目次
- 宮崎勤が起こした悲惨な事件
- 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の概要
- 1988年8月22日当時4歳の女児Aを誘拐・殺害
- 10月3日当時7歳の女児Bを誘拐・殺害
- 12月9日当時4歳の女児Cを誘拐・殺害
- 12月15日に女児Cが遺体で発見される
- 12月20日女児C宅はがきが送られてくる
- 1989年2月6日女児A宅に段ボールが届く
- 2月10日反抗声明が朝日新聞に届く
- 2月11日女児A宅に犯行声明が届く
- 3月11日告白文が朝日新聞社・B宅に届く
- 6月6日当時5歳の女児Dを誘拐・殺害
- 6月11日女児Dの遺体が発見される
- 7月23日わいせつ事件を起こし現行犯逮捕される
- 8月～9月女児A・B・Cの殺害を自供
- 犯行声明の内容
- 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の真相
- 幼女を殺すたびに儀式を行っていた
- 5763本のビデオテープを所有していた
- ほとんどのビデオテープは鑑賞していなかった
- 強姦目的ではなかった
- 雑誌「創」の編集長に約300通の手紙を出していた
- 宮崎勤への判決
- 死刑判決が下される
- 2008年6月17日死刑執行
- 事件のその後
- 宮崎勤が反省の色を見せることはなかった
- 宮崎勤が精神鑑定士・心理学者から鑑定を受ける
- 宮崎勤の自宅は更地に
- 母親は遺体の引き取りを拒否
- アニメが偏見を受ける世の中に
- 犯人・宮崎勤の生い立ち
- 東京都の新聞会社経営の長男として誕生
- 幼少時代は祖父・子守で雇われた男に育てられる
- 両側先天性橈尺骨癒合症を患う
- 小学生時代は成績優秀の怪獣博士
- 中学生時代は陸上部・将棋部に所属
- 明治大学付属中野高等学校へ進学
- 東京工芸大学短期大学部画像技術科に進学
- 印刷会社に就職するが退職
- アニメの同人誌を発行する
- ビデオサークルに加入していた
- 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の動機
- 本人の証言
- 鑑定人の判断
- 宮崎勤家族と事件のその後
- 父親
- 母親
- 叔父
- 長女
- 父親の弟
- 母方の従兄弟
- 宮崎勤の残した最期の言葉
- 「あのビデオまだ途中なのに・・・」
- 「あほかと思う。あの裁判官は後から泣くことになる」
- 死刑確定後の宮崎勤の様子
- 人権侵害を訴える
- 報道に対して「自分はやはり人気者だ」
- 被害者遺族に対して「良いことができて良かった」
- 連続幼女誘拐殺人事件には5人目の犠牲者が居た？
- 1987年9月15日当時8歳の女児Eが行方不明
- 11月27日遺体の一部が発見される
- 告白文で女児Eの事件に触れている
- 北関東連続幼女誘拐殺人事件の可能性もある
- 宮崎勤の冤罪説を唱える人も多い
- 宮崎勤が繰り返した奇怪な発言
- 人肉を食べた
- 祖父を蘇生する為の儀式
- ネズミ人間が現れた
- 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の報道
- オタクに対する偏見
- ロリコンは犯罪予備軍
- 当時のアニメオタクの声
- オタク＝犯罪者というのはおかしい
- アニメが犯罪者を生むという考えはおかしい
- 肩身が狭くなった
- 犠牲になった少女たちの冥福を祈る
宮崎が暴力的、性的、猟奇的な内容の漫画やビデオを多数所持していましたが、実際は多くの漫画やビデオは、宮崎の膨大なコレクションのごく一部であり、宮崎の趣味の特異性は、むしろジャンルに関係なく無作為に多数の漫画やビデオを収集していたのです。
この事件により「有害コミック騒動」が活発化してアニメ・漫画・ゲームなどが青少年に悪影響を及ぼすとする風潮が高まり、マスコミやPTAなどでの議論となりましたが、何でも排除すればいいという現在の風潮はいかがなものでしょうか。
この事件により「有害コミック騒動」が活発化してアニメ・漫画・ゲームなどが青少年に悪影響を及ぼすとする風潮が高まり、マスコミやPTAなどでの議論となりましたが、何でも排除すればいいという現在の風潮はいかがなものでしょうか。
強姦目的ではなかった
via pixabay.com
女児を誘拐したのは猥褻目的ではなく、あくまでも「自分の子供を持ちたかった」と強調していた一方で、女児の裸を写真に撮ったことについては自ら「マスターベーションするためだった」とあっさり認めていました。
取り調べを受ける中で最終的には、誘拐の目的は性器を見ることにあったと認めています。押収した写真には女児を裸にして性器を撮影したものが多数あり、宮崎勤は殺害した女児の遺体に猥褻行為をしたと供述もしています。
取り調べを受ける中で最終的には、誘拐の目的は性器を見ることにあったと認めています。押収した写真には女児を裸にして性器を撮影したものが多数あり、宮崎勤は殺害した女児の遺体に猥褻行為をしたと供述もしています。
雑誌「創」の編集長に約300通の手紙を出していた
via pixabay.com
雑誌『創』の篠田博之編集長に宛てた手紙には日本の現行の死刑方法における批判が多く書かれており、2006年には「踏み板がはずれて下に落下している最中は、恐怖のどんぞこにおとしいれられるのである」と絞首刑を批判、薬物注射による死刑導入を訴えていたと言います。
2007年の書簡には「この国の現行の死刑執行方法だと、死刑確定囚の人は、『私は刑執行時は死の恐怖とたたかわねばならなくなるから、反省や謝罪のことなど全く考えられなくなる』」とも記していたそうです。
2007年の書簡には「この国の現行の死刑執行方法だと、死刑確定囚の人は、『私は刑執行時は死の恐怖とたたかわねばならなくなるから、反省や謝罪のことなど全く考えられなくなる』」とも記していたそうです。
宮崎勤への判決
via pixabay.com
昭和から平成にかけて起きた、埼玉・東京で4歳から7歳の幼女4人が犠牲になった東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件は、日本中を震撼させました。その加害者である宮崎勤は、マスコミの過剰な演出も重なり、オタク＝異常者というイメージを定着させました。
異常者として事件から30年以上が経過した今も記憶に残る人の一人と言っても過言ではありません。反省の弁を述べることなく、公判を終えた宮崎勤に、いったいどんな判決が下されたのでしょうか。
異常者として事件から30年以上が経過した今も記憶に残る人の一人と言っても過言ではありません。反省の弁を述べることなく、公判を終えた宮崎勤に、いったいどんな判決が下されたのでしょうか。
死刑判決が下される
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1997年4月14日、「一連の犯行の動機、目的は女性の性器を見たい、触りたいなどといった強い性的欲求に基づいており、これに遺体陵辱の場面を撮影した、他人が持っていない珍しいビデオ等を所持したいという収集癖が伴ったもので、あさましいというほかなく、同情の余地はない」として死刑判決を言い渡されました。
争点となっていた刑事責任能力の有無については、「性格の極端な偏り以外、精神病様の状態になく、完全責任能力を認めるのが相当である」と判断されました。
争点となっていた刑事責任能力の有無については、「性格の極端な偏り以外、精神病様の状態になく、完全責任能力を認めるのが相当である」と判断されました。
2008年6月17日死刑執行
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弁護側は再度、精神鑑定をするよう2001年7月10日に上告しましたが、2006年1月17日、最高裁が弁護側の上告を棄却。弁護側は判決訂正を求めたが、同年2月1日に棄却され死刑判決が確定しました。
2008年6月17日、東京拘置所で死刑が執行されました。逮捕されてから19年という長い年月が経っていましたが、被害者や遺族への謝罪の言葉はなく、宮崎勤の母親は遺体との対面後、拘置所に後の処置を任せたと言います。
2008年6月17日、東京拘置所で死刑が執行されました。逮捕されてから19年という長い年月が経っていましたが、被害者や遺族への謝罪の言葉はなく、宮崎勤の母親は遺体との対面後、拘置所に後の処置を任せたと言います。
事件のその後
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世間を震撼させ、その異常性がフォーカスされた東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件。その犯人は宮崎勤ですが、死刑確定から2年4か月というスピード執行され、この世にはもういません。
しかし、逮捕されるまでの間の彼の行動は、犯行声明や告白文を新聞社や被害者遺族へ送りつけていました。そして彼は5件目の事件を起こし、女児の写真を撮ってる最中に女児の家族に発見され、現行逮捕となりました。事件が起き逮捕されてからのその後は、どんなものだったのでしょうか。
しかし、逮捕されるまでの間の彼の行動は、犯行声明や告白文を新聞社や被害者遺族へ送りつけていました。そして彼は5件目の事件を起こし、女児の写真を撮ってる最中に女児の家族に発見され、現行逮捕となりました。事件が起き逮捕されてからのその後は、どんなものだったのでしょうか。
宮崎勤が反省の色を見せることはなかった
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宮崎勤は公判において、「犯行は覚めない夢の中でやった」「ネズミ人間が現れた」「俺の車とビデオを返せ」など、不可解かつ身勝手な発言を繰り返していました。また、殺害した被害者や遺族に対しての思いのほどを問われ「特にない。いいことができてよかったと思う」と答えています。
逮捕後に取り調べを担当した刑事は、拍子抜けするぐらい「まともな人間」という印象を持っていたと言います。捜査の攪乱を狙い偽装工作を施したことを口にする声に、異常性を感じさせる気配が全くなく、淡々と話していたそうです。
逮捕後に取り調べを担当した刑事は、拍子抜けするぐらい「まともな人間」という印象を持っていたと言います。捜査の攪乱を狙い偽装工作を施したことを口にする声に、異常性を感じさせる気配が全くなく、淡々と話していたそうです。
宮崎勤が精神鑑定士・心理学者から鑑定を受ける
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宮崎勤は、異常な猟奇的殺人者だったのか。それとも高い知能を持ち、緻密な計画のもとに犯行を企てた愉快犯なのか。法廷では「殺した女の子の手を食べた」「女の子を殺したのは死んだ祖父を生き返らせるための儀式」といった異常ともとれる言動を繰り返していました。
そのため刑事責任能力の有無を判断するために、当時としては異例の長期にわたる精神鑑定が二度も行われることになったのです。「人格障害（現・パーソナリティ障害）」「多重人格（現・解離性同一性障害）」「精神分裂病（現・統合失調症）」と３つの異なる鑑定書が出ましたが、最終的には責任能力はあったという鑑定書が採用されました。
そのため刑事責任能力の有無を判断するために、当時としては異例の長期にわたる精神鑑定が二度も行われることになったのです。「人格障害（現・パーソナリティ障害）」「多重人格（現・解離性同一性障害）」「精神分裂病（現・統合失調症）」と３つの異なる鑑定書が出ましたが、最終的には責任能力はあったという鑑定書が採用されました。
宮崎勤の自宅は更地に
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家族は宮崎の逮捕から1年後に引っ越しをしています。4年後の1994年に父親は自宅を売って、その代金を被害者の遺族に支払う段取りをつけると、東京都青梅市の多摩川にかかる神代橋（水面までの高さ30m）から飛び降り自殺を遂げています。
宮崎勤の家族・親戚は事件後、多くの非難を浴びせられ、引っ越し・退職など環境を変えることを余儀なくされました。現在、宮﨑の生家は取り壊されて空き地になっているが、事件が大きく影響して土地の買い手が現れず、完全に荒れ地となった状態です。
宮崎勤の家族・親戚は事件後、多くの非難を浴びせられ、引っ越し・退職など環境を変えることを余儀なくされました。現在、宮﨑の生家は取り壊されて空き地になっているが、事件が大きく影響して土地の買い手が現れず、完全に荒れ地となった状態です。
母親は遺体の引き取りを拒否
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