2019年7月19日 更新

トキタセイジの生い立ちや現在とは?闇金ウシジマくんとの関連も

「路地裏拝金エナジー」という本を書いたのは、人気漫画の一つである「闇金ウシジマくん」の主人公のモデルとなったトキタセイジ。トキタセイジとはいったいどんな人なのでしょうか。生い立ちや闇金の実態、そして現在とは?漫画との関連も含めて紹介していきたいと思います。

目次

法律の改定も廃業の要因と言われている

Hammer Horizontal Court - Free photo on Pixabay (488509)

法律が厳しくなった分、商売替えをしたり地下に潜ったりした業者は多かったと言います。トキタセイジは「従業員のひとりが逮捕されたことで、そろそろ潮時なのかな」と引退。

闇金融は例えば2万円を貸して10日ごとに1万2000円を利息として支払わせるというような手口が知られていますが、ヤミ金融といわれる悪質な違法業者を取り締まることを目的に、2003年8月1日、規制を強化した改正法(通称「ヤミ金融対策法」)が成立、2004年1月1日に施行されたことで、廃業に追い込まれたとも言われています。

トキタセイジが有名になった理由

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街金融の同僚から「闇金の方が儲かるんじゃないか」の一言で闇金の世界に足を踏み入れ、13~14年もの長い年月を過ごし様々な人との出会い・経験をしてきたトキタセイジ。しかし闇金という裏の世界で仕事をしている人の中の一人であった彼が、ここまで有名になったのはなぜでしょうか。

裏の世界で、「伝説の闇金」とまで言われるようになったトキタセイジ、その有名になった理由について考えられることを紹介していきたいと思います。

漫画やドラマの影響

Camera Equipment Interview - Free photo on Pixabay (488526)

「闇金ウシジマくん」は真鍋昌による漫画作品であり、2004年から小学館のビッグコミックスピリッツで連載がスタートし、主人公は完全な悪役でありながらも見事に描かれた社会の闇に夢中になる人が続出しました。2010年からは山田孝之さん主演でテレビドラマ化・映画化が行われる大ヒット作品となりました。

社会の底辺を描いた負け組と勝ち組の存在は、目を覆いたくなるようなリアルさが表現されています。負け組のような悲惨な状況を見て、たとえ今うまく行っていなかったとしても底辺の地獄では無いと安堵したいという心理をついた作品なのかもしれません。リアルさと人間の心理をうまくついた作品のモデルとなったことでトキタセイジは有名になったのです。

就職先の消費者金融をトップに押し上げた

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専門学校を中退後、最初は、不動産を担保に法定内の金利で貸し付けするような普通の街金融会社に就職しました。そこから中堅の消費者金融に移って、配属された支社を全国ワースト2からトップ2にまで引き上げたと言います。塩漬けになっているような債権を掘り起こして、自分でどんどん回収していったそうです。

貸金業法による規制があり、取り立てが出来るのは朝8時から夜9時までとされています。その時間外から客の行動を見張っていて、相手の出勤を「行ってらっしゃい」と見送り、朝8時なるとインターホンを鳴らして家族を呼び出し手紙を預けるというのを繰り返してお金を回収していったと言います。

静かだけど脅しとしては効果は絶大だったと想像できるエピソードですが、この行動によりトップ2にまで引き上げるのに成功したのです。

アウトローな世界でのし上がった

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闇金において、今では「月に1割」というのもザラにあるようですが、トキタセイジさんの現役だった当時はいわゆる「トサン」つまり10日で3割が最低ラインだったそうです。

恐ろしい利息ですが、トキタセイジさん自身は、後出しジャンケンのようなことは絶対しなかったようですし、今では考えられないような「とんでもない利息が付きますよ」ということに納得した相手にしか金を貸していなかったのだそうです。

また金策や生活のアドバイスもしていたそうですが、アドバイスをしてくれる闇金業者がいるなんて驚きですし、厳しいながらも優しい一面もあったのではないでしょうか。

現実には、それでもその高利の金を借りなければどうしようもないという人がこの世の中には大勢いて、人助けとまでは言わないけれど、自分たちのような者がいることで結果的に救われる人間も相当数いるのだ、と本人は語っていますが、アウトローな世界で「伝説の闇金」と言われるほどにのし上がったいったのです。

関連書籍の発売

Books Read Education - Free photo on Pixabay (488554)

トキタセイジは、「ぶっちゃけて言えば、ノリだよね」と言いながらも、闇金時代のエピソードを書いた書籍を発売しました。「自分のことをこれっぽっちも正しいとは思っていないし、やってきたことを正当化するつもりもない。

ただ、自分にとっては当たり前としか思っていなか『おもしろい』と言うやつがたまたまいたってだけでね。でもまぁ、法律って枠からはちょっと外れてたにせよ、仕事は一生懸命やってたから。」と語っています。

実際に経験した・闇金時代に出会った人とのエピソードは読みごたえがあります。「お金を持つこと=悪」と考えられているところも日本の風潮としてあるが、決してそうではなく、お金の使い方によっては幸せを得られることもあるし不幸にもなるんだということを教えてくれるそんな作品のなっています。

トキタセイジの名言集

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2004年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載中のマンガで、高利貸し業「カウカウファイナンス」を営んでいる丑嶋馨の物語です。エピソード全てに「○○くん」がついているのが特徴で、作者の徹底した取材により闇の世界がリアルに描かれています。そのモデルとなったトキタセイジは、名言ともいわれる言葉を残していたりします。

闇金時代に出会った人や経験から語る言葉は、闇金とは縁がないと思っている多くの人にも響くような言葉があります。

結果的に救われるやつも、かなりの数はいるってことだよ

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「現実には、それでも借りなきゃどうしようもないってやつがこの世のなかには大勢いる。人助けとまでは言わないけど、俺たちがいることで結果的に救われるやつも、かなりの数はいるってことだよ」と話しています。

ほとんどの人が闇金とか関係のないところで生活しているかと思いますが、いろんな事情から闇金に手を出すしか方法がない人も少なからずいるのだと思います。そして闇金がいるからこそ生きていけるという人もいるという現実があることを知っておく必要があるのかもしれません。

金に困ったら金を持たないのが一番

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「金に困ったら、金を持たないのが一番。まずは、ムダな出費をストップするところから始めること。財布に金が入ってなければ使えないわけだから、これはけっこう効果的なはず。俺も独立直後は苦労していたから、なるべく財布に金を入れないようにして、メシも3食インスタントラーメンで済ませていた時期があったしね。」

「本当に蓄えを増やしたいと思ったら、やるかどうかは別にしても、自販機の釣り銭を手当たり次第にあさるぐらいの気持ちは必要だよ。

どんな世界でも、そういう地道な努力が大切だからね。」と話しています。お金があるから使ってしまうのであれば、お金を持たなければいい・お財布に入れておかなければ使えない。それぐらいしないと借金など減らないのではないでしょうか。

景気の良い時の方が客は増える

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「むしろ景気のいいときのほうが客は増えるんですよ。バブルの頃もそうだったけど、どんどん金が入ってくる時期というのは、人はどんどん金を使う。それこそ、借金してでも大きな金を回そうとするからね。最近はサラ金もカード会社も審査が厳しいから、借りたくても借りられなくて困っているヤツがたくさんいると思う」とトキタセイジ。

人の心理は不思議なもので、景気が良ければすぐに返せると気が大きくなるのかもしれません。借金が自分のお金だと言う錯覚さえ起こしてしまうほど、お金というのは怖いものなのではないでしょうか。

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