2019年6月12日 更新

名古屋妊婦切り裂き殺人事件の詳細!犯人の候補と遺族のその後も

今から31年前の31年前の1988年(昭和63年)3月18日愛知県名古屋市のアパートで当時臨月を迎えていた妊婦が殺害されました、殺害された妊婦の腹部は切り裂かれ子供が取り出さていました。ここでは、事件の概要や浮かび上がった犯人像などまとめました。

目次

猟奇的な部分は伏せていた

Gang Dark Gloomy - Free photo on Pixabay (351567)

名古屋妊婦切り裂き事件が発生した当初、愛知県警がマスコミに向けて発表した情報は

・被害者の女性は臨月で、犯人により腹部を切り裂かれて死亡していた
・赤ちゃんは生存している
・現場には物色されたり争ったりした形跡がなかった

という3つの事柄だけでした。被害者のAさん(27歳)の切り裂かれたお腹の中には電話の受話器とミッキーマウスのキーホルダーがついた車の鍵が詰められていたという猟奇的な犯人の行動は伏せられていました。

新聞記事の取材で詳細が発覚

Cameraman Reporters Black And - Free photo on Pixabay (351572)

名古屋妊婦切り裂き事件が発生した当初、愛知県警はマスコミに向けての発表で被害者のAさん(27歳)の切り裂かれたお腹の中には電話の受話器とミッキーマウスのキーホルダーがついた車の鍵が詰められていたという猟奇的な犯人の行動は伏せていました。

しかし、このことは愛知県警捜査一課の取材を担当していた新聞記者によって報道されることとなりました。この記者は「赤ちゃんが母親の腹を裂かれて取り出されていた」という点に着目しました。

捜査員や救急隊員などに粘り強く取材をおこないました。するとある刑事が「Aさん(27歳)のお腹の中に何が入っていたなど言えない」と漏らしました。
Media Reporters Journalist - Free photo on Pixabay (351581)

この発言を記者は不思議に思いました。妊婦のお腹の中にはいいているものは赤ちゃんしかいないだろうともった記者は刑事に「妊婦のお腹の中に入っていたのは赤ちゃんではないのですか?」と聞き返しました。

すると、刑事は頑なに口を閉ざしましたが最後は根負けして「電話の受話器とミッキーマウスのキーホルダーがついた車の鍵が入っていた」と答えました。

当時は捜査本部から緘口令が引かれていたため、捜査員は口を閉ざしていました。それほどショッキングな事件であり世間の動揺や模倣犯への配慮があったのでしょう。

奇跡的な赤ちゃんの生存

Baby Sleeping Girl - Free photo on Pixabay (351584)

名古屋妊婦切り裂き事件で被害者のAさん(27歳)のお腹の中から犯人によって取り出された赤ちゃんは奇跡的に一命を取り留め回復しています。

病院に運ばれた時の状態

Medic Hospital Laboratory - Free photo on Pixabay (351602)

名古屋妊婦切り裂き事件の被害者のAさん(27歳)のお腹の中から取り出されて赤ちゃんは被害者のAさん(27歳)の足元で弱弱しく泣いていました。赤ちゃんは予定日を5日すぎても母親であるAさん(27歳)のお腹の中にいたことでしっかりと成長しており、自分の力で呼吸ができる状態にありました。

これが、発見されるまで生きていた要因だと考えられます。しかし、犯人がAさん(27歳)のお腹を引き裂いたときにできたと思われる刃物のようなもので出来た傷が体の3ヶ所にありました。

この傷による貧血の症状やまだ体温調節がうまくできない赤ちゃんには低体温になり皮膚や粘膜が紫色になるチアノーゼを引き起こしていました。

赤ちゃんの生存は奇跡的だった

Baby Girl Sleeping - Free photo on Pixabay (351611)

名古屋妊婦切り裂き事件の被害者のAさん(27歳)のお腹から取り出された赤ちゃんは、救急隊員によって病院へ運ばれた時には体温は30°まで低下し、体の3ヶ所にある刃物のようなもので出来た傷による貧血で一時は命の危険もありました。

しかし、発見が早かったことや赤ちゃんの父親であるBさん(31歳)の実の父親(赤ちゃんの祖父)からの輸血、搬送先の病院の医師や看護師などの懸命な処置、1時間に及ぶ手術の末奇跡的に一命を取り留めました。

事件から15日後に退院

Baby Handle Tiny - Free photo on Pixabay (351622)

名古屋妊婦切り裂き事件の被害者のAさん(27歳)のお腹から取り出された赤ちゃんは、全治10日の怪我を負っていました。

しかし、名古屋妊婦切り裂き事件が発生した翌日の1988年(昭和63年)3月19日にはミルクを飲み始めました。そして犯人によって取り出されてから15日後の1988年(昭和63年)4月2日に無事に退院しました。

退院に際して赤ちゃんの父親であるBさん(31歳)と主治医が記者会見を行いました。赤ちゃんはお腹の中にいるときから男の子だとわかっていたため、被害者のAさん(27歳)と生前決めていた名前を付けたといいます。

この時、父親であるBさん(31歳)は赤ちゃんを被害者のAさん(27歳)の分まで出来る限りのことをして、普通の子どもとして育てたいと述べています。

また、捜査本部が設置されていた愛知県警中川署には赤ちゃんの様態を心配する声や激励する声が届いていました。

事件の捜査について

Accident Hit And Run Police - Free photo on Pixabay (351626)

名古屋妊婦切り裂き事件は時効をむかえ未解決事件となっています。しかし、時効を迎えるまでには様々な捜査が行われていました。

死因

Surgery Hospital Doctor - Free photo on Pixabay (351628)

名古屋妊婦切り裂き事件の被害者となったAさん(27歳)の首には電気こたつのコードが巻き付けられていました。また、被害者となったAさん(27歳)の首には索状痕がありました。

索状痕とは紐やコードなどの索状物を首にかけて、自分や他人の体重によって頸部を圧迫された時にできる跡のことを言います。

被害者となったAさん(27歳)の首には索状痕があったということで、電気こたつのコードで絞められたことによる窒息死であるとされています。

腹部を裂かれたのは死亡後

Little Boy Hiding Sad - Free photo on Pixabay (351635)

名古屋妊婦切り裂き事件の被害者となったAさん(27歳)の遺体の出血の量からAさん(27歳)のお腹が切り裂かれたのは電気こたつのコードで絞殺された後だと推測されました。

被害者のAさん(27歳)の着衣には刃物のようなもので切り裂かれた痕跡はありませんでした。このことから、捜査本部では犯人はAさん(27歳)のマタニティウェアをたくしあげ、妊婦帯や下着を下げてみぞおちから下まで縦に刃物のようなもので切り裂いたとしています。

胎児は飛び出たか取り出された

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