2019年7月22日 更新

奈良県月ヶ瀬村中学生殺人事件の動機や原因となった村の風習

奈良県で当時中学生だった浦久保充代さんが殺害された事件は、犯人が村八分にされていたことが原因だとして話題になりました。犯行の動機や村の風習、現在の月ヶ瀬村についてご紹介します。また犯人がどのような差別を受けていたのかについても見ていきましょう。

目次

Freedom Will Prison Barbed - Free photo on Pixabay (498485)

丘崎誠人は無期懲役の判決を聞いても動揺することはなく、上告を勝手に取り下げてしまいました。丘崎は自白をして以来自分の行為を正当化したり弁解したりすることはありませんでした。

判決を軽くしようともせずひたすら事実のみを語り、弁解や責任転嫁はしなかったのです。丘崎には弁護士が3人つき丁寧に向き合ってきましたが丘崎が心を開くことは最後までないまま判決が確定しました。

差別されたことで人を信じることができなくなったのでしょう。

収監先で自殺

Prison Cell Jail - Free photo on Pixabay (498488)

無期懲役が確定した約1年後の2001年9月4日に大分刑務所で自殺を図りました。自分のランニングシャツを窓枠にかけて首をつったのです。

巡回中の刑務官に発見され病院に運ばれましたが意識不明のまま9月8日に死亡が確認されました。自殺をしたのは午後8時頃で15分に1回巡回が行われていた中での行動でした。

遺書はなく自殺の理由はわかっていません。しかし担当していた弁護士は罪の意識から自殺をしたのではないかと語りました。

自殺した日は月命日

Fence Metal Security - Free photo on Pixabay (498489)

自殺をしたのは浦久保充代さんが亡くなった月命日で年齢は29歳の時でした。偶然なのか償いの意味が込められているのかはわかりません。

理不尽な言いがかりをつけられたりひどい言葉を浴びせられたり丘崎の人生は差別に苦しんだものになりました。子供の頃から差別を受け続けた結果、少女に無視されたことで不満が爆発してしまったのです。

差別がなければ少女の命を奪うことはなかったかもしれません。殺人は許されないことですが丘崎に同情した人もいるでしょう。

月ヶ瀬村の現在

Question Mark Why Problem - Free photo on Pixabay (498490)

月ヶ瀬村は廃村となり現在は奈良市に組み込まれています。梅の名所と知られ、色々な体験ができる総合施設や温泉がオープンしました。

かつての風習やしきたりは変わらないままの月ヶ瀬村の現在を見ていきましょう。

月ヶ瀬村廃止

Village Hills Bright Sky - Free photo on Pixabay (498491)

月ヶ瀬村は元々、尾山村・石打村・長引村・桃香野村・月瀬村が合併して1889年に「月瀬村」として発足した村でした。1897年には波多野村が編入します。

1968年に月瀬村を改称して月ヶ瀬村となりました。月ヶ瀬村は2005年4月1日に奈良市に編入して廃村し、現在は奈良県奈良市月ヶ瀬として存在しています。

村としては消滅しましたが独自の風習やしきたりは残っていると考えられます。現在も与力制度は残っているのでしょう。

梅の名所

Flowers White Branches - Free photo on Pixabay (498492)

月ヶ瀬村は梅の名所として知られています。梅林が広がり、五月川の渓谷沿いに梅の木が広がることから月ヶ瀬梅渓とも呼ばれています。

梅林の起源は750年前にさかのぼると言われています。1205年に菅原道真を尾山の産土神として真福寺境内に祭祀して天神社とよび 、その神霊を慰める意味で道真が好んだ梅樹を裁植しました。

1331年には後醍醐天皇が笠置から落ちのびられたおり、女官たちの一群が月瀬方面に逃げて来てそのうちの一人である姫若が園生の森あたりで熟れた梅の実をみて、京都での紅染用の烏梅による製法を教えられたという伝承があります。

月ヶ瀬温泉

Shower Douche Bathroom - Free photo on Pixabay (498494)

月ヶ瀬村には温泉が平成26年にオープンしました。内風呂だけでなく展望露天風呂やサウナもあります。温泉は地下1200mから湧いているお湯で神経痛や関節痛に良いとされています。

月ヶ瀬梅峡の近くに位置しており、周辺には資料館やふれあい市場があるため梅を見に来た観光客が温泉へ寄ることが多いようです。

また「ロマントピア月ヶ瀬」という名の総合施設も近くにあり梅の実採りや茶摘み体験を楽しむことができます。

現在でも村八分があると噂の地域

Man Rain Snow - Free photo on Pixabay (498497)

村八分の問題は現代でも起きています。古い慣習やしきたりに縛られている田舎は新しい風が入ることを拒むため、移住者が被害に遭いやすいです。

月ヶ瀬村と同様に村八分にされていた男が殺人事件を起こした例もあります。他にも奈良県天理市や新潟県関川村では村八分が裁判沙汰となりました。

村八分があると噂されている地域について見ていきましょう。

山口県周南市金峰

Background Blood Stain - Free image on Pixabay (498498)

山口県周南市金峰では2013年に殺人事件が発生しています。5人の高齢者が撲殺された事件でしたが犯人は村八分の被害に遭い孤立していることがわかりました。

回覧板が回ってくることはなく2011年には「集落の中で孤立している」「近所の人に悪口を言われ、困っている」と警察に相談をしています。

差別が止まずに怒りを爆発させた犯人が殺人事件を起こしたのは月ヶ瀬村女子中学生殺人事件と同じ経緯だと言えるでしょう。山口県で事件を起こした犯人は村人に飼い犬を処分するよう言われたり農業用機械を燃やされたりしていました。

奈良県天理市

Trust Man Hood - Free photo on Pixabay (498503)

奈良県天理市では1992年に転入した夫婦が自治会費にあたる協議費の1万3500円を毎年払い続けていたにもかかわらず、自治会は集会や祭りに夫婦を参加させませんでした。

市の広報紙や回覧板も届かないため2012年に自治会費を払うのを止めたところ、2013年に夫婦の母が亡くなった葬儀には周辺住民が来ませんでした。

夫婦は裁判を起こして、自治会の構成員になれるのを地元神社の氏子に限定していることは不合理な差別的扱いで人権侵害にあたるとして弁護士会が是正勧告を出す事態となりました。

山梨県北杜市

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