2019年8月18日 更新

トリカブト事件の概要は?本庄保険金殺人事件やロス事件についても

トリカブト事件とはトリカブトの毒を使って神谷力が妻を殺害した事件です。無罪を主張していましたが毒殺のトリックが明らかとなり無期懲役が言い渡されました。八木茂が起こした本庄保険金殺人事件や三浦和義のロス事件についても見ていきましょう。

目次

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最初の結婚は1965年でしたが1981年に妻が死亡します。1983年に1番目の妻がいる間から不倫関係にあった女性と結婚しますが1985年に2番目の妻が死亡しました。

トリカブト事件で亡くなった3番目の妻とは2番目の妻が亡くなった1か月後から交際を始めてわずか数か月で結婚しましたが1986年に妻が死亡しました。

結婚を繰り返しながら職を転々としていたことがわかります。3番目の妻には当初公認会計士と名乗って近づきましたがのちに公認会計士ではないことが明らかになっています。

トリカブト毒を使用した本庄保険金殺人事件

Blue Aconite Monkshood Hanenfuß - Free photo on Pixabay (566824)

トリカブト毒を使用した事件には他にも本庄保険金殺人事件というものがあります。トリカブト事件と同様に保険金を目的としていて被害者の殺害にはトリカブトの毒が使用されました。

スナック経営者とホステスが手を組んで常連客を殺害した複雑な事件で、容疑がかけられているにもかかわらずスナック経営者の八木茂が堂々とした態度を取ったことが話題になりました。

ホステスとは愛人関係にあった八木が女性たちの心をうまく利用して起こした事件です。本庄保険金殺人事件の概要を見ていきましょう。

スナック経営者とホステスが起こした事件

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本庄保険金殺人事件は1995年から1999年にかけて埼玉県本庄市で起きた事件です。スナックの経営者とホステスが店の常連客を殺害して多額の保険金を手に入れていました。

1995年には当時45歳だった男性がトリカブト毒を盛られて死亡し遺体が利根川で発見されます。1999年には当時61歳の男性が風邪薬と酒を大量に飲まされて死亡しました。

どちらの男性にも多額の保険金が掛けられていてスナック経営者とホステスで山分けしていました。1999年に当時38歳だった男性が自分も殺されるとマスコミに告発したことで事件が明らかになりました。

ホステスと愛人関係になり殺人を実行させる

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スナック経営者の八木茂は妻子がいるにもかかわらずホステスと愛人関係になり男性の殺害を指示していました。逮捕時には愛人関係が3人いましたが最大で5人のホステスと関係を持っていたと言われています。

八木は保険金を手に入れるために綿密な計画を立てて愛人のホステスに話を持ち掛けました。計画はホステスと常連客が偽装結婚をした後に男性を殺害して保険金を手に入れるというものです。

ホステスたちは八木に夢中で洗脳されているような状態でした。愛人たちは自分以外にも愛人がいることを知っていたので、八木の気持ちを手に入れるために言うことを素直に聞いていたようです。

愛人の武まゆみについて

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武まゆみは本庄市の小学校と中学校を卒業した後美容学校へ1年通い美容室に勤務していましたが16歳のときに八木と出会い、その後逮捕されるまでの16年間ホステスとして働きながら愛人関係を続けていました。

八木は常連客の中から家族関係が希薄で店へのツケが膨れ上がっている人をターゲットに選び出し、住まいを斡旋して信頼関係を築いた後に飲み代の担保として生命保険に加入させました。

ターゲットには大量にお酒を飲ませたり睡眠不足に陥らせたりして死ぬのを待つという方法を取っています。武まゆみは偽装結婚はしませんでしたが主犯格的な役割を果たしたため無期懲役が言い渡されています。

愛人の森田考子について

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森田考子は18歳のときから愛人関係にあり、34歳で八木との間に子どもを産んでいます。1999年に死亡した男性と偽装結婚をして、サプリメントと偽った風邪薬を毎日20錠も飲ませていました。

男性は風邪薬と酒を大量に飲み続けたことが原因で偽装結婚から1年半後に死亡します。森田考子を受取人とした保険金は1億7000万円掛けられていましたが、事件が明らかになったため支払いはされていません。

森田考子は懲役12年が確定して服役しすでに出所しています。逮捕当時は38歳でしたが現在は行方不明でどこでなにをしているのかはわかっていません。

愛人のアナリエ・サトウ・カワムラについて

Woman Desperate Sad - Free photo on Pixabay (566845)

アナリエ・サトウ・カワムラはフィリピン国籍で逮捕されたときは35歳でした。1995年に死亡した男性と偽装結婚をして、死亡原因を過労死とするために多くの行動を起こしました。

毎日酒を飲ませた上にニコチンを混ぜたコーヒーを飲ませ続けたのです。しかし男性は3年経っても元気なままだったため八木と武まゆみがトリカブト毒を混ぜたどら焼きを食べさせて殺害し3億2000万円の保険金を手に入れました。

当時38歳の男性にも9億の保険金をかけて偽装結婚しましたが、男性が体調不良で入院してマスコミに告発したことで事件が発覚しました。アナリエ・サトウ・カワムラは懲役15年を言い渡されて服役した後、出所してフィリピンへ帰国しています。

主犯の八木茂について

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主犯の八木茂は世間から疑われているにもかかわらず犯人らしからぬ行動を取り続けました。マスコミがスナックへ押しかけた際には入場料を取って203回も会見を行いました。

事件の関与については否定するものの警察や世間を挑発するような態度をし続けました。裁判でも無罪を主張しましたが死刑判決が下されています。

現在は再審請求の特別抗告をしているため未だに死刑は執行されていません。主犯の八木茂の行動について見ていきましょう。

有料記者会見を行い1000万円稼ぐ

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事件が明らかになったことでマスコミが八木のスナックへ押しかけました。八木は取材を拒むことなく、入場料を3000~6000円取って有料の記者会見を開くようになります。

記者会見は203回にも及び逮捕されるまでの間に1000万円を稼ぎ出しました。記者会見ではマスコミの質問に答えたりカラオケを披露したりしています。

さらに、海外旅行のパンフレットを手に持っていずれかの国に逃亡すると笑顔で宣言するなど警察を馬鹿にするような態度を取りました。

裁判では冤罪を主張するが死刑判決が下される

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八木は2000年に逮捕された後も一貫して無罪を主張しましたが2008年に最高裁で死刑が確定しました。実際の被害者は8人いたとも言われていて掛けられていた保険金は合わせて24億円にも上りました。

現在は東京拘置所に収監されていて、逮捕された4人のうち未だに刑務所にいるのは八木と武まゆみの2人だけです。武まゆみは2002年に「完全自白、愛の地獄」という本を出版しています。

本の中では「2人のために犯行しよう」と八木に言われた言葉に酔い事件に加わってしまったと綴りました。父親に愛されなかったため八木に対する愛情が膨らんだとも記しています。

再審請求を行う

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