石巻３人殺傷事件を起こした千葉祐太郎死刑囚の生い立ちとは

DVする方は、DVしてもOKと判断しない人にはDVをしません。自分のDVがきかないor響かない人にはDVをしないのです。必ず「受け止めてくれる」「見放さない、逃げない」という人をターゲットに、自分の『暴力』によって支配できる人を選んでいくのです。

なので、DVを受ける側は必ず「最初はとても優しくて良い人だった」と感じます。そしてDVと倍返しの反省や愛情表現によって「自分がいなくては生きていけない」「これほどまでに愛されている」と感じ始め、お互いに「なくてはならない存在」と形作っていくのです。

沙耶さんも千葉祐太郎にされるがままではなく、暴力で返していたようでしたが、千葉祐太郎にダメージを与えることはなく、むしろもっと情熱的にさせていたようです。

出産

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お互いに居心地の良い存在であったことは間違いないのでしょう。千葉祐太郎の直球ど真ん中のタイプの女性である、優しくて受け身の「M気質」である沙耶さんにとっても、自分をそこまで必要とする千葉を愛おしく感じたのでしょう。

千葉祐太郎は記者からの面会の際、沙耶さんが妊娠した際、周囲に出産を反対され、2人で東京に駆け落ちしたのが懐かしい思い出だと語りだしました。

「東京では、2人でネットカフェに泊まっていましたが、4日目以降は節約のためにコインランドリーに泊まっていたら警察に補導されちゃったんです」と何よりも楽しそうに語ったそうです。

南部沙耶さんが受けたＤＶ

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南部沙耶さんは千葉祐太郎と交際し始めた時は「脅されて」「嫌だったけど」ではなく、優しく情熱的に自分だけを愛情を向けてくる「思わず好きになってしまう」青年だったようです。

しかし、そんな甘くて情熱的な期間は千葉祐太郎にとって「様子見の期間」でしかなかったのです。「自分の暴力で支配できるか」「どのポイントを押さえれば許してくれるか」など、まるでプロファイリングするように寄せていきながら引き寄せてくる作業を繰り返しているだけに過ぎませんでした。

引き寄せが完了したと判断すれば、千葉祐太郎にとっては当たり前の人間関係である『暴力』での支配を始めるのです。

たばこの火を押し付けられる

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素手で殴ると、当たり前ですが殴る方も痛みを感じます。人の体は骨や筋肉があるので意外に固いのです。下手すると、殴ったほうが骨折してしまう場合もあるほどです。

よっぽど感情を逆なでされた場合には「思わず手が出てしまう」という言葉があるように殴ることもあるでしょうが、イラッとしたときには「たばこの火を押し付ける」ことで、相手にダメージが与えられます。

タバコの火は800～990℃以上にもなります。ちなみに、天ぷら油の温度は185℃、熱したフライパンは500℃です。

ダンベルで殴られる

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どんな人でもダンベルを持ち上げられれば、殺人できるレベルの凶器を持てることになります。ちょっと振り下ろすだけで、骨が砕けるほどの凶器です。

手加減しても、使う方はダメージなく、使われた方はかなりのダメージを与えられてしまうことになります。殺人出るほどの凶器を、男性がか弱い女性に使うなど正気の沙汰とは思われません。

出逢ってすぐにこのようなDVをしていれば沙耶さんは逃げられたでしょうが、ダンベルで殴られる頃には「もう自主的に逃げられない」と思い込まされていたのです。

首を絞められる

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首を絞めると、自分の手加減で相手の反応をゆっくり楽しめるのでしょう。DVでなく通常のセックスで「首絞めプレイ」を楽しむ人もいます。されたい側としたい側に好みが分かれますが。

千葉祐太郎は沙耶さんが自分の言うことを聞かない時に、誇らしげに「これでどうだ」と沙耶さんの首を絞めてDVを楽しんでいたのでしょう。もちろん「自分を受け入れてくれる弱くて優しい受け身な」相手を殺しませんが、反応を楽しみながら逃げられないと思わせるのに適していたDVだったのでしょう。

千葉祐太郎死刑囚への判決・現在とは

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千葉祐太郎が引き起こした『石巻3人殺傷事件』では、2004年(平成16年)5月21日に成立した『裁判員裁判』によって裁判が行われました。

ヨーロッパの国々では古くからこのようなスタイルの裁判が行われていましたが、日本では平成から始められることに決まった裁判スタイルで、特定の刑事裁判において『有権者』である『市民』から事件ごとに『裁判員』として選ばれ、裁判官とともに審理に参加する裁判制度です。

担当した裁判員は、千葉祐太郎の子供時代の虐待経験などを考慮して、かなりの葛藤して判決を決めなければならかったようです。

平成生まれ初の死刑囚

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千葉祐太郎は、世間で「教育に暴力は必要ない」「しつけと称する虐待は犯罪だ」と叫ばれだしていた頃に、子供時代に壮絶な虐待を受けているなどの悲惨な生い立ちも含めて注目され「平成生まれとして初めての死刑囚」になった事でも注目を集めました。

この判決は、世間に対して「死刑制度のあり方」や「少年犯罪に対する向き合い方」など、様々な面で考えさせられるものであり、裁判員裁判では初めて、犯行時未成年だった被告に対する死刑判決でした。

死刑判決により実名報道

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死刑判決が下される前は「少年A」と報道されていましたが、死刑判決が下されたことにより実名報道に切り替わりました。しかし、時間がかかり偏った報道しかしないマスメディアから、素早く色んな角度から真実が知れるネット社会に切り替わってきている現代では、匿名報道にあまり意味はないでしょう。

しかし、国の制度で実名報道されることで、本人は塀の向こうで変わらない生活を送っているでしょうが、巻き込まれる形になった周囲の人達は、生活していくのに非常に困難になってしまうのです。

拘置所に収監されている

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2019年9月現在28歳を迎えている千葉祐太郎は、現在『宮城刑務所仙台拘置支所』に収監されているそうです。死刑囚は受刑者の矯正及び社会復帰を図るために刑務作業を行なう刑務所生活ではなく、いつ死刑が執行されるか分からないまま拘置所に収監されて生活します。

千葉祐太郎は当初から死刑になりたくないといった言動はしておらず、死刑が確定した後も訴え等を起こすことなく拘置所内では絵を描くなどしながら、日々自分の犯した罪と向き合いながら過ごしているそうです。

千葉祐太郎の供述

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