2019年8月30日 更新

男色とは?男色の歴史や男色だったと言われている戦国武将も!

BL(ボーイズラブ)という言葉ご存知の方は多いでしょう。主に男性同士の同性愛をあらわす漫画や小説といった作品のジャンルのことを言います。そんなBLと同じ様な意味合いで更にBLという言葉よりも歴史の深い言葉であ“男色”についてこの記事ではご紹介します。

Tea Teapot Ceremony - Free photo on Pixabay (588369)

様々な文化が花開いた江戸時代、“男色”の文化も例外ではありませんでした。こちらの著書では前述でもご紹介した男娼「陰間」にクローズアップし、江戸時代の“男色”文化を紐解いていく一冊となっております。

文化が花開いたこともそうですが、江戸時代は近世で歴史的な資料も数多く残されていることから未だに多くの話題を提供してくれる時代でもあります。そんな江戸時代にタイムスリップして“男色”文化に触れてみてはいかがでしょうか。

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男色の景色

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こちらは歴史が遺した様々な作品から日本の“男色”の世界を読み解いていく一冊となります。万葉集に始まり現代文学作品まで、また仏画や山水画、浮世絵に至るまでの日本美術作品からも“男色”的な光景が紹介されています。

日本文化の多くに“男色”というひとつの側面が存在していたこと、今までの歴史の観点をガラッと変えてしまうような著書となっていおります。また、有名作品の“男色”的な要素にも触れるので元々BL作品を読むのが好きな方にもおすすめです。

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武士道とエロス

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なぜ“男色”がここまで盛んになったのかについて深く知りたい方はこちらの本がおすすめです。こちらの著書は大名と小姓や義兄弟など、“男色”関係に歴史的ではなく内面的、思考や精神面から見ていく心性史となっております。

恋と忠が不可分であった時代、男同士の恋や愛と絆、友愛を通して歴史の流れを見つめていきます。またそれらにおいて一種の美すら見出されていたことなど、衆道(男色)が武士にとって切っても切れないという事がよく分かる内容となっております。

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まんが日本史BLばなし

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もっとライトに“男色”について知りたい方はこちらの一冊がおすすめです。腐女子で更に歴女という作者が日本史に残された“男色”エピソードを古代から近世まで描き紹介しているコミックエッセイです。

時代の流れに合わせてエピソードも紹介されていくので、文が苦手な方でも分かりやすく且つ楽しく“男色”の歴史を学んでいく事が出来ます。また、まずは軽い読み物から触れていきたいという方にもおすすめの一冊となっております。

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男色に対しての現代人の意見は?

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日本ではほんのつい最近の時代まで“男色”が当たり前のように存在していたことを知らない人が多く居ました。その為日本文化に興味を持つ海外の人の反応とあまり変わらないという事が調べていくうちにわかってきました。

そこで、これまで“男色”の歴史やそうだった歴史上の人物など男色史を中心にご紹介してきましたが、最後はこの“男色”について現代の人たちはどの様な意見、また知ってどういった反応をしたかについてご紹介していきます。

男色!BL!

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BLを好きな方は今後、自身を「高尚な歴史と伝統の継承者」と説明してもいいかもしれませんね!
江戸時代に“男色”が益々流行し、またそれらについて当時の人々は『“男色”であることの方が子孫繁栄を超越した愛があると為、高尚な嗜み』であると考えておりました。

この事がテレビ番組で紹介された際ネットでは「今の腐女子の理論と同じ!」「プラトニックラブの事ですね」「素晴らしい伝統」「BLは高尚!」などと言った歓喜の声が多く寄せられておりました。

また“男色”について専門家が『タバコではなく、パイプを吸う』と表現し「名言だね」などと言った反応がありました。

むしろ差別する現代がおかしい

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“男色”つまるところの‘同性愛’が異端視される様になったのはつい明治維新の頃になります。文明開化による西洋のキリスト教社会の価値観(同性愛=ソドミー、不自然な性行動という考え)をはじめ西欧での精神分析学などが流入し現代のような見方とされる様になっていきました。

最近になってようやく多様性を受け入れる重要性に世界が気が付き始めてきました。昔の日本はそういった多様な愛情の形を受け入れてきた世界の中でも稀有な存在であった事がわかります。

ロマンがある

Book Reading Love Story - Free photo on Pixabay (588355)

文明開化などの煽りを受け1度は下火になった“男色”文化ですが、多様性が見直されている現代ではBLというジャンルとなって返り咲きを果たしました。

BLが好きな人たちがこの“男色”の文化について知るとその多くが「昔の人も私たちと変わらないんだな」などといった感想が見受けられました。また、江戸時代の浮世絵には女性が“男色”の夢を見ているちょっと風変わりなものも存在しており、そのさまは現代の腐女子と変わりなく、時を超えた“男色”の文化にロマンを感じる人が居るようです。

歴史にも色々あって面白い

Actress Model Young - Free photo on Pixabay (588357)

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