2019年3月16日 更新

感情移入の意味と方法は?自己投影との違いや心理学的な特徴も

自分は涙もろいな〜と思うことはありますか?感情移入のメカニズムとは何なんでしょうか。感情移入をしすぎる人とできない人、それぞれに特徴があります。今回は感情移入の意味と方法、自己投影との違い、そして心理学的な観点から実態を細かく探っていきたいと思います。

目次

感情移入とは?

Heart Love Sunset - Free photo on Pixabay (93646)

自分は感情移入しやすい、または逆にドライだと思っている方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。身近な人同士だけの話だけにとどまらず、どんな場面でそう感じるのでしょうか。

今回は感情移入について様々な観点から特徴と実態をお話していきます。特徴を知って、自分に当てはまる部分があるか、そしてどんなメリットデメリットがあるのかチェックしていきましょう。

感情移入の意味

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感情移入の意味は、『他人の言葉や表情をもとに、感情や態度を追体験すること。共感。』です。

また、対象は人だけでなく、『自然や芸術作品に感情を投影し、一体化すること』でもあります。映画やドラマを観て泣くのは、前者の『人』に対する感情移入と、後者の『作品』に対する感情移入も含まれています。

共感と共通点の違い

Children Siblings Brother - Free photo on Pixabay (104291)

感情移入と共感って一緒じゃないの?と思う方もたくさんいらっしゃると思います。

感情移入と共感の違いは、先ほど話した感情移入は、対象が人以外にもあるということです。共感は、私たち人間同士の間でのみ共有している反応です。

そしてもうひとつ明確な違いが、共感は『本能で同意してしまうこと』、感情移入は『対象に対して意識的に心を投影すること』です。詳しくはまた後ほど、詳しくお話しします。
Girls Children Kids - Free photo on Pixabay (94199)

そして、共感と共通点の違いとはなんでしょうか?ポイントは、一致している点の場所の違いです。

共通点とは読んでそのままですが、自分と他者を比べたときに共通する事柄があるということです。人は共通点があると相手に親近感を覚えます。

共感とは、立場や肩書きなどが違くても、喜怒哀楽などの感情を共有するということ。考えが一致すること。

つまり、共感は気持ちや価値観という『抽象的』なものの一致であり、共通点は『ハッキリと明確な事柄』の一致ということです。

英語ではなんと言う?

Write Plan Desk - Free photo on Pixabay (104294)

感情移入を英語で言うと『empathy (エンパシー)』です。ちなみに似たような単語で『sympathy(シンパシー)』というものも聞いたことはないでしょうか。シンパシーを感じる、という言葉がもはやフレーズとして日本でも確立されています。

どちらも同じように感じますが、英語圏のネイティブの感覚は、『empathy =感情移入、共感』で、『sympathy = 同情、思いやり、あわれみ、共感』という使い分けをしています。
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ほぼ一緒ですが、英語に変えてみても若干ニュアンスが違うことがわかります。なんとなく同じ意味に捉えがちですが実は、相手の気持ちに本能的に同情してしまうのは、感情移入とは言いません。

感情移入しやすい人は多い

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感情移入しやすい人は多いです。世界から映像作品や芸術作品、偉人の伝記などがなくならずに後世に伝わっていくのは、わたしたち人間の感情移入をするという性質はなくならないからです。

特に女性は感情移入しやすいという方も多いのではないでしょうか。

次に、感情移入に関する豆知識をお話しします。心理学的な観点からも覗いてみましょう。

心理学の研究も多い!感情移入に関する豆知識

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では、感情移入に関しての豆知識をお話ししていきます。感情移入とは気持ちや心で起こることですので、心のメカニズムや人間の脳の習性みたいなものが表れます。

そういった点もあり、感情移入についての心理学の研究はたくさんなされています。先ほど共感とは少し違うというお話をしました。心理学的な観点から、感情移入についてもう少し詳しくみていきましょう。

感情移入とは対象を理解することではなく、自分の感情を投影すること

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ここで間違えがちなのが、対象を完全に理解することではないということです。

感情移入とは、『自分が体験したことではないけど、自分に起きたことのように想像して感情が生まれている』ということです。同情という言葉に似ている部分があります。

相手の気持ちと自分の気持ちがリンクして、「自分がこう感じるから、相手ももしかしたらこんな気持ちかもしれない」と想像力を含めた投影の表れが感情移入です。

自己投影できない人に対しては感情移入もしづらい

Woman Question Mark Person - Free photo on Pixabay (104709)

感情移入と自己投影は、似て非なるものです。自己投影とは、『自らの内にある認めたくない感情を、自分ではなく他の人や物にあるかのように感じてしまうこと』、そして『目の前の状況を理解する際に、その時の自分の心理状態や性格が反映されること』です。

また俗に、作品のキャラクターなどと自分を同一視し、まるで自分のことのように対象と重ね合わせることも指します。
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自分は自分!という、はっきりとした『個』をもっている方は、こういった自己投影の性質が少ないと言えます。

自分のことのように感じるというより、自分と他人を区別して考える傾向にあるので、広く多様な価値観を受け入れることができる柔軟性を持った一方で、感情移入はしづらいと言えます。

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