2019年9月28日 更新

石巻3人殺傷事件を起こした千葉祐太郎死刑囚の生い立ちとは

時代は令和に変わりましたが、平成の時代には、初めての平成生まれの死刑囚『千葉祐太郎』が誕生していました。彼はどのような母親に育てられ、どのような生い立ちだったのでしょう?南部沙耶とはいったい誰?娘がいるというのは本当でしょうか?そして彼の現在とは?

目次

『石巻3人殺傷事件』後、現場になった宮城県石巻市の南部家には、事件の犯人『千葉祐太郎』の元交際相手の『南部美沙』さんの祖母が1人で暮らしていたそうです。

2010年の事件当時73歳であった美沙さんの祖母は、自分の孫が刺し殺された家で暮らしていくのは嫌だったでしょうが、高齢の女性が住居を移すのは、精神的にも相当きついようです。

犯罪者の祖母ではなく、被害者の祖母であったことで、周囲もひとり残された祖母を気の毒に思い優しく接してくれたのでしょう。

祖母が亡くなった後に解体

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美沙さんの祖母が一人で暮らし始めた事件現場の一帯は、事件翌年に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の津波の影響で、約1m冠水する被害を受けたそうです。

一人で高齢の女性が暮らしている中、被災して「これからどうなるかわからない」中で暮らしていくのは、色んな意味で辛かったでしょう。

そんな影響のせいか寿命のせいか、2013年6月、美沙さんの祖母が亡くなられました。そして、事件現場となった家は解体されたそうです。

交際相手とのトラブルで発生した事件

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恋愛によるトラブルから、殺人事件に発展してしまうのは珍しいことではないようです。千葉祐太郎が「事件当時のことは覚えていない」と告白しているように、自分の気持ちをコントロール不可能にさせてしまうのが恋愛の特徴でもあります。

しかし「コントロールできないほど誰かを好きになる」ことが、自分を高めていく一つの方法になればよいのですが、なんとか自分の支配下に無理やり置こうとあがくと、事件を起こしてしまいがちです。

三鷹ストーカー殺人事件

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2013年10月8日、東京都三鷹市で発生した殺人事件です。逗子ストーカー殺人事件を教訓に「ストーカー規制法」が5日前の10月3日から施行された矢先のストーカー殺人でした。この事件が誘引となり2014年11月19日に「リベンジポルノの関連法案」が成立しました。

フィリピン出身で、日本人の父と、フィリピン人の母を持ち、1歳の時に来日し、関西でトラック運転手になった男性Aが2011年に「南米ハーフの関西有名私大学生」と偽り、SNSで知り合った女子高生Bと交際し、ストーカー行為を繰り返したのち刺殺しました。

女子高生Bは、有名脚本家や有名現代美術家を親戚に持ち、母親も画家という芸術一家で育ち、小学生から芸能活動をし、映画や民放ドラマにも出演していましたが、学業優秀で、海外留学をし、死亡時は都内の大学の推薦入試を受ける予定でした。

逗子ストーカー殺人事件

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2004年頃から交際し、2006年に被害女性から加害者男性の納得を得られないまま別れ、重なるストーカーをした上に、2012年11月6日、神奈川県逗子市で女性を刺し殺し、その場で自分は首吊り自殺しました。ストーカー被害が把握されていたのに重要視されず事件を防止できなかったことが問題視されました。

被害女性が新婚生活を度々facebookに投稿し、加害者の男から嫌がらせメールが届くようになり「刺し殺す」などというメールが1日に80~100通送りつけられるようになり、脅迫容疑で加害者の男が逮捕され、懲役1年・執行猶予3年の有罪判決が確定し「ストーカー規制法」に基づく警告が出されていました。

被害女性は加害者の男から逃れるために結婚して住所や名字を変えていたのに、2011年6月、神奈川県警は加害者の男に「脅迫罪」の逮捕状を執行する際、加害者の前で被害女性の結婚後の名字や、転居先の市名などを読み上げていたのです!

館林ストーカー殺人事件

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2014年2月19日、群馬県館林市で、39歳のトラック運転手の男が元交際相手の26歳の女性にストーカー行為を繰り返したのち射殺しました。

被害女性が2013年からストーカー被害を訴えていたことから、警察は元交際相手でトラック運転手の男を殺人容疑で逮捕状を取りましたが、2月21日、栃木県鹿沼市の山中の軽自動車の中で元交際相手の男は自殺していました。

栃木県警察本部はストーカー規制法に基づく文書警告を出したり、被害女性は住民票の閲覧制限を申請したり対策を取りましたが、加害者が被害者の家族の車にGPSを取り付けたり、被害者の車の中に覚せい剤を仕込んで逮捕させようとしたり、暴力団組員から銃を譲り受けるなどストーカーするために生きていました。

長崎ストーカー殺人事件

Night View Nagasaki Japan Three - Free photo on Pixabay (658642)

2011年12月12月16日に長崎県西海市で発生した殺人事件です。2010年9月、会員制のインターネットサイトで女性と知り合った男は、2011年5月から千葉県習志野市で同居を始めたが、男は女性に勝手に家族や友人たちと連絡を取らせず、10~15分おきにメールや電話で報告させ始め、2011年6月以降DVに発展。

女性の親族はDVに気づき、2011年10月30日、警察と共に女性を助け出し「二度と近づかない」と誓約書を書かせて帰し、女性は長崎県西海市の実家に帰りましたが、男は交際相手の友人らに脅迫メールを送信し続け、交際相手を取り戻すために、長崎県西海市の交際相手の実家へ向かいました。

男は交際相手の実家に侵入し、出刃包丁で交際相手の祖母と母を殺害し、訪ねてきた宅配業者から荷物を受け取っていました!帰宅した親族が2人の死体を発見し、女性の交際相手であった男が逮捕されました。

桶川ストーカー殺人事件

Sokcho Ulsan Rock The Local - Free photo on Pixabay (658643)

女子大学生が元交際相手の男を中心とする犯人グループから嫌がらせ行為を受け続けた末、1999年10月26日、埼玉県桶川市のJR東日本高崎線桶川駅前で殺害された事件で『JR桶川駅西口女子大生路上殺人事件』『桶川事件』とも呼ばれます。この事件の発生で、2000年に「ストーカー規制法」が制定されました。

写真週刊誌『FOCUS』や、報道テレビ番組『ザ・スクープ』の調査報道から、所轄の埼玉県警上尾署が、被害者と家族からの被害相談を極めてずさんに扱っていたことが明らかにされ、警察不祥事としても注目され、被害者と遺族への報道被害が起こり、報道のあり方について問題になりました。

被害者の元交際相手は2000年1月に自殺、被害者殺害に関与した4人に無期懲役~懲役15年の判決が下され、2006年に全員の刑が確定しました。また、元上尾署員の3人に執行猶予付きの有罪判決が下されました。

娘は今「父・千葉祐太郎」に対し何を思うのか

Little Girl Reading Garden Child - Free photo on Pixabay (658645)

誰しも人の『親』になるときに「親のプロフェッショナル」などではないのですが、自分の子供だからと自分の所有物のように自分の子供を扱って良いと誤解している親がいます。

親も子供と一緒に成長して『親』として育っていくのですが、千葉祐太郎のような親を持つ子どもは『親』という存在を感覚として理解できないでしょう。

しかし、親がなくとも子は育つといいます。親がいないからといって、素敵な女性に成長できないとは限りません。邪魔になるような親ならいないほうが幸せになれると信じたいものです。簡単ではないでしょうが、彼女が幸せに過ごしていると信じています。

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