2019年9月29日 更新

宮崎崎勤事件の概要や真相は?宮崎勤事件の生い立ちや事件のその後も

20世紀最大の凶悪犯で、世間を賑わした小児愛凶悪殺人事件である宮崎勤事件をご存知でしょうか。昭和から平成にかけて幼女を誘拐殺人を繰り返した宮崎勤、その事件の概要や真相、宮崎勤の生い立ちや事件のその後について説明していきます。

目次

1989年8月に発覚した東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件は、1カ月以上も新聞各紙の1面、社会面、テレビのニュース枠を占拠する大展開の報道になりました。捜査の進展を同時進行で報じることは、結果として幼女たちがどのような残虐な仕打ちをされたかを詳細に伝えることにつながり、日本中を震撼させました。

その報道は過熱する中で、宮崎勤という人間の「異常性」という部分を強調することで、偏見というものが生まれてしまったのも事実です。

オタクに対する偏見

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オタク迫害というべき事態がはじまります。精神科医・中田修の「ビデオブームの中で、現実感を喪失した(宮崎型)犯罪予備軍的な若者は相当いる」というコメントはその典型ではないだろうか。

これに見られるように、「ビデオマニア=虚構と現実の区別がつかない」「コレクター=ひとをモノ扱いする」「アニメ好き=いつまでも未熟で大人になれない」といった趣味嗜好を、異常な人格と結びつける風潮が巻き起こり、オタクへの偏見が強まっていきます。

ロリコンは犯罪予備軍

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容疑者の部屋には、「アニメのポスターが貼ってあった」「ロリコン趣味があった」などと意図的に強調するように報道がなされる傾向にあります。アニメと性犯罪(少女誘拐)とが、いかにも因果関係があるかのように、そこを見せつけるかのような報道の仕方です。

ロリコンは犯罪予備軍であり、危険な趣味・嗜好であるという偏見を世間に植え付け、何か犯罪が起きると、そういう趣味・嗜好はなかったかをこぞって報道されるのです。しかし、本当に趣味・嗜好が少数派のものは全て犯罪予備軍なのでしょうか。

当時のアニメオタクの声

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宮崎勤が「おたく・ロリコン・ホラーマニア」として報道されたことで、同様の趣味を持つ者に対して強い偏見が生じました。宮崎が殺害後の幼女をビデオカメラで撮影し、膨大なコレクションのビデオテープの中に隠し持っていたことから、現実と空想・妄想と犯罪行為の境界が曖昧で、明確な規範意識の欠落が犯罪に及んだとされたのです。

オタクという言葉は1983年頃に誕生していますが、その時からすでに、侮蔑とバッシングの対象にされていました。そして宮崎勤事件が「オタク=性犯罪予備軍」の間違ったマイナスイメージを広範囲にばらまくことになるのです。

オタク=犯罪者というのはおかしい

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「オタク」はなぜか、一般社会の人たちと接点が希薄というイメージが強いように思います。一人で黙々と作品を鑑賞しているかのような想像ができてしまうからでしょうか。事件後、宮崎=「おたく」=犯罪者予備群かのような扱いを受けることになります。

宮崎勤が逮捕された直後、TBSのレポーターがコミックマーケットに集まった若者たちを指し、「ご覧ください。ここに10万人の宮崎勤容疑者がいます」と発言し、非難を浴びたそうです。マスコミが作った「オタク」のイメージ、「オタク=犯罪者」というレッテルを貼る様子がわかるエピソードです。

アニメが犯罪者を生むという考えはおかしい

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89年前半には、オタクは「異性にモテない」か「犯罪を招く」という文脈で語られるようになっており、、宮崎勤事件が「オタク=性犯罪予備軍」の間違ったマイナスイメージを広範囲にばらまくことになりました。

そして意図的に少女監禁事件が起きると、必ずアニメやゲームとの結びつきが報道されるのです。しかし、アニメが犯罪を生むのだとしたら、「アンパンチ」などと言うアニメを見て育った大人たちはみな、暴力事件を起こすということになります。しかし、そんなことはある訳がなく、アニメが犯罪者を生むという考えはおかしいのです。

肩身が狭くなった

One Way Street Road Sign Shield - Free photo on Pixabay (670631)

少女監禁事件が起きると、「犯人は、ヒロインを監禁するゲームを持っていました」などと、必ずアニメやゲームとの結びつきが報道されます。それは異常性を強調する手段として用いるために、「オタク=性犯罪者予備軍」というレッテルを貼っているに過ぎません。

しかし、長年使われてきたレッテルは根強く、事件が起きる度に規制されていきます。そしてアニメを純粋に楽しむ人の肩身が狭くなっていくのです。日本のアニメをクールジャパンとして持ち上げながら、少女監禁事件が発生するとすぐにアニメと結びつけるのは、いかがなものでしょうか。

犠牲になった少女たちの冥福を祈る

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宮崎勤の事件後も、幼い子どもを狙った犯罪は、残念ながらなくなることはありません。女児が被害にあった事件というのは2005年には広島で、2016年には埼玉で2018年には新潟で起きており枚挙にいとまがありません。

宮崎勤は死刑執行されていますが、執行されたとしても被害者家族の傷が癒えるわけではありません。時間が止まったままで悲しみも消えるわけはないのです。犠牲になった少女たちの冥福を祈るとともに、同様の事件が今後起きないことを願うばかりです。

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