エキスポランド事故の全貌とその後は？事故の原因と判決も

車両の構造の問題

「風神雷神Ⅱ」は6両編成でのジェットコースターです。そのうち先頭から5両目まで車輪ブロックが左右1つずつ1ペアあるだけでした。最後尾の6両目のみ2ペアのアセンブルがありました。これは、上下や左右のカーブや捻り動作などが加わるジェットコースターにおいて6両の車体がスムーズに動くことができるように設計されたものだと考えられます。

「風神雷神Ⅱ」の車体は後部に連結される車体とは3つの軸で自由に回転できるようになっており、この連結がねじなどで固定されていたとするならば、車軸にはかなり無理な力がかかる設計であった事がわかっています。「風神雷神Ⅱ」の車軸の構造としては負担がかかる可能性か高かく劣化も早かったのではないでしょうか。

車輪のブロックの構造

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「風神雷神Ⅱ」の車輪のブロックは1つの車体に対して5つの車輪で支える構造でした。一番大きなメインの車輪が2輪あり、レールに対して横から接触して横ぶれを防止するための車輪が2輪、レールに対して下から接触して車体の飛び上がりを防止するための車輪が1輪で構造されていました。

車軸の構造

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先にもありますように「風神雷神Ⅱ」は6両すべて左右にある5つの車輪でレールを上下、外側からと挟み込む形で走行していました。今回の「風神雷神Ⅱ」の脱線事故では、２両目前部左下にある車軸の一部が破断し、車輪が脱落したことが原因だとみられています。直径５cm長さ約４０cmの合金材の車軸は19９２年の営業開始から一度も交換されていなかったことがわかっています。

部品の金属疲労の問題

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「風神雷神Ⅱ」の脱線事故が発生した原因として金属疲労も挙げられます。当然ながらジェットコースターなどアトラクションには金属が使われています。しかし、金属は長期間使用していると、金属疲労が起こり劣化していきます。

「風神雷神Ⅱ」の脱線事故でも金属部品の金属疲労による劣化がみられたということです。部品の金属疲労による劣化や変化を見過ごしていたエキスポランド側の認識の甘さが「風神雷神Ⅱ」の脱線事故につながったのではないでしょうあk。

ナットの締結が不十分

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車軸は「風神雷神Ⅱ」の車体と各ユニットをつなぐ役割をしていました。そして、それぞれをナットで固定していましたが、「風神雷神Ⅱ」の脱線事故が発生した際には車体側のナットのつけ根付近が折れて壊れていました。

通常ナットが正確に締められていれば、車体側の受け部分と車軸にすき間が出来ることなく密着して、激しい振動が起こらないため金属疲労は起こりにくくなっています。しかし、ナットの締めが弱いと車軸と車体の間にすき間が出来て金属疲労を起こし壊れてしまう可能性があります。ナットは目視できますがエキスポランドは点検を怠っていたためこの金属疲労に気づくことができませんでした。