮入りとなってしまい時効を過ぎても未解決のままの事件が山のようにあります。その中には、犯人がわかっている未解決事件もあります。ここではその中でも世間で有名になった事件や被害者の遺族の思いなども含めて詳しくみていきます。

この八王子スーパーナンペイ事件は、未解決のまま何十年も経ってしまいましたが、強盗殺人事件とされているものの、犯人の犯行動機については「強盗説」と「怨恨説」に分けられ、捜査が進んでいたようです。

しかし、事件発生後に金庫のお金に全く手がつけられていないことと、3人の被害者の財布にも手をつけていないことから金銭目的の犯行と言うのは考えられないという結果になりました。
Gun Gangster Mafia - Free photo on Pixabay (489802)

怨恨説もありましたが、こちらも3人のうち2人はまだ学生で、3人の直接的なつながりはあまりないため、3人のうちの誰かが狙われ、残りの2人は巻き添えになった可能性もあります。

その被害者たちに関わる人からも、犯人に結びつく証言は得られなかったといいます。そのため、警察では「強盗説」と「怨恨説」、どちらにもまだ絞り切れていない状態が続いています。

上げられた容疑者

Police Arrest Handcuffs - Free photo on Pixabay (473381)

犯罪心理学によると、服の上でなく、頭を直接何の迷いもなく拳銃で撃てるという人は、殺しのプロ以外、日本人にはあまりいないようで、普段から何の迷いもなく人を殺すことのできる人や殺し屋などが挙げられました。

しかし、被害者のうち2人はまだ学生ということもあり、そういった犯人には結びつかないでいましたが、警視庁は、事件当日にスーパーナンペイで最後に買い物をした男女の情報を明らかにしています。男性は身長が180㎝近くあり、女性はストレートヘアで白いセダンの車に乗っていたそうです。

指紋がほぼ一致する男性が現れる

Fingerprint Daktylogramm Papillary - Free vector graphic on Pixabay (473292)

間違いなく犯人はこの3人の被害者を殺害する意志はありましたが、動機がはっきりしておらず、事件はいまだに未解決のままですが、指紋の一部がほぼ一致する男性が現れました。その男性の知人は暴力団関係者のようで、事件発生前に知り合いの組員に頼めば拳銃は用意できるということを周りに話していたということです。

この男性にたどりつくまで過去に犯罪歴のある人物の指紋データベースを警視庁の方で照会し、千万人ほどの人数から一人に絞ることができましたが、その男性は、既に平成17年頃病死していたようです。


王将社長射殺事件

Eriko on Instagram: “ようやく、購入。#餃子の王将社長射殺事件#一橋文哉#餃子の王将 好きなのよね~” (473434)

王将社長射殺事件は、2013年12月19日に当時社長だった大東隆行社長が、雨の中、自宅近くで何者かに至近距離から拳銃で襲撃され、射殺されるという事件が起こりました。

警察ではおよそ2万人もの捜査員を動員しましたが、雨が降っていたこともあり証拠となる毛髪などの細かい証拠が全て流されてしまったこともあり、大東社長が殺害された動機や犯人も分からないまま未解決の状態です。

事件の流れ

Killer Horror Jimmy - Free photo on Pixabay (473437)

射殺事件が起こったのは、12月の寒くて薄暗い冬の明け方で、その時間ほぼ人通りもなく、もともと大東社長が自宅から日課として車を運転し一番乗りに出社したあと、会社周辺を掃除していたそうで、その時間に家から出るのを見越しての犯行の可能性が高く、計画的な犯行と思われます。

家の前に1台も防犯カメラがなく、警備員もいなかったので、唯一の手がかりが王将本社の道路の真向かいにある梱包会社にあった防犯カメラの映像でした。
Cctv Security Camera - Free photo on Pixabay (489805)

その防犯カメラには、犯人と思われる人影と走り去る車が映っていましたが、手がかりが少なく、今だに迷宮入りです。

被害者の大東隆行

Boss Brainstorming Business - Free photo on Pixabay (473396)

この事件の被害者である「餃子の王将」社長の大東隆行さんは、当時72歳で、気さくで非常に人柄がよく、誰にも恨みをかう人間ではないことから、怨恨ではないと判断されました。お客さんと社員のことを何より大切に考えていた素晴らしい経営者とされていました。

しかし、王将以外でも、こういった有名企業をターゲットにした恐喝や殺人などの事件は巧みに過去に隠蔽されており、なかには大東社長の耳にも入らないところでのトラブルもあったといいます。
Conference Room Table Office - Free photo on Pixabay (489807)

この射殺事件でも大東社長の椅子を狙う派閥の抗争やブラック企業体質だった会社の最悪の労働環境への社員の不満など、色々問題があったようです。

その中でも当時、全国展開していた「餃子の王将」の各地の飲食業界とのトラブルや地元の暴力団などの闇社会とのトラブルもあった可能性が考えられます。

犯人の動機

Man Gun Gangster - Free photo on Pixabay (473268)

未だに不明なのが、大東社長がなぜ殺されなければならなかったのかという犯人の動機です。大東社長が乗る車の中には、現金百数万円が事件後も全く手つかずのままで、金目的の犯行ではないことは確かです。

そして社長の人柄も良く、人間的にもよくできた優しい人だったため、誰かに恨みをかわれた怨恨でもないのであれば、明らかに射殺した時、致命傷となる場所に実弾を打ち込んだ点からも、何者かが雇ったプロの殺し屋がやった可能性が高いとされています。

工藤会組員

Woman Fashion Portrait Grown - Free photo on Pixabay (473341)

この王将の元大東社長の射殺事件の裏には、九州の暴力団「工藤会」の存在があったようで、殺害現場にこの工藤会の組員のDNAが残されていたというのです。

マスコミで組員の名前などは公表されていませんが、その組員は40代前後でこの工藤会傘下にある組長をしていると推測されますが、真犯人は謎のままです。
Man Gun Military - Free photo on Pixabay (489808)

実は王将とこの九州に本拠地を置く工藤会という暴力団には数々のトラブルや関係性は浮かび上がっているそうですが、海外展開する際、地元中国企業とのトラブルなどもあったようです。

そのため、犯行は工藤会でなく中国マフィアが行ったという可能性もありますが、社長亡き今、真相を知る人は誰もいません。

3 / 6

関連する記事 こんな記事も人気です♪