2019年9月19日 更新

テンソウメツの正体は?ヤマノケの正体の考察や後日談も!

幽霊や妖怪、宇宙人など人間に恐怖を与えるものは多数存在します。しかし、一番恐ろしいのは人間の思いかもしれません。この記事では、正体不明の「テンソウメツ」への考察、実際の体験談とその後日談まで、詳細にご紹介していきましょう。

目次

山中を徘徊したり、炭焼き小屋近辺をうろつく「ヤマノケ」と呼ばれる物体は、いったい何者なのでしょうか。突然消えたり、体内に入り込んだりすることから、人以外のものである可能性が高いでしょう。

また、「テンソウメツ」という物語で登場する「ヤマノケ」と、それ以外の「ヤマノケ」は同一で、同じ目的を持って行動しているのでしょうか。ここからは、「ヤマノケ」と呼ばれる物体の真相について、考察していきます。「テンソウメツ」という物語の真実についても、迫っていきましょう。

山や川など自然界には神や悪霊が住んでいるとされている

Death Dark Black - Free photo on Pixabay (641292)

縁結びや開運など、日本各地には現在も、パワースポットと呼ばれる特別な場所が存在します。大きな社を構えている場所もあれば、何の変哲もない小さな場所もあり、共通点は大きな木や山の中など、自然豊かな場所に多いという部分でしょう。

山や川など、自然に恵まれた場所は、古くから神が宿ると考えられていました。神と同じように、その場所つまり自然を大切にすることによって、人間は自然の恩恵にあずかれると考えられていたのです。こういったことから、ヤマノケは神と呼ばれる特別な力を持った存在なのではないかと考えられます。

ヤマノケとは「山の化」「山の怪」と書く

Fear Scary Spooky - Free image on Pixabay (641293)

ヤマノケは、漢字に直すと「山の化」「山の怪」となります。こうした理由からも、ヤマノケは山の化身である神ではないかという説があるのです。では、なぜ神であるヤマノケが、人間の家系を滅ぼそうと徘徊しているのでしょうか。

その理由は、自然破壊が関係しています。人間は、自分たちの生活の為に、自然を破壊し続けているのです。その姿に怒った神は、人間に富をもたらす存在から、うち滅ぼす悪霊に近い存在となり、うろついている可能性が考えられます。

外見的特徴は中国の神である「形天」に近い

Ghosts Forest Mystical - Free photo on Pixabay (641294)

ヤマノケの外見は、「形天」と呼ばれる古代中国の神の姿に類似しています。形天と呼ばれる神は、山で神の座を争ったものの、敗れて首を落とされ、人間の頭部に当たる部分が無いとされている神です。形天と呼ばれる神は、首を落とされた後、封印されその棺が日本に運び込まれたという説も存在します。

形天と呼ばれる古代中国の神には、この他にも諸説ありますが、ヤマノケが神であるという説を裏付ける根拠としても考えられているのです。

ヤマノケの正体を考察②【女の霊】

Woman Gothic Dark - Free photo on Pixabay (641297)

ヤマノケの正体として考察されている2つ目の説は、女の霊というものです。この、女の霊という考察は、非常に有力な説だと言われています。

ここからは、ヤマノケが女の霊だと考察される理由と、それらがなぜ有力な説と言われているのか理由を解説していきましょう。

49日という日数

Tomb Remember Death - Free image on Pixabay (641299)

娘を預かると名乗り出た住職は、「49日」という制限時間を提示しています。憑りつかれてから、49日間で状況が変わらないようであれば、娘は一生このままだと発言していました。

この49日という日数は、魂がこの世から離れるまでの日数です。仏教では、49日の間に生前行った事柄への裁きが下されると考えられています。つまり、娘に憑りついたヤマノケと呼ばれるものは、人間の霊や魂に関係があるのではないかと考えられるのです。

昔は貧しい家が口減らしの為に山に子どもを捨てた

Landscape Double Sun Rock Wall - Free image on Pixabay (641303)

では、山に住む人間の霊や魂に近い存在とは、どのようにして誕生したのでしょうか。昔、日本では口減らしのため、山に子供を捨てるという習慣がありました。産まれて間もない子供の場合もありましたし、ある程度育てた後、食うに困り山に運ぶ場合もあります。

また、双子や障害者など、不吉だとされた子供たちも、山に捨てられることがありました。家族が生き残るためだったとはいえ、実の子供を捨てられた母親たちは、当時どのように感じていたでしょうか。

食糧不足のため手足を切られ家族に食べられる女性もいた

Hoodie Sweater Dark - Free photo on Pixabay (641300)

お腹を痛め産んだ子供が捨てられた女性は、激しい悲しみに襲われたでしょう。これも、ヤマノケが女の霊という説を、有力にした根拠と言われています。他にも、女性たちの怨念が生まれる習慣がありました。

現代のように、食べ物や物資が十分でなかった時代、困った男性やその親族たちは、女性の体を食べることもあったようです。医療も十分ではなかったことから、感染症や病によって命を落としたり、生きたまま山に捨てられることもありました。

ヤマノケは手足が定まらず白い膨れた体型をしている

Cemetery Grave Tombstone - Free photo on Pixabay (641301)

父親が見たヤマノケも、その他の人々が聞いた這うような音も、女の霊であるという根拠になります。ヤマノケは、手足が定まらず、不安定な歩行を続けていました。この姿は、手足を切断され家族に食われた女性の姿と近しいのです。

手足を切断されれば、這うように移動することも考えられますし、1本足であったことも納得できます。また、ヤマノケには、白い膨れた外見をしているという情報もありました。切断され腫れあがった女、もしくは恨みによって原形を変えた女の霊だとも考えられるのです。

女性にしか取りつかない

Girl Sitting Jetty - Free photo on Pixabay (641304)

これまでの情報や考察から考えると、ヤマノケは女ではなく、自分や我が子を殺した男またはその家族に恨みを持っていそうなものです。しかし、ヤマノケは女性にしか憑りつきません。

住職の発言や、父親の様子からもわかるように、男に憑りつき言動を奪うようなことはしなかったのです。それは、なぜなのでしょうか。これは、一見すると女の霊ではないという根拠に見えます。しかし、これこそが女の霊である可能性を高めているのです。

家の繁栄のために殺された女性が家を絶やすために女性に取りつく

House Cemetery Haunted - Free photo on Pixabay (641307)

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