2021年5月25日 更新

世界三大獣害事件!動物に襲撃された世界の死亡事件まとめ

動物に襲われて亡くなってしまう事件は意外と多く、山や動物園でも起こっています。その中でも、世界三大獣害事件は被害が大きいことで知られています。動物の力強さや、彼らに勝てない私達人間のか弱さを感じられることでしょう。今回は世界や日本の獣害事件をまとめました。

三毛別熊事件

Grizzly Bears Playing - Free photo on Pixabay (305938)

1915年、北海道の留萌地方の苫前村で事件は起こりました。通常冬になれば冬眠するために穴に入る熊ですが、このヒグマは体が大きすぎて、入られる穴が見つからなかったようです。

ある一家を襲い、ヒグマは人間の味を覚えてしまいました。犠牲者を弔うため、通夜が行われました。すると、ヒグマは通夜を行っていた家を襲撃しました。これにより、計7人死亡3人重症が死亡する事件に発展しました。

その後彼らを襲ったヒグマは山で追い込まれ、ロシア製ライフルを所持していた有名なマタギ、山本兵吉によって殺されました。そのヒグマは、体長2.7m、体重340kgにものぼる巨大なヒグマでした。

石狩沼田幌新事件

Bear Grizzly Brown - Free photo on Pixabay (306332)

1923年、北海道の雨竜郡沼田町で、人食い熊が出現しました。このクマによって、5人が死亡、3人がけがを負い、日本では二番目に大きな被害として有名です。

祭りの後帰宅途中だった兄弟を襲い、その後も逃げ込んだ民家を襲い、けがを負わせたり食べたりしました。このクマを退治しようと、1人の猟師が山に入りますが食べられてしまいます。

事件が起きた3日後には退治しようとする人が村内外から集まり、300人が山へと入りました。そこでもクマは人を襲いましたが、次々に発砲され、討ち取られました。現在、そのクマの毛皮は沼田町郷土資料館に展示されているようです。

十和利山熊襲撃事件

Bears Cubs Wildlife - Free photo on Pixabay (306340)

獣害事件は昔のものばかりではありません。中には最近起こったものもあります。「十和利山熊襲撃事件」は2016年に起こり、獣害事件としては戦後最悪の被害とも言われています。また、この事件の特徴は襲撃した熊が1頭ではなく、複数いる点です。

十和利山山麓でタケノコ狩りをしていた人々をツキノワグマが遅い、4人死亡、3人重傷を負いました。事件に関わったクマは合わせて5頭いるとされ、そのうち3頭は生き残っているようです。人の味を覚えているため、また襲撃する可能性があり、警戒を高めています。

2015年と2013年にブナの実が豊作であったため、ブナの実を好む熊が栄養を付け、出産する熊の数が増えたと推測されています。

熊に遭遇した時の対処法

Christmas Sisters Walking - Free photo on Pixabay (306345)

日本の獣害事件では、熊による被害がとても多いです。山の中には野生の熊がいることがあり、特にお腹を空かせている状態では気が立っていて普段は人を食べなくても、襲ってしまう場合があります。

万が一、熊に出会ってしまった場合、どのような対処が望まれるのでしょうか。

熊が離れている場合

Railway Railroad Destination - Free photo on Pixabay (306353)

熊と100m以上離れている場合、逃げれる確率が高いです。しかし対処法を間違えてしまえば、急にクマが接近し襲ってくることも考えられます。

クマが気づいていない・近づいてこない場合には、クマの様子を見ながらゆっくりと距離を広げましょう。相手が気づいて近づいてくる場合には、あなたのことを人間だと認識していない可能性があります。石などの上に立ち、腕を大きくふり、穏やかに声をかけましょう。

人間だと分かれば去っていくことが多いです。子熊に遭遇した場合は、可愛いからと近づくと親熊に敵だと認識され、襲われてしまうことがあります。子熊と遭遇した場合も距離をとり、逃げましょう。

熊との急な遭遇

Secret Hands Over Mouth Covered - Free photo on Pixabay (306355)

クマと急に遭遇した場合は、まずは両腕を振るなどして大きく見せ、穏やかに声をかけることが大切です。急に走って逃げると、クマが獲物だと勘違いして思わず襲ってしまうことがあります。

また、突進してくることもあるので、クマと自分との間に木が来るように場所をゆっくり移動しましょう。突進がもろに当たれば即死の可能性が高いです。

近くにクマの餌となる動物の死体がある場合、あなたがその獲物を横取りしていると勘違いされ、攻撃されることがあります。もし近くに死体がある場合は、速やかに死体から距離を取り、横取りしないという意思を示しましょう。

熊が突進してきた場合

People Woman Exercise - Free photo on Pixabay (306360)

熊が見つけた人間に驚いて突進してくることもあります。最も重要なことは、突進してきても走って逃げないことです。あくまで冷静に話しかけ、体を大きく見せることに全力を尽くしましょう。

クマの最大時速60kmで走ることもあるため、人間が走ったくらいでは逃げきれません。逃げるものを動物の本能で追いかけてしまうため、逆効果になってしまいます。また、大声を出すことも、クマを刺激し怒らせることがあるので、しないように心がけましょう。

クマ撃退スプレーを持っている場合には、いつでも噴射できるように準備しましょう。クマが出没する際には、万が一に備えてこのようなスプレーを携帯するほうがベターです。

万が一襲われた場合

Apple Fall Juicy - Free photo on Pixabay (306367)

クマに襲われてしまった場合、100%死ぬわけではありません。噛まれたとしても、助かる可能性はあります。激しく抵抗すると更に噛む力を強めるため、無駄な抵抗はしないほうが良いです。

ただ、顔とお腹が柔らかいため、クマはその部分から食べると言われています。うつぶせの体勢で顔とお腹を守り、バックパックがあるなら、バックで背中を守りましょう。また、頸椎に支障をきたさないよう、手を組んで首の後ろを保護する姿勢が正しいです。

転がされたら下手に抵抗せず、最後はその勢いでうつぶせの体勢に戻りましょう。クマに襲われることは日常ではありません。命の危機を感じ、緊張したり焦ったりするでしょうが、あくまで冷静に助かることだけを考えて行動しましょう。

日本の動物園で起きた死亡事故

Animals Lemurs Wildlife - Free photo on Pixabay (306373)

普段から飼いならされ、十分な餌を与えられている動物園でも、残念ながら死亡事故が起きることがあります。ある程度人間に慣れているとはいえ、ふとしたことがきっかけで野生の頃の感覚が戻り、人間を襲うこともあります。

また、動物にしたらじゃれあっている程度でも、人間には大きな力が伝わり、衝撃で頭や体を激しく打って亡くなることもあります。

それでは実際に日本の動物園で起きた死亡事故について、いくつか見ていきましょう。

鹿児島県市平川動物公園のホワイトタイガー

Tiger White Zoo - Free photo on Pixabay (306377)

2018年10月8日、鹿児島県の平川動物公園で、男性の飼育員がホワイトタイガーの展示スペースで亡くなっているのが閉園直後に発見されました。

この事故は飼育員が清掃中に起こったもので、通常はホワイトタイガーと飼育員は同じ空間に入らないというマニュアルがありましたが、発見された際には同じ展示スペースにいたと見られています。亡くなった飼育員はベテランの方ですが、鍵をかけ忘れたのではないかと見られています。

飼育員を襲ったこのホワイトタイガーは、遺族の意思もあり、引き続き平川動物公園で飼育される予定とのことです。

動物園で亡くなるのは飼育員が多いですが、新人よりもベテランの方が多いとされています。ベテランの飼育員が動物のことを信頼しすぎてしまったりついうっかり決まりを忘れてしまったりと、長く勤めているからこその気の緩みが原因の場合も少なくありません。

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