2019年9月28日 更新

石巻3人殺傷事件を起こした千葉祐太郎死刑囚の生い立ちとは

時代は令和に変わりましたが、平成の時代には、初めての平成生まれの死刑囚『千葉祐太郎』が誕生していました。彼はどのような母親に育てられ、どのような生い立ちだったのでしょう?南部沙耶とはいったい誰?娘がいるというのは本当でしょうか?そして彼の現在とは?

目次

この事件のすべてのポイントになるキーワードは『暴力』でした。しかも、他から見れば「なぜ逃げられなかったのか?」と思ってしまうほど一人の若い少年の弱い暴力によって支配されたのは、千葉祐太郎から「さらに弱い」「人の良い」と判断された被害者たちでした。

千葉祐太郎は「自分が楽しく生きるためには、自分がされてきたように自分より弱い存在を発見して、暴力で支配していく」という方法しか知りませんでした。

愛されたこともない人に、人を愛することがどんなことかなど理解できるはずもなく、相手に伝える方法さえ知らなかったのです。自分が良ければ全てOKという発想の人です。

少女はDVに悩まされていた

Woman Desperate Sad - Free photo on Pixabay (658554)

南部沙耶さんは、2008年の夏に友人を通じて千葉祐太郎と知り合い、交際を始めました。人の良いM気質の少女だったのでしょう。何でも『暴力』で支配する方法しか人と繋がれない千葉祐太郎のどタイプの女性だったのです。

千葉祐太郎は「自分が押せば動いてくれる」という、自分より弱者でいてくれて、なおかつ「自分の勝手を許してくれる人の良い人物」を『獲物』のように狙い周りに置いておくことで、弱い自分の『帝国』を築いていました。

千葉祐太郎の周りに置かれた人は、彼女であろうが友達であろうが、もれなく度重なる暴力を受け支配されるということを受け入れさせられました。

少女の姉が仲裁役だった

Sisters Girls Summer - Free photo on Pixabay (658556)

DVを受けない人は「なぜDVを受け続けるの?」と疑問に思うでしょうが、DVをする人はその何倍も反省してみせたり、悲しんでみせたり、相手を喜ばせようとしてみせるのが上手なのです。

優しくて良い心を持つ人間ほど「この人は本当は良い人」「自分しか更生させられない」などと思ってしまうのです。アメとムチを利用して、自分のためだけに『暴力』を上手く使おうとする人間に対してです。

沙耶さんからDVの相談を受けていた姉は、千葉祐太郎に「DVをやめなさい」と何度も注意しており、アルバイト先でも「妹が元交際相手とトラブルになっている」と話してました。そして事件前日、自宅に来た千葉祐太郎を少女に取り次がず、警察に通報していました。

以前から連れ去ろうとしていた

Hiding Boy Girl - Free photo on Pixabay (658560)

千葉祐太郎の好みの人間は「自分が押せば動いてくれる人間」です。自主的に積極的に動こうとする人間は「自分が良ければ全てOKという帝国を作るのに邪魔」と判断し、次の『獲物』を狙い続けるという生活しか知りませんでした。

千葉祐太郎にとって沙耶さんは格好のターゲットだったのでしょう。どうしても、連れ去ってでも『暴力』で支配できると判断された女性でした。優しくて人の良い沙耶さんは「私のことをそんなに好きなの?」と嬉しく思うという恐ろしい誤解をしていたようです。

姉妹に頼まれ友人も実家に居た

Portrait Photography Girls - Free photo on Pixabay (658563)

南部姉妹の共通の友人であった18歳で市立高校3年生の『大森実可子』さんと、南部沙耶さんの姉『美沙』さんの友人で建設作業員の男性は、正義感が強く優しい人間でした。

南部姉妹から千葉祐太郎からのDVについての相談を受けており「なるべく一緒にいてあげよう」と思ったようです。南部沙耶さんはとっくに自立して暮らせる環境ではなくなっており、かくまってもらうように実家に身を預けていました。

南部家には、46歳の父『かつみ』さん、73歳のかつみさんの母、美沙さん、沙耶さん、4カ月の沙耶さんの娘が暮らしていました。

事件当日、被害届を提出する予定だった

The Offence Double Exposure Victim - Free photo on Pixabay (658565)

沙耶さんは、千葉祐太郎からのDVについて、警察に12回も相談していましたが、仕返しを恐れるあまり被害届を出せずにいました。しかし、みんなで相談しあい『石巻3人殺傷事件』当日に、被害届を出すことになっていたのです。

沙耶さんの姉は、正義感の強い家族思いの女性だったので、徹底的に千葉祐太郎を沙耶さんから遮断していました。千葉祐太郎は、日頃から「沙耶さんの姉のせいで、沙耶さんとの子供に会わせてもらえない」と周囲に不満を漏らし強く憎んでいたのです。

元交際相手少女、南部沙耶について

Girl Person Female - Free photo on Pixabay (658568)

DVをする方の人間は、DVを受ける側の人間の様子を必ず伺っています。最初は非常に優しく、様々な方法で相手の好む方へ自分を寄せて見せ反応を伺うのです。

そして「自分の暴力で支配できる」「逃げない」と判断すれば、突然DVによる支配を始めます。そして、お決まりの「なんて自分は馬鹿なんだ」「好きな気持ちを抑えられなかった」などと言うセリフで相手の心を掴みます。

この繰り返しで、DVを受ける方は混乱しますが「こんなに愛されてる」「自分なら相手を良い方向へ導ける」と思ってしまうのです。罠なのに。

交際のきっかけ

Hands Love Couple - Free photo on Pixabay (658570)

2008年8月に、共通の知人の紹介で千葉祐太郎と南部美沙さんは出逢いました。近所で暮らしている同級生なので、繋がりが生まれることは自然の流れだったでのしょう。

千葉祐太郎の「得意なこと」は「M探し」というか「自分の暴力で支配できる人」「自分支配を受け入れてくれる人」でしたから、優しくて受け入れ型の沙耶さんと出逢った時に「この娘だ!」と思ったようです。

沙耶さんは千葉祐太郎から猛プッシュされたことが容易に想像できます。沙耶さんも、そこまで自分を好きだと言ってくれることを嬉しく思ったはずです。

千葉祐太郎から暴力を受けていた

Hand Woman Female - Free photo on Pixabay (658571)

収集した『獲物』を様々な角度から優しく接して研究し尽くして「どのように暴力を震えば、どのように甘えれば支配できるか?」という答えが出れば、DV開始です。

自分の思い通りに『支配』するという目的のために相手に優しく接して研究結果を出してきただけで、本心から優しくしたり愛情を持って接しているわけではないのですが、相手は「今何が起こったの?」「どういう意味?」と戸惑います。

すかさず倍返しで「自分はなんて愚かなんだ」「自分で抑えきれないくらい好きなんだ」とアピールします。最終的には「すべて受け入れる」「反抗しない」ところまで持っていくために、DVと倍返しはますます激しくなっていくのです。

何度も警察・家族に相談していた

Police Cop Uniforms - Free photo on Pixabay (658573)

石巻署は沙耶さんから12回に渡って「千葉祐太郎からのDV」の相談を受け、千葉祐太郎に直接「沙耶さんに近づかないように」と2回警告をしていました。

事件前日に、千葉祐太郎は沙耶さんを連れ去りに南部家に来ましたが、相談を受けており妹の身の安全を心配し守ろうとしていた姉からの通報により警察が駆けつけました。しかし、美沙さんは千葉祐太郎を捕まえて確保しておくことまではできなかったようで千葉祐太郎は立ち去った後でした。

沙耶さんは、署に同行され「診断書と被害届を出すように」と説得され、事件当日になった10日に提出する予定でした。

両者の依存気質

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