目次
- リュウグウノツカイの発見は地震の前触れ?!
- リュウグウノツカイとは?
- リュウグウノツカイとは
- 名前の由来
- 深海魚発見後に地震が起きた例
- 東日本大震災前に起きた異常な現象
- 2010年リュウグウノツカイやサケガシラの捕獲
- 2011年1月19日リュウグウノツカイ
- 2011年3月クジラが打ち上げられる
- リュウグウノツカイと地震の関係
- 深海魚は活断層の動きを敏感に察知する
- 地震前に発生する地電流を回避するため海面に上がる
- リュウグウノツカイと地震の関係についての見解や研究結果
- 中国や香港では地震魚とされている
- 地震研究家の百瀬直也
- 水産学者の末広恭雄
- 東海大学と静岡県立大学の研究グループ(2017年)
- 東海大学と静岡県立大学のグループ(2019年)
- 「ナマズが騒ぐと地震が起きる」は迷信?
- ナマズと地震の言い伝え
- 地磁気の変化に反応?!
- その他地震の前触れとされる生物の行動
- ペットが興奮状態になる
- 鳥が異常に鳴く
- ミミズが地面に出てくる
- 地震の前触れとされる気象現象
- 火山活動の活発化
- 地震雲
- 地震光
- 地鳴り
- 地震の前触れと人体の変化
- 頭痛
- 耳鳴り
- 胸の圧迫感
- 地震予知も備えも大切!
リュウグウノツカイの発見は地震の前触れ?!
地震はプレート(地球を覆う岩の板)の境目で起こります。日本列島では4つのプレートがぶつかりあっており、境目も多いため地震が起こりやすく、地震大国と言われています。
皆さんも、自分たちが住む地域でどれだけ地震が発生する確率があるか、津波の影響はあるのか、調べたことがあるのではないでしょうか。いつかは発生する地震が、いつ、どこで起こるのか把握できれば、被害を抑えることができます。
皆さんも、自分たちが住む地域でどれだけ地震が発生する確率があるか、津波の影響はあるのか、調べたことがあるのではないでしょうか。いつかは発生する地震が、いつ、どこで起こるのか把握できれば、被害を抑えることができます。
そのため、昔から人は自然の中から地震の予兆を読み取ろうとしてきました。その中で生き物の行動が注目され、「魚が水面に多く浮かび上がれば地震あり」、「ナマズが暴れると地震」、「冬、蛇が出てのたうち回れば地震」などといったことわざも数多く残されています。
地質学や電磁気学が発達した今では、こういった動物の行動と地震の関係は「迷信」のように軽く見られがちですが、昔からの知恵は馬鹿にできるものではありません。実際に、地震の前には動物が異常行動を起こしているケースも多くあるのです。
「リュウグウノツカイ」が海岸に打ち上げられる、というのもその一つです。リュウグウノツカイとはいったいどのような生き物なのか、また、動物がどのように地震を予知するのかをご紹介していきましょう。
地質学や電磁気学が発達した今では、こういった動物の行動と地震の関係は「迷信」のように軽く見られがちですが、昔からの知恵は馬鹿にできるものではありません。実際に、地震の前には動物が異常行動を起こしているケースも多くあるのです。
「リュウグウノツカイ」が海岸に打ち上げられる、というのもその一つです。リュウグウノツカイとはいったいどのような生き物なのか、また、動物がどのように地震を予知するのかをご紹介していきましょう。
地震の予言は当たる?2019年の地震の予言とよくある地震の前兆 - POUCHS(ポーチス)
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リュウグウノツカイとは?
地震を告げるとも言われているこの「リュウグウノツカイ」とは、いったいどのような生き物なのでしょうか。
リュウグウノツカイとは
リュウグウノツカイは深海魚の一種で、アカマンボウ目リュウグウノツカイ科に属しています。太平洋、インド洋、大西洋などに広く分布し、水深200~1000mのあたりに生息しています。全長は3~8m、大きいものはなんと11mもありますが、日本では5mほどの大きさの個体が多く見つかっています。
まるでタチウオのような縦に細長い銀白色の体をしており、背びれが頭から尾の先まで続いています。特に頭の部分はモヒカンのように大きく前にせり出しており、おもしろい特徴になっています。また、腹びれは左右に1本ずつあり、糸のように長く伸びています。
まるでタチウオのような縦に細長い銀白色の体をしており、背びれが頭から尾の先まで続いています。特に頭の部分はモヒカンのように大きく前にせり出しており、おもしろい特徴になっています。また、腹びれは左右に1本ずつあり、糸のように長く伸びています。
その先はオール上に膨らんでおり、多数の化学受容器があることが分かっています。リュウグウノツカイはその受容器で小さなエビやイカ、小魚などの獲物を見つけて食べていると考えられています。
しかし、深海魚のため生きている姿を観察することはできず、映像資料も非常に少ないため、生態はまだはっきりしていません。そのふしぎな外見も相まって醸し出される神秘的な雰囲気が、地震を告げる魚として取り上げられる理由のひとつかもしれません。
しかし、深海魚のため生きている姿を観察することはできず、映像資料も非常に少ないため、生態はまだはっきりしていません。そのふしぎな外見も相まって醸し出される神秘的な雰囲気が、地震を告げる魚として取り上げられる理由のひとつかもしれません。
名前の由来
「リュウグウノツカイ」、一度聞いたら忘れられない印象的な名前です。「浦島太郎」での「竜宮の使い」は亀だったはずなのに、どうしてこの深海魚にこのような名前がつけられたのでしょうか。
先ほどご紹介した通り、リュウグウノツカイは銀白色をしています。また、その側線(魚の体の側面にある感覚器)は薄い銀色から青い色、背びれ、胸びれ、腹びれの鰭条(ひれを支える線状の組織)は紅色をしており、とても美しく特徴的な魚です。その神秘的な様子から「リュウグウノツカイ」という名前がつけられたと考えられていますが、はっきりしたことは分かっていません。
先ほどご紹介した通り、リュウグウノツカイは銀白色をしています。また、その側線(魚の体の側面にある感覚器)は薄い銀色から青い色、背びれ、胸びれ、腹びれの鰭条(ひれを支える線状の組織)は紅色をしており、とても美しく特徴的な魚です。その神秘的な様子から「リュウグウノツカイ」という名前がつけられたと考えられていますが、はっきりしたことは分かっていません。
英語では「Oarfish」(オールの魚」と呼ばれています。これは糸状に長く伸びた腹びれの先が、オールのようになっていることが由来となっています。
また、別名として「King of Herrings」(ニシンの王)がありますが、ニシンとは似ても似つかない上に、水深100~200mのあたりに生息するニシンより遥かに深いところにいるリュウグウノツカイが、なぜそのような名前で呼ばれるようになったのは分かりませんが、堂々としたその姿は確かに王を連想させます。
中国や台湾でも皇帝を連想させるのか「皇帯魚」と呼ばれているほか、その特徴的な頭部のヒレや体型からか、「鶏冠刀魚」という名前も付けられています。
また、別名として「King of Herrings」(ニシンの王)がありますが、ニシンとは似ても似つかない上に、水深100~200mのあたりに生息するニシンより遥かに深いところにいるリュウグウノツカイが、なぜそのような名前で呼ばれるようになったのは分かりませんが、堂々としたその姿は確かに王を連想させます。
中国や台湾でも皇帝を連想させるのか「皇帯魚」と呼ばれているほか、その特徴的な頭部のヒレや体型からか、「鶏冠刀魚」という名前も付けられています。
深海魚発見後に地震が起きた例
深海魚と地震の関係についてのエピソードは昔からあり、その中でも特に有名なのが、水産学者末広恭雄東大名誉教授のリュウグウノツカイ発見に対しての「冗談」の話です。
昭和38年(1963)11月11日、伊豆諸島の新島で全長6mのリュウグウノツカイが捕獲されました。あるテレビ局がそのニュースをレポートするため、末広教授にヘリでの同行を依頼しました。
しかし末広教授は講義があったため断ったところコメントを求められ、冗談半分で「そうだな、近いうちに地震があるよ」と答えたところ、2日後に伊豆新島・大島近海で最大M4.7の群発地震が発生したのです。それ以来、末広教授は自分の仮説を冗談で言うことをやめたそうです。
昭和38年(1963)11月11日、伊豆諸島の新島で全長6mのリュウグウノツカイが捕獲されました。あるテレビ局がそのニュースをレポートするため、末広教授にヘリでの同行を依頼しました。
しかし末広教授は講義があったため断ったところコメントを求められ、冗談半分で「そうだな、近いうちに地震があるよ」と答えたところ、2日後に伊豆新島・大島近海で最大M4.7の群発地震が発生したのです。それ以来、末広教授は自分の仮説を冗談で言うことをやめたそうです。
東日本大震災前に起きた異常な現象
2011年3月11日に発生した東日本大震災の前にも、深海魚やクジラなど海に住む生き物が海岸に打ち上げられるケースが相次ぎました。いくつかご紹介しましょう。
2010年リュウグウノツカイやサケガシラの捕獲
2010年、日本各地でリュウグウノツカイやサケガシラが続けて打ち上げられました。サケガシラはリュウグウノツカイの近縁種で、リュウグウノツカイに似たスマートな体つきと赤い背びれが特徴的な魚です。
特に石川県では2010年1~5月までにリュウグウノツカイが16匹、サケガシラ5匹と、短い期間に続けて深海魚が打ち上げられ話題になりました。
当時の海水温は平年並みで、漁師がセリに出せない深海魚を捨てた、時化が多かったため荒波にもまれて流されたなど、様々な推測がなされましたが、結局原因ははっきりしませんでした。
特に石川県では2010年1~5月までにリュウグウノツカイが16匹、サケガシラ5匹と、短い期間に続けて深海魚が打ち上げられ話題になりました。
当時の海水温は平年並みで、漁師がセリに出せない深海魚を捨てた、時化が多かったため荒波にもまれて流されたなど、様々な推測がなされましたが、結局原因ははっきりしませんでした。
2011年1月19日リュウグウノツカイ
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