目次
- 人の恨みが女性を滅ぼす?テンソウメツの正体
- テンソウメツ体験談
- 父親と娘がドライブをしていた
- 舗装されていない山道に車を走らせる
- 突然車のエンジンが故障し一向に直らない
- 車の中で一晩過ごすことに
- 父親が眠りにつこうとした際不気味な声が聞こえる
- 「テンソウメツ」「テンソウメツ」
- 白い物体が体を揺らしながら車に近づいてくる
- 息を殺し白い物体が過ぎ去るのを待つ
- 気付くと娘が眠る助手席側の窓に白い物体が張り付いている
- 娘を守ろうと父親は大声を出す
- 驚いた娘が飛び起きると同時に白い物体が姿を消す
- 「はいれた」「はいれた」「はいれた」
- 通りかかった場所にあった寺に娘を引きずって連れていく
- 娘を見るなり住職の顔色が変わる
- 娘は「ヤマノケ」に取りつかれていた
- 49日たっても元に戻らなければ一生このまま
- ヤマノケの特徴
- 「テンソウメツ」と繰り返し声を出す
- ジャミラのような外見
- 一本足
- 壁をすり抜ける
- 女性にのみとりつく
- ヤマノケに関する噂
- ヤマノケは性的な快楽を求めている
- 炭焼き小屋の近くに表れる
- 不遇な死をとげた女性の怨念
- ヤマノケに遭遇した場所は特定されている
- 宮城県と山形県の県境の山
- 山形県北東部の田代峠
- 田代峠にはかつて日本軍の駐屯地
- 不可解な航空機事故が発生している
- UFOの目撃情報が多い
- 磁石が役に立たなくなるなど磁場が特殊
- テンソウメツという言葉の意味
- テン(転)・・・乗り移る
- ソウ(操)・・・操る
- メツ(滅)・・・滅ぼす
- ヤマノケの正体を考察①【山の神】
- 山や川など自然界には神や悪霊が住んでいるとされている
- ヤマノケとは「山の化」「山の怪」と書く
- 外見的特徴は中国の神である「形天」に近い
- ヤマノケの正体を考察②【女の霊】
- 49日という日数
- 昔は貧しい家が口減らしの為に山に子どもを捨てた
- 食糧不足のため手足を切られ家族に食べられる女性もいた
- ヤマノケは手足が定まらず白い膨れた体型をしている
- 女性にしか取りつかない
- 家の繁栄のために殺された女性が家を絶やすために女性に取りつく
- ヤマノケの正体を考察③【宇宙人説】
- 壁をすり抜ける技術を持っている
- 田代峠ではUFO目撃情報が多い
- 宇宙人が人間の女性に子どもを産ませようとしている説
- ヤマノケの正体を考察④【創作】
- 都合よく有能な住職が登場する
- 現代は女児が学校に通わなくなった時点で大騒ぎとなる
- 元ネタは「柳田国男」
- 山や川など危険な場所を子どもたちに自覚させるための話
- ヤマノケ後日談
- 住職に預け経過を待っている
- 舗装されていない道を選んでしまったことを後悔している
- 2007年で投稿は止まっている
- 【番外編】とりつくもの別症状
- 狐・・・ギャンブル依存症
- 狸・・・身の回りや部屋が汚くなる
- 蛇・・・性格が悪くなる
- 犬・・・理性的な行動が難しくなる
- 龍・・・莫大な成功を収めるも一気に転落する
- 悪魔・・・悪魔の種類によって症状は異なる
- とりつかれた少女の安否が気にかかる
恐怖を感じ叫びそうになった父親は、グッと言葉を飲み込みました。見たこともない得体のしれない物体への恐怖心よりも、なぜかそばで寝ている娘を、「起こしてはいけない」と感じたからです。父親は娘を起こさないように息を殺し、得体のしれない白い物体が通り過ぎるのを待ちました。
「テン・ソウ・メツ」と発する物体は、車の脇を通り過ぎ、次第に車から遠ざかっていきます。直視し続けることはできませんでしたが、音が次第に遠ざかっていったことから、父親は顔を上げ車の後方に目を向けました。ジャミラのような白い物体の姿は、どこにも見えません。
「テン・ソウ・メツ」と発する物体は、車の脇を通り過ぎ、次第に車から遠ざかっていきます。直視し続けることはできませんでしたが、音が次第に遠ざかっていったことから、父親は顔を上げ車の後方に目を向けました。ジャミラのような白い物体の姿は、どこにも見えません。
気付くと娘が眠る助手席側の窓に白い物体が張り付いている
via pixabay.com
車の後方に目を向けても、ジャミラのような白い物体の姿はありません。また、「テン・ソウ・メツ」という音も、聞こえなくなっていました。父親が安堵した瞬間、再び白い物体が現れます。その姿は、娘が眠っている助手席の窓に張り付いていました。
白い物体を間近で直視した父親は、再び恐怖を感じます。頭がなく、顔もないと思われていた白い物体の胸あたりには、顔らしきものがあり、その顔は娘を眺めながらニタニタと笑っているように見えたのです。
白い物体を間近で直視した父親は、再び恐怖を感じます。頭がなく、顔もないと思われていた白い物体の胸あたりには、顔らしきものがあり、その顔は娘を眺めながらニタニタと笑っているように見えたのです。
娘を守ろうと父親は大声を出す
via pixabay.com
娘が眠る助手席側の窓にベッタリと張り付き、白い不気味な物体は娘を眺め続けています。車のガラスを割るわけでもなく、車体を揺らすわけでもなく、白い物体の胸あたりについている顔らしきものは、娘をまるで物色しているかのように、ニタニタと不敵な笑みを浮かべ続けていました。
間近で見る白い物体の不気味さよりも、娘に近づかれたことに怒りを感じます。先ほどまでの、「娘を起こしてはいけない」という感情はなくなり、父親は力いっぱい大きな声で、「この野郎」と叫びました。
間近で見る白い物体の不気味さよりも、娘に近づかれたことに怒りを感じます。先ほどまでの、「娘を起こしてはいけない」という感情はなくなり、父親は力いっぱい大きな声で、「この野郎」と叫びました。
驚いた娘が飛び起きると同時に白い物体が姿を消す
via pixabay.com
白い物体は、先ほどまで繰り返していた「テン・ソウ・メツ」という言葉を発することなく、助手席で眠る娘を眺め続けています。娘を守ろうと、父親は「この野郎」と大きな声を上げました。その瞬間、白い物体はフッと姿を消します。ある程度の大きさがあった白い物体は、一瞬で姿を消したのです。
白い物体が消えたと同時に、娘は父親の大声に驚き飛び起きました。娘に何事もなく、そして得体のしれない物体が消えた事に、父親は安堵します。
白い物体が消えたと同時に、娘は父親の大声に驚き飛び起きました。娘に何事もなく、そして得体のしれない物体が消えた事に、父親は安堵します。
「はいれた」「はいれた」「はいれた」
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大声をあげ、起こしてしまった事を娘に詫びようとしますが、父親はすぐに娘の異変に気付きます。娘は飛び起きたと同時に、「はいれたはいれたはいれた」とつぶやき始めたのです。
異様な娘の姿を目の当たりにした父親は、すぐにこの場を離れなければならないと感じます。ダメもとで全くかからなかったエンジンをかけてみると、一度ですんなりかけることができました。エンジンをかけた父親は、急いで来た道を戻り始めます。その間も、娘は「はいれた」とつぶやき続けました。
異様な娘の姿を目の当たりにした父親は、すぐにこの場を離れなければならないと感じます。ダメもとで全くかからなかったエンジンをかけてみると、一度ですんなりかけることができました。エンジンをかけた父親は、急いで来た道を戻り始めます。その間も、娘は「はいれた」とつぶやき続けました。
通りかかった場所にあった寺に娘を引きずって連れていく
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山道で体験した状況と、娘の様子が異常であったことから、父親は急いで車を走らせます。車を走らせている途中で、娘のつぶやきは「はいれた」から、「テン・ソウ・メツ」に変わっていきました。
表情も、これまでの娘とはかけ離れたものになっていきます。この状況で、家まで連れて帰ることに抵抗を感じた父親は、道中で目に入った寺に駆け込みました。寺に入る際、娘が抵抗したのか定かではありませんが、父親は娘を引きずりながら、住職らしき人を探します。
表情も、これまでの娘とはかけ離れたものになっていきます。この状況で、家まで連れて帰ることに抵抗を感じた父親は、道中で目に入った寺に駆け込みました。寺に入る際、娘が抵抗したのか定かではありませんが、父親は娘を引きずりながら、住職らしき人を探します。
娘を見るなり住職の顔色が変わる
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本堂の隣に、明かりがついた建物を見つけます。住職が住んでいるらしいその場所のチャイムを、父親は必死に鳴らしました。住職は建物内から、すぐに現れます。現れた住職は、必死の父親ではなく、引きずられる娘に目を向けました。
そして、娘を見るなり血相を変え「何をやった」と父親を問い詰めました。自分だけではなく、住職から見ても異常な事態だと再認識した父親の前で、住職は再び表情を変えます。今度は、とても残念そうで、悲しそうな表情でした。
そして、娘を見るなり血相を変え「何をやった」と父親を問い詰めました。自分だけではなく、住職から見ても異常な事態だと再認識した父親の前で、住職は再び表情を変えます。今度は、とても残念そうで、悲しそうな表情でした。
娘は「ヤマノケ」に取りつかれていた
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残念そうで、とても悲しげな表情に変わった住職に、父親は山道で起こった出来事について説明します。白い物体を見た事、その直後から娘の様子が変わったこと。父親の説明を聞き終えても、住職の表情は変わらず、残念そうなままでした。
それから、「気休めにしかならない」と告げ、経を読み上げ娘の背中を数回叩きます。住職は父親に、「泊っていけ」と言うので、娘の様子が心配だった父親は素直に従う事にしました。住職の話では、娘は「ヤマノケ」に憑かれているとのことです。
それから、「気休めにしかならない」と告げ、経を読み上げ娘の背中を数回叩きます。住職は父親に、「泊っていけ」と言うので、娘の様子が心配だった父親は素直に従う事にしました。住職の話では、娘は「ヤマノケ」に憑かれているとのことです。
49日たっても元に戻らなければ一生このまま
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「ヤマノケ」とは、住職が呼んでいる呼び名であり、その他にも様々な呼び名があるようです。ヤマノケに憑かれた者が、49日経っても変わらなければ、その者は一生そのまま正気に戻ることはないと説明を受けます。
住職は、娘を預かると申し出ました。娘を預かり、何とかヤマノケを追い出す策を講じるとのことです。翌日、電話で住職から妻にも説明が行われました。母親は娘を心配していましたが、会うことは許されません。理由は、「ヤマノケ」は女に憑くものだからです。
寺に立ち寄らず、母親と娘が接触していれば、母親もまた娘と同じ状態になっていた恐れがあると告げられました。
住職は、娘を預かると申し出ました。娘を預かり、何とかヤマノケを追い出す策を講じるとのことです。翌日、電話で住職から妻にも説明が行われました。母親は娘を心配していましたが、会うことは許されません。理由は、「ヤマノケ」は女に憑くものだからです。
寺に立ち寄らず、母親と娘が接触していれば、母親もまた娘と同じ状態になっていた恐れがあると告げられました。
ヤマノケの特徴
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山道を徘徊し、娘に憑いた「ヤマノケ」と呼ばれる物体は、父親が体験談で記載していた通り、普段目にする事がない異様な外見をしています。さらに、特徴的な発言も見られました。
ここからは、住職が「ヤマノケ」と呼んでいた物体の外見的特徴や、特徴的な発言についてご紹介していきます。山道、もしくは心霊スポットで見聞きしたことはないか、考えながら読み進めてみましょう。
ここからは、住職が「ヤマノケ」と呼んでいた物体の外見的特徴や、特徴的な発言についてご紹介していきます。山道、もしくは心霊スポットで見聞きしたことはないか、考えながら読み進めてみましょう。
「テンソウメツ」と繰り返し声を出す
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