2019年8月18日 更新

トリカブト事件の概要は?本庄保険金殺人事件やロス事件についても

トリカブト事件とはトリカブトの毒を使って神谷力が妻を殺害した事件です。無罪を主張していましたが毒殺のトリックが明らかとなり無期懲役が言い渡されました。八木茂が起こした本庄保険金殺人事件や三浦和義のロス事件についても見ていきましょう。

目次

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その後、事件の報道を見ていたフグ漁の業者から神谷に1200匹のフグを売ったとする証言が出ました。証言に基づいて血液を再検査したところフグ毒が検出されたのです。

神谷はフグを購入した理由について「食品会社を起業するため」だと答えました。血液にトリカブト毒とフグ毒が含まれていたことは明らかになりましたが効き始める時間をどのようにして遅らせたのかはわからないままでした。

神谷は2時間のアリバイがあるとして一貫して無罪を主張していました。

妻にサプリメントを飲ませていた

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一緒に旅行していた友人たちは神谷が栄養剤だと言って妻にサプリメントを飲ませているのを目撃していたことで神谷に疑念を抱いていました。

自宅からは毒を抽出するためのものと見られる実験器具が押収されていて、自宅の畳からはアコニチンの成分が検出されたためより疑念は深まりました。

裁判では神谷がカプセルを大量に購入していたことと普段から妻に栄養剤としてカプセルを服用させていたことが明らかになっています。

消費者金融に多額の借金

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神谷には消費者金融に多額の借金がありました。当時は経営コンサルタントを名乗っていましたが収入はほとんどなく借金もあったのに、掛金が月18万円にもなる保険に契約するのは不自然です。

また、神谷は妻に公認会計士をしていると話していましたが友人たちが調べたところ公認会計士の名簿に神谷の名はありませんでした。

妻が問いただしたところ、本当は経営コンサルタントだが公認会計士のような職務を行っていたのでわかりやすいように公認会計士と名乗ったと回答しました。しかし回答の内容自体が不自然であり執拗に急いだ結婚と消費者金融への借金から、借金を返済するために保険金殺人を計画したとされました。

メディアに出演して身の潔白を主張

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神谷は積極的にメディアの取材に答えて無罪を訴えていました。トリカブトの花を大量に購入したことについては「珍しい花なので八王子に植えて、近所の奥さん方に見てもらって喜んでもらってるんですよ」と答えています。

週刊誌の「FOCUS」の記者2名が神谷に取材を試みた際は5時間も自らの生い立ちや仕事について話し続け、最終的には興奮して「どうして判ってくれないんですか」と涙を流しました。

その後「そんなに都合よく人を殺せる薬があったら教えて欲しい」と言い残して席を立っています。物腰が柔らかく人の好さそうな印象を取材では与えていました。

3回の結婚で3人の妻が亡くなっている

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神谷は事件の被害者となる妻と結婚する前に2回の結婚歴がありますが、いずれも30代で心臓発作を起こし亡くなっています。

最初の妻は15年の結婚生活を送り38歳のときに心筋梗塞で死亡しました。2番目の妻とは最初の妻と結婚生活を送っているときから不倫関係にあり、妻の死後に結婚しました。

しかし結婚後は体調を崩すようになり38歳のときに急性心不全で死亡しています。トリカブト事件では3番目の妻が33歳で死亡しました。それぞれの妻について見ていきましょう。

最初の妻は心筋梗塞で死亡

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神谷が最初の結婚をしたのは1965年のことです。看護師をしていた恭子さんと15年間の結婚生活を送りましたが1981年頃から妻は体調不良を訴えており1981年7月、38歳のときに心筋梗塞で亡くなりました。

車で神谷が病院まで運んだ後に亡くなっていて、保険金は掛けられていませんでした。2番目の妻となるなつ江さんとは恭子さんと結婚している間から愛人関係にありました。

愛人関係にあった期間は10年にも及びます。

2番目の妻は急性心不全で死亡

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なつ江さんとは恭子さんの死後に同棲を始め、1年後に結婚をしました。その際に神谷が受取人の1000万円の保険をかけています。

妻は結婚してから5年後の1985年、38歳のときに急性心不全で亡くなり神谷は1000万円を受け取りました。なつ江さんは会社の上司であり最初の妻に不倫はバレていませんでした。

1番目の妻と同様に神谷が病院まで車で運んでいます。結婚するたびに若い女性が心臓発作で亡くなるのはとても不自然です。

3番目の妻は当初急性心筋梗塞と診断された

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3番目の妻である利佐子さんとは2番目の妻の死後わずか1か月で交際を始めました。池袋のクラブでホステスとして働いていた利佐子さんに出会ってすぐ、宝石などの金品を送り猛烈にアプローチをしました。

出会って6日目にプロポーズをして4か月後には入籍をしましたが、結婚後に出かけた沖縄旅行で突然苦しみだして亡くなりました。

当初は急性心筋梗塞と診断されましたが後にトリカブト毒とフグ毒による毒殺だと判明します。スピード婚の後に毒殺されたため神谷は最初から保険金目的で利佐子さんに近づいた疑いがあります。

トリカブト事件の裁判

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トリカブト事件で神谷は一貫して無罪を主張していました。妻が苦しみ出してから亡くなるまで那覇空港にいるというアリバイがあったためです。

しかし裁判の中で毒殺のトリックが明らかになり神谷のアリバイはなくなりました。無罪を主張し続けたものの無期懲役が確定します。

トリカブト事件の裁判の様子を見ていきましょう。

神谷は無罪を主張

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トリカブトやフグを大量に購入していたこと、自宅に毒を抽出するためのものと見られる実験器具を所有していたこと、多額の借金を抱えていたことから神谷が事件に関わったことは確実と見られていました。

しかし自分にはアリバイがあるとして裁判では一貫して無罪を主張しました。トリカブトを購入したのは観賞用、フグを購入したのは食品会社を起業するためだったとしています。

公判ではいつどのように毒を飲ませたのかが焦点となりました。

毒殺のトリックが明らかになる

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